青汁×豆乳は身体にいい?メリットから期待できる相乗効果まで解説

豆乳は、青汁と同じく健康にいいといわれている飲み物です。青汁と豆乳を一緒に飲むと、健康効果が高まるのか気になる方は多いのではないでしょうか。健康にいいといわれる飲み物を一緒に飲むと、副作用が起こるケースもあるため、注意点もあわせて確認しておくことが大切です。ここでは、青汁と豆乳を一緒に飲むメリットから相乗効果、飲むときのポイントまで詳しくご紹介します。

青汁に含まれる栄養は?

まずは、青汁に含まれる栄養から詳しくみていきましょう。

ビタミン類

青汁には、大麦若葉やケール、明日葉、桑の葉などが使用されています。これらは、いずれもビタミン類を種類豊富に含む植物です。例えば、大麦若葉にはβカロテンやビタミンB1、ビタミンC、葉酸、ケールにはビタミンE、明日葉にはビタミンB12などが豊富に含まれています。

どの植物にもビタミン類がバランスよく含まれているため、ビタミン不足が気になる方におすすめです。

ミネラル

青汁の原料には、鉄分やカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが含まれています。鉄分は貧血対策、カルシウムは骨粗しょう症、カリウムは血圧対策に役立ちます。身体の機能を保つにはミネラルが必要不可欠ですが、日本人はミネラル不足の傾向があるため、青汁などで補うことが大切です。

食物繊維

食物繊維は、植物の葉や茎などを形作っている繊維です。腸内環境を整えて便通を改善したり、脂質や糖質の吸収を抑えたりする働きがあります。全ての青汁に入っているといっても過言ではないほどに、青汁の大きな特徴とも言える成分です。

豆乳に含まれる栄養は?

それでは、豆乳にはどのような栄養が含まれているのか、詳しくみていきましょう。

オリゴ糖

オリゴ糖は、腸内に存在する善玉菌の1つ「ビフィズス菌」と「乳酸菌」の栄養源となり、腸内環境を整える働きがあります。腸内環境は免疫との関連が報告されており、風邪をひきにくい身体づくりに役立つことが期待できます。

また、腸内環境が整えば、便秘や下痢などが改善される可能性もあります。

フィチン酸

フィチン酸は、細胞を活性酸素から守る抗酸化作用と抗がん作用があるといわれています。ストレスや喫煙、過度な運動などは、細胞の酸化を招き、さまざまな病気の原因になります。そこで、抗酸化作用のある成分を意識的に摂り、酸化を抑えることで、健康な身体づくりに繋がるのです。

ビタミンB群

ビタミンB群は、糖質や脂質の代謝、脳の機能維持に役立ちます。不足すると、集中力の低下やイライラ、疲れやすくなるといった症状が現れます。ビタミンB群は肉や魚に豊富に含まれているため、ダイエットのときに不足しやすい栄養素です。

ビタミンE

ビタミンEは、強い抗酸化作用を持つ栄養素です。細胞膜を強化して内蔵を丈夫にしたり、血流を促したりする効果が期待できます。さらに、肌へと栄養を届けるサポートをして、美肌づくりにも役立ちます。

カリウム

カリウムは、塩分の排出に必要なミネラルです。塩分濃度を調節することで血圧を安定させたり、細胞を活性化したりできます。日本人は塩分の摂取量が外国と比べて多いため、カリウムを意識的に摂ることが大切です。

カリウムは野菜や果物に多く含まれているため、野菜や果物を食べない人は血圧が不安定になりやすいでしょう。

マグネシウム

マグネシウムは、内臓の働きを整えるミネラルです。また、水銀や鉛、アルミニウムなどを脳に入り込みにくくする働きもあり、認知機能との関連が報告されています。

青汁と豆乳を一緒に飲むメリットは?

