青汁は何歳から飲める?子供にもおすすめの青汁の飲み方と選び方
野菜嫌いのお子様に青汁を飲ませたいと思っている方は多いのではないでしょうか。でも、健康に良いとされる青汁であっても、「お子様に何歳から与えていいの?」「初めて飲ませるけど少し心配」など、子供に青汁を飲ませても大丈夫なのか心配になりますよね。
そこで今回は青汁を何歳から飲ませて良いのか、また子供でも美味しく飲めるアレンジ、青汁を子供に飲ませるときの注意点など詳しく紹介していきます!
青汁は何歳から飲める?
栄養豊富で野菜不足解消にも良い青汁ですが、「飲ませて大丈夫?」と不安に思うこともあるでしょう。青汁をお子様に飲ませるときは何歳から飲ませて良いものなのでしょうか?
離乳食が終わった1歳頃から飲ませて良い
青汁はお薬やサプリメントではないので厳密な意味での年齢制限はありません。そのため、1歳以降の離乳食が終わったお子様であれば、普段の食事のサポートとして、野菜不足を補うため、栄養を補助するためにお子様から与えていただいて大丈夫です。
とくに幼稚園の頃の好き嫌いがはっきりしてくる時期には、野菜を食べてくれなくなってしまうこともあります。青汁を飲んで野菜を食べたことにはならないのですが、足りない野菜からの栄養を補うために活用していくと良いでしょう。
なお、乳幼児の場合に青汁を飲ませるときには注意点があります。厳密に何ヶ月という決まりはありませんが、お子様の発育状態や離乳食の状況に合わせていただくのがおすすめです。
離乳食を始める生後5ヶ月頃から3歳までは注意しながら
離乳食を食べさせ始める頃で、例えばほうれん草のペーストが食べられる頃であれば一部の青汁を与えることはできます。目安としては生後5ヶ月から3歳までは様子を見ながらの摂取がおすすめです。ただし、大人や大きいお子様のように、青汁をそのまま飲ませるとお腹が緩くなりすぎる可能性があります。
消化器官が未発達な乳幼児では最初から原液で飲ませるのではなく、薄めたものを少しずつ飲ませながら様子を見ることが大事です。また、小さなお子様では食品アレルギーなども起こりやすいため、注意深く見守りながら飲ませてあげるようにしてください。
商品によって年齢が決められていることもある
青汁の商品によっては年齢制限が記載されていることがあります。とくに「はちみつ」を使っている場合は、乳幼児に飲ませないよう書かれているはずです。必ずパッケージの注意事項をチェックしてから与えるようにしましょう。
とくに、コレステロール低下作用などを訴求しているトクホやカフェイン入りの青汁は、お子様に飲ませる青汁として適当ではありません。お子様向けに作られたものや、広く年齢問わず飲めるタイプの青汁を選ぶようにしましょう。
子供の健康管理に青汁がおすすめの理由
青汁は上手に活用すればお子様の栄養管理にもぴったりな食品です。そこで気になるのが青汁の子供に対する効果ではないでしょうか。青汁を子供に飲ませるメリットはどこにあるのでしょう?
