【どうやって選べばいいの?】血圧が気になる方向けの青汁6商品を徹底検証

非常に種類の多い健康食品としての青汁の中から、この記事では特に「血圧が気になる人向けの青汁」について詳しく解説します。血圧が気になる人向けの青汁と普通の青汁との違いについての説明はもちろん、なぜ血圧が気になる人向けの青汁が存在しているのかについても考えてみたいと思います。
血圧が気になる人向けの青汁は「機能性表示食品」に分類される食品です。対象はあくまでも「高血圧の人」ではなく、「健康な状態にあり血圧が高めの人」です。高血圧の診断がされた人ではなくても体調が思わしくない場合には、青汁を試す前にまず病院を受診された方が良い場合があります。また病院で処方された薬を飲んでいる場合には、薬の効果に影響することがあるため青汁を服用する前に必ず医師に相談しましょう。

「血圧が高め」はどのように判断すればよい?

血圧は運動や環境の変化で変動しますので、血圧が高いかどうかを判断する時には、安静時の血圧を測ります。安静時の血圧が次のような場合には、高血圧と判断されます。

最高血圧(収縮期)160mmHg以上
最低血圧(拡張期)100mmHg以上

血圧が上記にような数値を示すようになると治療が必要と考えられますので、まずは病院で診察を受けるようにしましょう。
以下は正常とされる血圧ですので、参考にしてください。

最高血圧(収縮期)130mmHg以下
最低血圧(拡張期)85mmHg以下

「血圧が高め」と自分で判断する基準は、安静時に測った血圧が正常とされる血圧の上限近くから、高血圧と判断される血圧にいたるまでの間です。
しかし最低または最高血圧が高血圧と判断される数値に近い場合には、安易に自己判断することは避け、体調によっては速やかに病院で受診されることをおすすめします。

安静時の血圧が正常域の上限近くから、高血圧と判断される血圧よりも低い「血圧高め」に該当する場合、健康維持目的として青汁を飲用することが一つの選択肢になるでしょう。
青汁の中に「機能性表示食品」に分類されているタイプの青汁には「血圧が気になる人向け」など「血圧」に関する言葉が書かれていますので、青汁を選ぶ時には必ず確認してください。

「血圧が気になる人向けの青汁」は他の青汁と何が違う?

青汁は身体によいといわれているし、血圧が高めの人にもよいと思うのだけど、なぜ他の青汁とは別に「血圧が気になる人向けの青汁」があるのかを、まずは考えてみましょう。

血圧が高めの人は通常の青汁は飲まない方がいいの?

結論から言えば、血圧高めの人が通常の青汁を飲まない方がよいということはありません。しかし薬を服用している人は、注意が必要です。青汁の主原料である緑色野菜の種類によってはカリウムを多く含むものがあります。血圧が高い人は、病院で血液をサラサラにする作用のある「ワーファリン」を処方されていることがあります。「ワーファリン」は血液を固まらせるカリウムの作用を抑える働きがあるので、カリウムの多い青汁を飲むと薬の効き目が弱くなります。そのため「ワーファリン」を飲んでいる人は、青汁は飲まないようにしましょう。「血圧が気になる人向けの青汁」も、カリウムを多く含むので避けるべきです。

高めの血圧にはGABA

高血圧と診断されるまでには至っていない場合でも、今後血圧が上がって行かないかがとても気になると思います。このまま放置していると、血圧を下げる薬が必要になるのではないかと不安に感じるかもしれません。そのような心配を抱えた人向けに、高めの血圧を下げる効果が確認されたGABAという成分を配合した青汁が「血圧が気になる人向けの青汁」です。
「機能性表示食品」に分類されているGABAを配合した青汁は、血圧を気にしている人にわかりやすいように表示をすることが許されています。これが他の青汁と違う点です。

青汁に配合されたGABAとはどんな成分?

