【油断禁物】必ず知っておくべき青汁のデメリット7選
「健康にいい」というイメージで知られる青汁。しかし、飲み方や選び方によっては思わぬ副作用やマイナスの効果が現れる可能性があることを知っていますか?
今回は、
「いま、毎日青汁を飲んでいるけど、飲み続けても副作用はないのかな?」
と気になっている人や、
「初めて青汁を飲んでみようと思うけど、私にとってなにか良くない点ってあるのかしら…?」
という不安を持っている人のため、買う前・飲む前に必ず知っておくべき青汁のデメリットを7つ紹介します。
メリットとデメリットを正しく知って、失敗しない青汁選びに役立てて下さいね!
青汁のデメリット①副作用が起きる可能性あり?!
青汁は基本的には食品に分類されるため、薬のような副作用はないものと考えてしまいがち。
それは間違いではありませんが、飲み方や選び方によっては、思わぬ副作用が起きてしまう可能性もあります。
副作用は大きく分けて次の2種類の原因で起こります。
青汁の原材料由来の副作用
ひとつめは原材料由来の副作用です。
青汁のおもな原材料は、大麦若葉やケール・アシタバ・桑の葉など、日本や中国などで古来から薬草として用いられてきた各種野菜や、フルーツ・緑黄色野菜などの天然素材です。
そのほか、きなこや豆乳などの大豆食品、乳成分などが含まれている青汁もあります。
上記のような食材にもともとアレルギーを持っている人は、それらに対して「食物アレルギー」が起こり、吐き気や下痢・じんましんや湿疹が出ることも。
天然ゴム(ラテックス)にアレルギーがある人は、マンゴー果汁などにも注意が必要です。
飲み過ぎによる「下痢」などの副作用
適量ならとくに問題ない青汁でも、飲み過ぎると次のような成分の影響で副作用が起こる可能性があります。
難消化性デキストリン
青汁には、食物繊維の不足を補うために「難消化性デキストリン」が配合されている商品がよく見られます。
難消化性デキストリンは、消費者庁長官が許可する特定保健用食品(トクホ)の関与成分です。
安全性には問題ありませんが、消費者庁が公開している資料にも記載があるとおり、一度にたくさんとりすぎるとおなかがゆるくなり、下痢などの症状が出ることがあります。
甘味料
飲みやすくするために甘みをつけた青汁は、青汁初心者を中心に人気があります。
ただ、カロリーをおさえるために甘味料が使われているケースがあり、人工甘味料の中にはとりすぎると下痢を起こすものがあります。
また「キシリトール」などの名称で知られる「糖アルコール類」でも、体質によっては一時的におなかがゆるくなることがあります。
青汁を飲むとおなかがゆるくなるような気がしたら、一度に多く飲むのは避け、少しずつ試してみるようにしましょう。
不溶性食物繊維
いっぽう、下痢とは反対に便秘になるケースも。
食物繊維には、水に溶けるタイプの「水溶性食物線」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」がありますが、青汁の原材料によく使われる「大麦若葉」などには「不溶性食物繊維」が多く含まれます。
基本的にはお通じを整えてくれる成分とされていますが、まれに、不溶性食物繊維のとりすぎで逆に便秘になってしまう人もいます。
飲む前には成分や原材料を確認して
食物アレルギーや飲み過ぎなどで起こる副作用を未然に防ぐには、飲む前によく表示を確認することが大切です。
原材料や成分・1日の適量などはパッケージや商品の公式サイトなどに書かれていますので、購入時には必ずチェックしておきましょう。
また、最初は少しずつ飲み始めて、上記のような副作用が起きないか様子をみながら1日の量を決めるのがおすすめです。
青汁のデメリット②選び方を間違うと「効果なし」
青汁は毎日のように飲むものなので、少しでもお得に買いたいと考える人は多いでしょう。
ただ、あまりにも低価格な青汁は野菜など素材由来の有用成分が少なく、香料や甘味料などでごまかしている可能性もあります。
もちろん、広告費や流通コストをカットして低価格を実現した青汁もありますので、一概に安いから悪いということはありません。