野菜不足の子供の栄養をサポートできる
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維の貴重な摂取源ですが、苦味や独特の臭みなどがあって子供には嫌われがちな存在です。お子様が野菜嫌いで困っているという方は、青汁が心強い味方となってくれるはずです。青汁であれば野菜の形をしていないため、ジュース感覚で喜んで飲んでくれる可能性も十分にあります。もちろんそのままでは美味しくないと嫌われてしまう可能性が高いので、ジュースなどで美味しく飲ませてあげるのがポイントです。
発育過程に欠かせない栄養を補給できる
青汁にはビタミンやミネラルでも、とくに発育に必要なカルシウムやマグネシウム、鉄分などが豊富に含まれています。お子様の健康と発育に欠かせない栄養素を補うためにも青汁が役に立ちます。
例えばカルシウムやマグネシウムは骨を丈夫にするのに欠かせない栄養であり、鉄分は血液の元になる大事な栄養です。青汁を牛乳などと一緒に飲ませれば、牛乳だけ飲むよりも一層栄養価を高めることもできます。
食物繊維が非常に豊富である
食物繊維は腸内環境の維持やお通じを良くする成分として知られていますが、子供にとっても欠かせない成分の一つです。とくに消化器官が未発達な小さな子供では、食物繊維不足により便秘になってしまうこともあります。食物繊維を効率よく取り入れるという点からも青汁は飲むだけで良いので大量に野菜を食べられないお子様にも最適です。
ただし、腸に良いとは言っても下痢しがちな子や、離乳食中、離乳食終了直後の場合は、食物繊維が強くはたらき過ぎてお腹が緩くなってしまうことがあります。とくに食物繊維が豊富に入っているタイプの青汁の場合は、様子を見ながら少量ずつ与えてあげるようにしましょう。
野菜の味に少しずつ慣れさせることができる
青汁を美味しく飲めるようになると、野菜の匂いや風味が身近に感じられるようになってきます。青汁に慣れてくると次第に野菜も抵抗なく食べられるようになってくるはずです。「青汁にも入ってるから大丈夫」と教えてあげると、意外とすんなり食べてくれるかもしれません。ぜひ青汁を美味しく飲めるようになったら、苦手だった野菜にもチャレンジしてみましょう。
子供でも飲める!美味しく飲めるよう青汁をアレンジ
青汁は正直言ってお子様にとって美味しいものではありません。でも、アレンジ次第で野菜嫌いなお子様でも十分に美味しく飲めるようになります。どんなアレンジが人気が高いのか、それぞれ見ていきましょう。
フルーツジュースと合わせてフルーツ青汁
青汁をフルーツジュースと混ぜて飲ませると、比較的臭みが気になりにくくなり、甘みと酸味で苦味をカバーすることができます。オレンジジュース、リンゴジュースが人気ですが、ミックスジュースもさまざまな味が混ざって青汁の風味が目立ちにくくなるのでおすすめです。
バナナと牛乳と混ぜて青汁スムージー
甘いのが好きなお子様に人気なのが、バナナと牛乳または豆乳と混ぜて作る青汁スムージーです。ミキサーにカットしたバナナと豆乳、青汁パウダーを入れて混ぜるだけで簡単に作ることができます。自然のバナナの甘みと牛乳や豆乳の脂肪分でマイルドな味になるので、ザラザラが残りにくく青汁嫌いのお子様でも美味しく飲んでもらいやすいレシピです。
豆乳と混ぜて豆乳はちみつ青汁
植物性タンパク質豊富な豆乳は意外にお子様も飲んでくれることが多く、青汁との相性もばっちりです。水で溶いて飲むよりも、まろやかで飲みやすくなります。抹茶ミルクのようになるので、大人にも人気の飲み方です。
調整豆乳を使うと少し甘みもプラスできるので飲みやすくなりますが、無調整豆乳ではお子様にとっては甘みが足りないかもしれません。もし、1歳以上のお子様であれば、はちみつを甘みとして加えるとオリゴ糖も摂取できて一石二鳥です。ただし、1歳未満の場合はボツリヌス毒素の影響があるため、はちみつは絶対に与えないようにしてください。
ヨーグルトやアイスに混ぜて青汁デザートに
ヨーグルトやアイスに混ぜることでマイルドになり、おやつっぽく食べられるようになります。液体として飲むのを嫌がる場合には、ヨーグルトやアイスに少量まぜて食べさせてあげてください。ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌など良い菌が豊富に含まれており、青汁の食物繊維と合わせて摂っていただくとより効果的に体内環境を整えられます。アイスの場合は冷たさで味覚が感じにくくなるため、少し味の濃い青汁も食べやすくなるのでおすすめです。
ホットケーキや蒸しパンに混ぜる
青汁をホットケーキや蒸しパンに混ぜているという意見もよく聞かれます。加熱することで少しビタミンなどの栄養には影響する可能性がありますが、美味しく青汁を楽しめる方法としておすすめです。一緒に手作りすれば、「自分が作ったものを食べてみたい!」という気持ちを掻き立てることもできるでしょう。
子供におすすめの青汁の選び方
青汁といっても多くの種類が市販されていて、子供に飲ませようと思ったときにどれを選べば良いか迷ってしまうことも多いはずです。青汁によっては子供には合わないタイプもあります。一体、どんな青汁を選ぶと良いのでしょうか?