GABAはアミノ酸の一種であるγ-アミノ酪酸(Gamma AminoButyric Acid)のことで、血圧を下げる効果があるということで注目を集めている成分です。GABAは睡眠時に脳内で作られる他、広く様々な食品にも微量に含まれているので、食事からも体内に取り込まれます。

脳内の神経伝達の一つとして存在しているGABAが、高血圧のラットや人に対して降圧効果を示すことは研究により明らかにされています。GABAによる降圧効果の機序は、交感神経の働きを抑えること、抗利尿ホルモンの分泌を抑えること、アンジオテンシン変換酵素活性阻害などが考えられています。

高血圧自然発症ラットを用いたGABAの血圧降下作用に関する論文によると、体重1Kgあたり0.9mgのGABAを経口投与し、最高血圧が30mmHg程度の血圧降下作用が認められる一方で、正常血圧のラットに対しては、高血圧のラットにみられるような顕著な降圧効果は得られなかったようです。
この結果からGABAは、高い血圧に対してのみ血圧降下作用がみられる成分であるということがわかります。

血圧が気になる人向けの青汁6商品

研究によって明らかになったGABAの血圧を下げる作用について、説明してきました。ここからは「血圧が気になる人向けの青汁」6商品を紹介していきます。
それぞれの商品の特徴をわかりやすく解説していきますので、自分に合う青汁選びに役立ててください。

h3 Rise Up Wellness 花摘青汁+GABA

低コストが魅力。血圧の他、内臓脂肪や皮下脂肪が気になる人に「花摘青汁+GABA」がおすすめです。
機能性関与成分としてGABA、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)を含有した機能性表示食品で、青汁の主要原材料は大麦若葉です。
葛の花由来イソフラボンは内臓脂肪と皮下脂肪を減らすのを助けるので、肥満が気になる人やBMIが高めの人におすすめです。
1日あたりに摂取できるGABAの量は飛び抜けて多いことにも注目したいです。

【飲み方】1日1袋を100mlの水またはお湯で溶かして飲みます。

内容量90g(3g、30袋)
価格1,100円(税込、送料無料)Amazon
1日のあたりの価格(参考)約36.7円
原材料名大麦若葉
還元麦芽糖
難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)
葛の花抽出物
ギャバ含有乳酸菌発酵抽出物(デキストリン、乳酸菌発酵抽出物)
その他1袋あたり(1日分)のGABA含有量は20mg・
葛の花由来イソフラボンの含有量は22mg

ファイン 血圧が高めの方の日本の青汁

余分な機能性関与成分は不要で、できるだけコストを抑えたい人には「血圧が高めの方の日本の青汁」がおすすめです。
機能性関与成分としてGABAを含有した機能性表示食品で、青汁の主要原材料は大麦若葉です。
1日に1包飲めば良いので簡単です。また血圧が高めの人向けの青汁の中では、コストが安く経済的です。大麦若葉以外にもケールやゴーヤも入っています。メインの原材料が大麦若葉なので、ケールの味が苦手な人にとっても試しやすい青汁だと思います。

【飲み方】1日1包を水または牛乳などに溶かして飲みます。

内容量150g(3g、50包)
価格2,749円(税込、送料無料)Amazon
1日のあたりの価格(参考)約55円
原材料名難消化性デキストリン
大麦若葉粉末(国産)
デキストリン
還元麦芽糖水飴
クロレラ粉末
ケール粉末(国産)
ゴーヤ粉末(国産)
γ-アミノ酪酸<GABA>
フラクトオリゴ糖/ビタミンC
甘味料(スクラロース)
その他1包あたり(1日分)のGABA含有量は6mg

オリヒロ 賢人の食習慣青汁

血圧に加え、血糖値と中性脂肪も気になる人には「賢人の食習慣青汁」がおすすめです。
機能性関与成分としてGABAとイソマルトデキストリン(食物繊維)を含有した機能性表示食品で、青汁の主要原材料は大麦若葉です。
イソマルトデキストリンは食後の血糖値上昇や血中の中性脂肪上昇を緩やかにする作用があるため、血圧だけではなく血糖値や中性脂肪が気になる方におすすめです。

【飲み方】1日1本を100mlの水またはお湯で溶かして飲みます。

内容量150g(5g、30包)
価格2,354円(税込、送料無料)Amazon
1日のあたりの価格(参考)約78.5円
原材料名イソマルトデキストリン<食物繊維>
大麦若葉末
桑の葉末
クマザサ末
GABA/糊料(プルラン)
フラクトオリゴ糖/ビタミンC
甘味料(スクラロース)
その他1本あたり(1日分)のGABA含有量は12.5mg、
イソマルトデキストリン含有量は2.13g

遠赤青汁株式会社 有機遠赤ケール

ケール含有GABAの量で選ぶなら「有機遠赤ケール」がおすすめです。
機能性関与成分としてGABAを含有した機能性表示食品で、国産有機栽培のケール100%で作られています。遠赤外線を利用してケールを常温乾燥させる独自の製法で青汁を作っています。常温乾燥するから色・香り・栄養価が損なわれません。