しかし、安さだけで商品を選んでしまうと、せっかく続けても「効果なし」という可能性も。
購入前に成分や原材料をしっかりとチェックすることが失敗しないコツです。
青汁のデメリット③飲み過ぎると逆効果のことも
低カロリーなイメージがある青汁。
ダイエット時に、食事を減らしてカロリーをおさえながらビタミンやミネラルを補給するために青汁を飲んでいる人も多いのではないでしょうか。
たしかに、青汁は市販のジュースや清涼飲料と比べれば低カロリーのものが多いですが、ノンカロリーではありません。
とくに、飲みやすくするために糖類や果汁をミックスして甘みをつけてある青汁は、飲み過ぎると糖分の摂りすぎになり、ダイエットには逆効果な場合もあります。
また、食事前に青汁を飲んで食事の量を減らしたり、食事を青汁に置きかえてダイエットしようと考えている人もいるかと思います。
しかし、青汁でおなかがいっぱいになって毎回の食事をしっかり食べなかったり、早くやせたいと考えて3食とも青汁に置きかえてしまうのはおすすめしません。
タンパク質などの必要な栄養素が不足し、仮に体重が減ったとしても肌荒れなど別のトラブルが起きてしまう可能性があるからです。
青汁のデメリット④「まずい・苦い・青臭い」続かない人も
最近の青汁は、初期の商品と比べると飲みやすいものが多くなったと言われています。
とはいえ、やはりジュースなどと比べると青汁には独特の風味があり、もともと野菜が苦手な人や初めて青汁を飲んだ人は「苦い」「青臭い」など感じ、口に合わないことがあるかもしれません。
青汁は毎日コツコツと飲み続けてこそ、食物繊維不足の解消、腸内環境のサポートなど、さまざまな効果が期待できます。
味が苦手で続けられるかどうか不安な人は、苦味や青臭さが比較的マイルドなフルーツ入り青汁や大麦若葉メインの青汁を選ぶのがおすすめ。
慣れたら他の種類も試してみるようにすれば、挫折せずに続けていけるのではないでしょうか。
初めての人向けに、「1週間分」など少量のお試しセットを用意しているメーカーもありますので、最初はそちらを注文してみるのもいいですね。
また、何回か飲んだあとでも返品返金が可能な青汁の定期購入コースもありますので、青汁の味になじめるか心配…という人はそれを選ぶのも賢い方法です。
青汁のデメリット⑤農薬を取り込んでしまう?
ほとんどの人が、健康や美容のために青汁を飲んでいるはずですが、原材料の野菜類を栽培するときに使われることのある「農薬」は健康にはマイナスなので取り込みたくないですよね。
青汁の公式サイトを確認すると、多くのメーカーで、残留農薬や重金属類などの検査を独自に実施していることが分かります。
でも、もし海外で加工された安価な原材料を使用し、低価格で売り出している青汁があったとしたら、やはり万が一の農薬残留も気になるのではないでしょうか?
青汁の原材料の品質については、無農薬栽培の原材料を使用、国産原材料100%、契約農園から仕入れた原材料を使用するなど、メーカーの公式サイトで詳しく紹介されていますので、購入前にチェックしてみると安心です。
青汁のデメリット⑥持病が悪化する人も
青汁は基本的には「食品」に分類されるため、薬のような劇的な効果はなく、長く飲み続けることで少しずつ良い変化を期待するもの。
飲み始めるときにも、健康な人であれば医師の診断等は不要です。
ただし、以下のような持病がある人や服薬中の人は、青汁を飲むと、成分によっては症状が悪化する可能性もありますので注意が必要です。飲む前には必ず医師に相談して下さい。
腎臓疾患のある人
病気で腎臓機能が低下すると、食事の塩分・タンパク質・カリウムなどを制限されることがあります。
そのなかでも「カリウム」は、青汁の原材料となる野菜類やフルーツに多く含まれます。
そのため腎臓疾患のあるときに青汁を飲むと、カリウム過多で「高カリウム血症」となり体調が悪化するおそれがあります。
血液凝固防止剤(ワーファリン)を服用中の人
