青汁×ヨーグルトは身体にいいの?健康効果を高める食べ方のポイント
近年では、ヨーグルトが配合されたさまざまな青汁が販売されています。青汁とヨーグルトの組み合わせは本当に身体にいいのか気になる方が多いのではないでしょうか。また、味の相性、食べるうえで注意すべき点なども気になりますよね。
そこで今回は、青汁とヨーグルトそれぞれに含まれる栄養や一緒に食べるメリット、注意点、おすすめの食べ方などについて詳しくご紹介します。
青汁に含まれる栄養は?
青汁に含まれる栄養の種類や量は、商品によって異なります。青汁の原料には、大麦若葉、ケール、明日葉、桑の葉などがあり、主に次のような栄養が含まれています。
ビタミン類
ビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKといった栄養が豊富に含まれている傾向があります。いずれの栄養も体内の機能を保ったり、皮膚の生まれ変わりを促したりと、人にとって必要不可欠です。
ビタミン類は、肉類や野菜、果物、きのこなど、さまざま食品に含まれていますが、外食やコンビニ食に偏った食生活では不足しがちなため、必要に応じて青汁のような健康食品で補いましょう。
ミネラル
ミネラルには、鉄や亜鉛、カルシウムなどがあります。鉄は、血液中のヘモグロビンの材料となり、全身に酸素を運ぶために欠かせない栄養素です。生理のような出血している状態では、鉄が不足しがちなため、意識的に摂る必要があります。
また、亜鉛は髪を作るときに必要なミネラルです。そのほか、さまざまな生体機能を保つために欠かせないため、意識的に摂る必要があります。そして、カルシウムは歯や骨の原料で、不足すると将来的に骨粗しょう症のリスクが高まります。
青汁には、鉄や亜鉛、カルシウムが豊富に含まれている傾向があり、ミネラル不足に悩む人の健康をサポートしてくれます。
食物繊維
食物繊維は、植物の葉や茎などを形作る繊維質です。便を形づくるために必要なため、毎日欠かさず摂る必要があります。食物繊維の1日あたりの摂取目標量は、男性は20g以上、女性は18g以上とされています。
しかし、食生活の欧米化によって日本人は食物繊維の摂取量が不足しがちです。これは、穀類やいも類、大豆類などを食べる量が減ったためだといわれています。
青汁であれば、食物繊維を補えます。
参考:厚生労働省e-ヘルスネット『食物繊維の必要性と健康』
ヨーグルトに含まれる栄養は?
続いて、ヨーグルトに含まれる栄養について詳しくみていきましょう。
カルシウム
ヨーグルトの原料である牛乳には、カルシウムが豊富に含まれています。ヨーグルトを作るために牛乳を発酵させると、腸から吸収されやすい乳酸カルシウムへと変化するため、カルシウムを摂りたいならヨーグルトを積極的に食べた方がよいでしょう。
タンパク質
牛乳に含まれるタンパク質は、ヨーグルトが作られる過程でアミノ酸やペプチドに分解されます。その結果、タンパク質が体内に吸収されやすくなるのです。タンパク質は、皮膚や髪、爪の材料のため、毎日欠かさず摂る必要があります。
ビタミン類
ビタミンAやビタミンB1、ビタミンB2が豊富に含まれています。いずれも皮膚や粘膜を健康に保つために欠かせません。また、ビタミンB1とB2は、糖質や脂質、タンパク質の代謝をサポートするため、身体をよく動かす人は意識的に摂りたい栄養素です。
不足すると痩せにくくなったり、疲れを感じやすくなったりします。
ミネラル
カルシウムやカリウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛など、さまざまなミネラルが含まれています。このように、身体を作るタンパク質、代謝に関わるビタミン類、身体の機能を保つためのミネラルがバランスよく含まれていることがヨーグルトの大きな特徴です。
乳酸菌
ヨーグルトの最も大きな特徴と言えば、乳酸菌でしょう。ヨーグルトの他にも、チーズや漬物、日本酒などに含まれており、日本人にとって身近な存在です。
乳酸菌には、腸内環境を整えて便通を整える働きがあります。また、最近では免疫力の向上、コレステロールの低下など、さまざま働きがあることがわかってきています。健康ケアのために、乳酸菌を意識的に摂ってみてはいかがでしょうか。
青汁とヨーグルトを一緒に食べるメリットは?