内容量60g(2g、30包)/ 100g
価格2,700円(税込、送料別)遠赤青汁
3,153円(税込、送料別)遠赤青汁
1日のあたりの価格(参考)270円(2g、30包入)/189.2円(100g入)
原材料名有機ケール(国産)
その他3袋/6gあたり(1日分)のGABA含有量は15mg

S&B 有機ケール青汁

有機栽培、無添加にこだわるなら「有機ケール青汁」がおすすめです。
機能性関与成分としてGABAを含有した機能性表示食品で、青汁の主要原材料は有機ケールです。
通常健康食品に配合されているGABAは、発酵法により工業的に生産されたGABAを添加していることが多いのですが、「有機ケール青汁」はGABAは全て原材料の有機ケール由来という点が最大の特徴であり魅力です。

野菜に使用する農薬や化学肥料が気になる方には、有機栽培されたケールを主原料に使った「有機ケール青汁」がおすすめです。

【飲み方】1日3袋を1袋あたり100mlの水またはお湯で溶かして飲みます。

内容量60g(2g、30袋)
価格3,902円(税込、送料無料)Amazon
1日のあたりの価格(参考)約390.2円
原材料名有機ケール(国産)
その他3包あたり(1日分)のGABA含有量は12.3mg

MASUDA GABAケール

ケール好きにおすすめしたい、ケールに関わり95年のメーカーが作った「GABAケール」。
機能性関与成分としてGABAを含有した機能性表示食品で、国産有機栽培のケール100%で作られています。GABAを添加するのではなく、GABAを多く含む品種のケールを使い、GABAを多く含んだまま粉末にするマスダが独自に開発した「ロックイン製法」により生産しています。

マスダは95年間、アブラナ科(ケールもその一つ)の品種を開発してきた会社です。「GABAケール」には、ケールのことを知り尽くしたMASUDAが開発したケールと製法の知恵が詰まっているのですね。

【飲み方】1日2袋を目安に、水またはお湯に溶かすか、牛乳・豆乳やジュースに混ぜて飲みます。野菜や果物に混ぜてスムージーにもできます。

内容量120g(4g、30袋)
価格7,620円(税込、送料別)Amazon
6,480円(税込、送料別)MASUDA
1日のあたりの価格(参考)508円(Amazon)/432円(MASUDA)
原材料名有機ケール(国産)
その他2袋あたり(1日分)のGABA含有量は12.3mg

高めの血圧を改善するその他の方法

血圧が気になる人が血圧の上昇を抑えるためにできることは、青汁以外にも選択肢はたくさんあります。同じ健康食品からの選択肢や、食事内容に気を付けることや、運動など、様々な方法があります。何か一つだけを選んで実行するのではなく、組み合わせると効果的です。特に運動と食べ物の両面に取り組むのがおすすめです。
以下、青汁以外の方法をいくつか紹介します。

塩分を控える食生活

血圧が高めの人は、塩分を控えた食事を心がけましょう。厚生労働省の調査によると、日本人の塩分摂取量は男女ともに塩分摂取目標量よりも2g程度上回っています。味付けは塩分だけに頼らず、だしや香辛料、柑橘類などもうまく使うようにすると、塩を使う量を減らすことができます。

カリウムを摂取して過剰なナトリウムを排出

果物や野菜にはカリウムが豊富に含まれているので、積極的に毎日の食事に取り入れることです。どうしても足りないと感じる時には、ミネラル特にカリウムが補給できるサプリメントの力を借りても良いでしょう。

青汁以外の健康食品

青汁以外にも、血圧が気になる人向けの様々な食品があります。特定保健用食品に分類されている商品には、お茶・野菜ジュース・黒酢などがあります。飲みものであれば、比較的簡単に日常に取り入れられそうです。
しかし飲み物系は糖分の摂り過ぎにならないよう注意が必要です。肥満は血圧を高くする原因になるからです。

有酸素運動を習慣化

激しい運動をする必要はありません。ウォーキング、自転車、山登り、水泳など、続けられそうなスポーツを一つか二つ選んで、無理のないペースで続けてみましょう。
はじめにがんばり過ぎると続かないので、ゆっくりペースで楽しみながら取り組むことが大切です。

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