①子供向けに開発された商品
青汁の中でも、とくにお子様向けに開発されている商品があります。特徴としては果物由来の甘みがプラスされていたり、飲みやすい風味に調整されていたり、さらには添加物まで配慮されている商品もあります。
また、青汁の主成分としては苦味が強くなりやすいケールよりも、マイルドで苦味が少ない大麦若葉がお子様には人気が高いようです。子供向けの商品はパッケージもお子様が好みそうなキャラクターが付いていたりと工夫されていることも魅力です。
②ノンカフェインである
商品の風味を高めたり、付加価値を付けるために抹茶や緑茶などが添加されている青汁がありますが、これらにはカフェインが含まれている可能性があるので注意しましょう。カフェインが入っているかどうかはパッケージの成分表を見れば確認できます。「ノンカフェイン」と明記されているものを選ぶと安心です。
ノンカフェインの青汁には次のような種類があります。
- Mishii List(ミッシーリスト)美力青汁
- サンスター健康道場 粉末青汁
③人工甘味料や合成色素など添加物を使用していない
小さいお子様の健康を考えると、なるべく余計な添加物をあげたくないと思う方が多いはずです。人工甘味料や合成色素や合成保存料などが入っていない、なるべく自然に近い素材だけで作られたものを選ぶことが大事です。
ただし、子供が美味しく飲めるように工夫されている商品も多くあり、それを好むお子様がいることも事実です。青汁を飲むメリットと添加物によるデメリットを比べて、子供の栄養管理として青汁を飲ませたいということであれば、子供が好きな味の青汁を選んであげるのも一つの手でしょう。
④残留農薬テスト済みである
添加物と同じく気になるのが野菜の残留農薬です。農薬には子供の発達に悪影響するというデータもあるため、なるべく摂らないに越したことはありません。
青汁の種類によっては明確に「残留農薬検査済」「残留農薬検出なし」などと書かれている場合もあるので表示をチェックしてみましょう。逆に何も書かれていない場合は、試験を行っていないか、良くない結果が出ている可能性もあるため、選ばない方が安心です。
⑤1歳未満では「はちみつ」不使用を選ぶ
青汁を乳幼児にあげるときにとくに注意が必要なのは「はちみつ」です。青汁の商品によっては、もともと商品にはちみつが使われている場合があります。はちみつは1歳未満にとっては禁忌の食品で、免疫が未発達の赤ちゃんがはちみつを食べると乳児ボツリヌス症にかかる恐れがあります。はちみつは1歳未満の赤ちゃんにとってはリスクが高い食品です。また、1歳を過ぎるまでは青汁にはちみつを加えて飲ませないようにしてください。
子供におすすめの青汁5選
おすすめの選び方で紹介した条件に当てはまる商品を具体的にご紹介します。子供向けのものから、大人まで一緒に飲めるタイプもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
はなかっぱ監修 こどもフルーツ青汁 ミックスフルーツ味
九州産オーガニック国産大麦若葉使用・保存料・着色料・人口甘味料不使用(石垣島産さとうきび糖を使用)とこだわり抜いた原料を使用している青汁です。栄養士と専門家が子供の味覚に合わせて作っているので、美味しくお召し上がりいただけます。
ただし、香料や酸味料などは使われているので完全無添加にこだわる方には他の青汁の方がおすすめです。
ユニマットリケン 子供フルーツ青汁+DHA
九州産の大麦若葉に、DHAと乳酸菌を配合した青汁です。DHAはオメガ3系脂肪酸で脳の機能に欠かせない栄養素として知られています。ノンカフェイン、人工甘味料、着色料、保存料不使用。1包で3億個の乳酸菌が含まれていることも魅力です。
Mishii List(ミッシーリスト)美力青汁