青汁とヨーグルトを一緒に食べると、どのようなメリットを得られるのか詳しくみていきましょう。
より多くの栄養を摂れる
青汁とヨーグルトには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。また、青汁にタンパク質は含まれていませんが、ヨーグルトには含まれているため、栄養バランスがさらに整います。
タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維をバランスよく摂ることは、生活習慣病の予防や体調管理に役立つため、ぜひ試してみてください。
食物繊維と乳酸菌のパワーでお腹の調子が整う
青汁に含まれる食物繊維と、ヨーグルトの乳酸菌のダブルのパワーで腸内環境が整います。青汁とヨーグルトのどちらかだけでは効果が今ひとつな場合は、両方を組み合わせてみてください。食物繊維を過剰に摂ると、かえって便通に問題が起こる恐れがあります。
食物繊維と乳酸菌の組み合わせであれば、そのような心配はありません。
青汁が苦手な人でも栄養を摂りやすい
青汁が苦くて飲みづらいのは昔の話であり、現在は飲みやすい青汁が広く販売されています。それでも青汁が苦手な方は、ヨーグルトと一緒に摂るとよいでしょう。ヨーグルトの甘味とコクによって青汁の癖が抑えられ、摂りやすくなります。
青汁とヨーグルトのおすすめの食べ方については後述しますので、そちらを参考にしてみてください。
忙しい方でも栄養を補いやすい
青汁とヨーグルトは、どちらもすぐに摂れる食品です。忙しい日々を過ごす人でも、手軽に栄養を補えるでしょう。また、スティックタイプの青汁なら、外出先で簡単に飲めます。シェイカーを使わなくても溶けるタイプの青汁なら、粉が溶けなくて口あたりが悪くなる心配もありません。
青汁×ヨーグルトに期待できる健康効果は?
それでは、青汁とヨーグルトを組み合わせると、どのような健康効果が期待できるのか詳しくみていきましょう。
整腸作用
青汁とヨーグルトを一緒に摂ることで、整腸作用によって便通が改善する可能性があります。毎日、便秘や下痢に悩まされている方が青汁とヨーグルトを一緒に摂るようになれば、数日から数週間で改善がみられるでしょう。
ただし、何らかの病気で便通に問題が起きている可能性もあるため、まずは医師に相談することが大切です。
生活習慣病の予防
糖尿病や高コレステロール血症、高脂血症といった生活習慣病は、糖質や脂質の過剰摂取が原因の1つです。同時に、食物繊維が不足していることも一因のため、青汁で意識的に摂ることが大切です。
また、ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、コレステロールを下げる働きが期待できるため、高コレステロール血症の対策になるでしょう。
成長期の子どもの栄養サポート
成長期の子どもは、さまざまな栄養をバランスよく摂る必要があります。これは、大人も同様ではありますが、成長期の子どもの栄養状態が悪くなると、身長や体重が成長曲線から外れたり、歯や骨の形成に異常が起きたりする恐れがあるのです。
成長期の子どもの栄養状態をサポートするためにも、タンパク質やビタミン類、ミネラル、食物繊維などをバランスよく摂れる青汁とヨーグルトを取り入れてはいかがでしょうか。
アレルギーのケア
乳酸菌には、アレルギーが起こるメカニズムに働きかけて、アレルギー症状を抑える作用があるといわれています。乳酸菌を摂ればアレルギーが治るわけではありませんが、継続的に摂ることで何らかの変化が起こる可能性があります。
青汁×ヨーグルトのおすすめの食べ方
青汁とヨーグルトを組み合わせるといっても、今ひとつイメージできないのではないでしょうか。おすすめの食べ方をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
ヨーグルトに粉末青汁をかける