心臓病(不整脈、心臓弁膜症)や静脈瘤(りゅう)などの血管の病気、手術後に人工物が血管内に留まっている人などに対し、血栓ができないよう、血を固まりにくくする薬が処方されることがあります。
この薬は一般的に「ワーファリン」(またはワルファリン)と呼ばれ、血液を固める作用のある「ビタミンK」の働きを抑える作用があります。
そのため、ワーファリンを飲んでいる患者さんは、ビタミンKを多く含む納豆やクロレラ、青菜類の接種を控えるように指導されます。
青汁の原材料によく使用される「ケール」「アシタバ」「モロヘイヤ」などにもビタミンKが含まれるため、青汁を飲むと薬の働きが弱ってしまうおそれがあるのです。
C型肝炎/肝機能障害のある人
肝臓は、体内の鉄を貯蔵する役目を持っています。
青汁の原材料として知られる「大麦若葉」や「桑の葉」などは鉄分を豊富に含んでいます。また、貧血対策に鉄分を配合した青汁も販売されています。
しかし、肝機能に障害がある人は鉄分の過剰摂取は控えるべきとされています。
とくにC型肝炎では、過剰な鉄分がフリーラジカル(活性酸素)を発生させ、肝臓にダメージを与えてしまうことが分かってきたため、青汁が症状を悪化させてしまう可能性があります。
結石
尿路結石などの病気で知られる「結石」は、尿の中の「シュウ酸」とカルシウムが結びついてかたまりとなったものです。
シュウ酸を多く含む食材の1つがホウレン草などの緑黄色野菜ですが、青汁に使われている野菜類にもシュウ酸が含まれるものがあります。
結石の原因はシュウ酸だけではありませんが、過去に結石ができたことのある人や結石の治療中の人は、念のため飲む前に成分を確認したり、医師に相談するのがベターです。
必ず悪化するわけではないが、念のため相談を
なお、これらはあくまでも、病気や症状悪化の「可能性がある」ということであり、上記に当てはまる人が青汁を飲むと絶対に悪化する…というわけではありません。
ただし、持病のある人や服薬中の人は、青汁に限らず、サプリメントや健康食品を始める前には必ず主治医に相談することを推奨します。
飲み合わせや注意が必要なケースについては、青汁の商品パッケージや公式サイトにも記載があることも多いので、あわせてチェックするとなお安心ですね。
青汁のデメリット⑦値段が高い
青汁は、野菜などを粉末や液体に加工したもので、少量でも多くの原材料が凝縮されています。
筆者がスーパーやドラッグストア数店で確認したところ、たとえば大麦若葉100%の青汁であれば30袋で1000円前後から販売されていますが、成分や原材料によりいろいろな価格帯の青汁があり、予算や目的に応じて選べばOKです。
ただ、「短期間で痩せたい」などの理由で大量に購入すると思ったより費用がかさむことも。
青汁は一度にたくさん飲むよりも、あくまでも栄養補助や身体の調子を整えるサポートとして、適量を毎日続けることをおすすめします。
そうすれば、値段が高すぎて続けられない…という事態を避けられるでしょう。
青汁にはメリットもいっぱい!正しく選んでデメリットを避けよう
今回の記事では、健康にいいというイメージの青汁にもいくつかの注意点やデメリットがあることを紹介しました。
とはいえ、正しい選び方と飲み方を知っておけば、むやみに恐れる必要はありません。
青汁にはデメリットを上回る次のようなメリットもたくさんあります。
- 毎日の食事で不足しがちなビタミン・ミネラル・食物繊維などを手軽に補える
- 忙しい朝や外出先でも、サッと水に溶かすなどの方法ですぐに栄養補給ができる
- 食前や食事中に飲めば食べ過ぎ防止につながる
- 腸内環境やお通じのリズムを整える作用が期待できる
- 美肌や体型維持など、美容サポート効果が期待できる
- 原材料や配合成分によっては中性脂肪や血糖値が気になる人にもおすすめ
- 毎日続けることで、お守りのような安心感がある など
青汁はたくさん飲めば病気が治癒したり、ダイエットできる…というものではなく、自分のライフスタイルに合わせて不足しがちな栄養を補給するサポート的な飲み物です。
今回の記事も参考にして信頼できる青汁を選び、ぜひ青汁のメリットを取り入れて下さい。