ママとベビーに向けて開発された人気の青汁です。農薬や保存料は100%無添加で、九州産大麦若葉を採用し、放射性物質にも配慮していることが特徴です。とくに妊娠中に大事な栄養である葉酸を豊富に含んでいるので、妊娠前や妊娠中の栄養補助にはもちろん、赤ちゃんとも一緒に飲めるようにノンカフェインで安全性にも配慮されている商品です。
サンスター健康道場 粉末青汁
原材料に使われているのは、ブロッコリー、ケール、大麦若葉、明日葉、モロヘイヤの5つの素材だけで、他の添加物は一切使っていないことが特徴です。ケールや大麦若葉だけの単一原料ではなく、バランスよく5つの野菜の栄養を摂取できます。100%国産野菜となっている点は評価できますが、農薬の使用状況や残留農薬についての記載は見当たらない点が少し気になります。
ヤクルト 朝のフルーツ青汁
大分県国東半島の契約農家で農薬・化学肥料で育った大麦若葉をベースに、りんごやぶどう、マンゴーなどのフルーツパウダーを加えて作られたフルーツ青汁です。ブドウ糖を使用しているので、とくに子供向けではないもののお子様でも飲みやすいタイプになります。
こちらも農薬の使用状況、残留農薬については不明で、香料も使用されているので完全無添加とはいえません。日常的に家族に気軽で飲めるという点では取り入れやすい商品ではないでしょうか。
子供に飲ませて平気?気になる疑問をここで解決
Q:子供の便秘にも青汁は効果ありますか?
A:食物繊維を補うという目的で摂取していただくと良いでしょう。ただ、子供の便秘の原因はさまざまで、放置していると腸閉塞など危険な状態になることもあります。青汁だけではなく基本的にはバランスの良い食事や十分な水分補給など、総合的なケアを取り入れていきましょう。
Q:アレルギーがあって心配。
A:特定の食品にアレルギーがある場合は、その食品を含んでいないかどうかチェックすることが大事です。また、食物アレルギーの項目として「アレルギー特定原材料」についての表示が書かれている商品も増えています。
ただ、小児は予期せぬアレルギーが起きることもあります。とくにアレルギーをお持ちの場合はあらかじめ医師にご相談いただく方が安心です。もし、摂取してから体調変化があれば速やかに中止して医師に相談するようにしてください。
Q:子供に大人用の青汁を飲ませても大丈夫?
基本的に青汁に年齢制限はありませんが、大人向けに作られたものは子供には苦過ぎたり、味が強過ぎたりして、青汁が苦手になってしまう可能性があります。また、お腹に強い刺激になってしまう可能性もあるため、少量から飲ませてあげるようにしてください。まずは青汁を好きになってもらうためにも、お子様向けのものや、ジュースやヨーグルトなどで飲みやすくしてあげてください。
Q:青汁を飲んでいれば野菜は食べなくても大丈夫?
青汁を飲むのと野菜を食べるのでは、得られる栄養成分が違います。青汁には主に緑の野菜に由来するビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれていますが、野菜には生きた酵素やフィトケミカルなど野菜を食べなければ摂取できない他の栄養もたくさんあります。あくまでも青汁は野菜不足を補うためのものであり、しっかりと食事から野菜を食べる習慣をつけることが大事です。
子供の健康管理に青汁を役立てよう!
青汁は小さいお子様から大人まで幅広い年齢層の栄養管理に役立ちます。とくに野菜に苦手意識を持ちやすい子供にとっては、青汁は手軽に飲むだけで野菜不足を補うことができる優秀な食品といえます。「飲んでくれるだろうか…?」と最初は不安かもしれませんが、アレンジ次第できっとお子様も気に入ってくれる飲み方が見つかるでしょう。ぜひ、毎日の健康管理のため、成長中のお子様の栄養バランスをサポートするために、青汁を役立ててみてください。