ヨーグルトに粉末青汁をかけて、混ぜて食べるのは非常におすすめです。青汁の風味やコクがヨーグルトに混ざり合い、とても美味しくいただけます。なかには、抹茶ミルクのような味わいになる青汁もあるので、色々試してみてはいかがでしょうか。
また、少しだけはちみつをかけると、甘味がコクが強くなって、さらに食べやすくなります。
ヨーグルトと青汁バナナスムージー
青汁とバナナ、氷をミキサーにかけるだけで、青汁バナナスムージーができます。ここに、ヨーグルトをプラスしてみましょう。バナナと青汁に含まれる豊富な食物繊維と、乳酸菌のパワーによって、高い便通改善効果が期待できます。
バナナは、さまざまな種類のビタミンと食物繊維が豊富に含まれているうえに、甘味とコクが強いため、青汁やバナナと相性がよいのです。
完熟していないバナナを使うと、甘味が少し足りないかもしれません。お好みではちみつを入れて調節してみてください。
青汁ヨーグルトにフルーツをトッピング
粉末青汁を混ぜたヨーグルトにフルーツをトッピングするのもおすすめです。自分に足りない栄養素を含むフルーツをトッピングすれば、栄養バランスが整いやすくなります。
ビタミンCはいちご、キウイ、パイナップル、ビタミンB群は柑橘類、バナナ、キウイ、ビタミンAはびわ、みかん、ビタミンEはバナナ、桃、いちごなどに多く含まれています。さまざまなフルーツをカットしてトッピングすれば、毎日食べても飽きないのではないでしょうか。
青汁×ヨーグルトを食べるときのポイント
青汁とヨーグルトを組み合わせて健康をサポートしたい場合は、次のポイントを押さえましょう。
できるだけ毎日続ける
青汁とヨーグルトを食べ始めてすぐに効果を実感できるわけではありません。西洋医学の薬のように、飲んですぐ作用するのではなく、少しずつ体調が整っていくものです。そのため、2日や3日で効果を実感できないからといって、食べるのをやめないようにしましょう。
最低、半年は続けることが大切です。その頃には、朝にスッキリ目覚められたり、疲れにくくなったりと、さまざまな健康効果を実感できているでしょう。便通の改善は、数日から数週間ほどで実感できる人が多いようです。
自分が求める栄養を含む青汁・ヨーグルトを選ぶ
さまざまな青汁とヨーグルトが販売されているので、自分が求める栄養が含まれたものを選びましょう。例えば、明日葉には大麦若葉よりも多くのビタミンEや食物繊維などが含まれています。
また、ヨーグルトによってタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルの含有量が異なります。パッケージにビタミンやミネラルの量の記載がない場合は、ホームページを確認しましょう。詳しい成分表が掲載されている場合があります。
腸まで届くタイプの乳酸菌配合のヨーグルトを選ぶ
ヨーグルトを選ぶときは、「腸まで生きて届く乳酸菌かどうか」を確認してみてください。乳酸菌は、腸まで生きて届かなくても、腸内の善玉菌の栄養源になることで結果的に腸内環境を整えてくれます。しかしながら、生きて腸まで届いた方が効果が高いとの見解もあるため、ヨーグルトを選ぶときは確認することをおすすめします。
また、乳酸菌入りの青汁を選ぶのもおすすめです。ヨーグルトと組み合わせなくても、乳酸菌による整腸作用が期待できます。青汁粉末をヨーグルトにかけて食べたくても、外出先では人の目が気になって、なかなか食べられないのではないでしょうか。
乳酸菌入りの青汁なら、外出先でも人の目を気にすることなく手軽に飲めます。青汁とヨーグルトは長く続けることが大切なため、手軽さ、飲みやすさにも注目して選びましょう。
まとめ
ヨーグルトには、青汁では補えないタンパク質と乳酸菌が含まれています。青汁とヨーグルトを組み合わせれば、さらに栄養バランスに優れた食べ物になるのです。また、青汁が苦手な方でもヨーグルトに混ぜれば食べやすくなるでしょう。青汁とヨーグルトを長く続けるために、さまざまな食べ方を試してみてください。
また、ヨーグルト最大の特徴である「乳酸菌」を摂りたいなら、乳酸菌入りの青汁がおすすめです。自分に合った方法で青汁とヨーグルトを取り入れましょう。