それでは、青汁と豆乳を一緒に飲むメリットについて、詳しくみていきましょう。

ミネラルとビタミンのバランスが良い

青汁と豆乳は、いずれもミネラルとビタミンのバランスに優れた飲み物です。これらを一緒に飲めば、それぞれ含まれていない栄養素を補い合えて、栄養バランスがさらに整います。例えば、豆乳にはビタミンCやβカロテンがそれほど含まれていませんが、青汁には含まれています。

また、豆乳には鉄分やカルシウムが含まれていませんが、青汁には豊富に含まれています。このように、青汁と豆乳を一緒に飲めば、自分に足りない栄養をより効率よく補えるのです。

抗酸化作用が高まる

青汁と豆乳を一緒に飲むと、抗酸化作用があるβカロテン、ビタミンC、ビタミンEをバランスよく摂れます。そのため、単体で飲む場合と比べて抗酸化作用が高まるのです。現代はストレス社会ともいわれており、抗酸化作用がある栄養の必要性が高まっています。

そのため、青汁と豆乳を組み合わせて、より多くの抗酸化成分を摂ることが大切です。

青汁の味がマイルドになる

最近では、飲みやすい青汁が多く登場していますが、中には飲みづらく感じるものもあるでしょう。そのような青汁に豆乳を混ぜれば、味がマイルドになって飲みやすくなります。青汁は毎日続けることが大切なため、飲みやすくなるように工夫したいところです。

女性特有の悩みに対応できる

豆乳には、大豆イソフラボンが含まれています。大豆イソフラボンは体内で女性ホルモンと似た働きをするため、PMS(月経前症候群)のような女性特有の悩みに対応できます。青汁だけでは、女性特有の悩みには対処できません。PMSに悩む方は青汁と豆乳を一緒に飲むことをおすすめします。

青汁×豆乳に期待できる健康効果は?

青汁と豆乳を一緒に飲むと、次のような健康効果が期待できます。

代謝の維持

青汁と豆乳には、ビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB1・B2が持つ糖質や脂質の代謝をサポートする働きによって、代謝を維持できます。代謝が低下すると、エネルギー効率が悪くなり、疲れやすくなったり中性脂肪が溜まりやすくなったりと、健康に悪影響が及ぶため、ビタミンB群は不足させないことが大切です。

生活習慣病の予防

青汁には、ビタミンやミネラルだけではなく食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維には、糖質や脂質を包み込み、血糖値や血中コレステロールの上昇を抑える働きがあるため、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の予防に役立ちます。

さらに、青汁と豆乳に含まれるカリウムは血圧を調整するため、高血圧対策に役立つのです。このように、青汁と豆乳を組み合わせれば、糖尿病、脂質異常症、高血圧のすべてを対策できます。

美肌ケア

美肌を保つには、ビタミンやミネラルをバランスよく摂る必要があります。どちらかが欠けるだけで肌のターンオーバーが遅れ、美肌を維持できなくなるでしょう。ターンオーバーは肌の生まれ変わりのサイクルのことで、これが正常なサイクルで起きていれば肌のバリア機能が維持されます。

ターンオーバーが遅れると、バリア機能が低下して、少しの刺激で肌トラブルが起こるようになるのです。ビタミンとミネラルのバランスに優れた青汁と豆乳を一緒に飲めば、美肌へと導けるでしょう。

生理の悩みケア

生理が遅れていたりPMSがひどかったりする場合、豆乳に含まれる大豆イソフラボンで改善が期待できます。また、ホルモンバランスの乱れは食生活の問題も関係しています。そのため、青汁と豆乳で栄養を補えば、生理やPMSの悩みがさらに改善しやすくなるでしょう。

青汁×豆乳のおすすめの飲み方

青汁と豆乳の飲み方には、いくつかのバリエーションがあります。青汁と豆乳を一緒に飲むときのおすすめの飲み方をご紹介します。

粉末青汁を豆乳で溶かす

王道な飲み方は、粉末青汁を豆乳で溶かす方法です。溶けにくい青汁は、最初に少量のお湯で青汁を溶かして、豆乳で割るといいでしょう。青汁と豆乳がきれいに混ざりあい、味のバランスが整います。

バナナを加えてスムージーに

青汁と豆乳、バナナをミキサーにかけて、スムージーにして飲むのもおすすめです。バナナには、食物繊維やビタミン類、ミネラル、タンパク質がバランスよく含まれています。青汁と豆乳と組み合わせれば、栄養バランスがさらに整います。

バナナを1本食べるとお腹が膨れてしまう方でも、スムージーにすれば手軽に摂れるでしょう。

抹茶を加えて風味をプラス

抹茶は、豆乳と青汁のどちらとも相性がよいことをご存知でしょうか。そのため、青汁と豆乳に抹茶を混ぜても、美味しく飲めます。風味豊かな抹茶を加えることで、さらに飲みやすくなるでしょう。ただし、抹茶にはカフェインが豊富に含まれており、亜鉛や鉄などのミネラルの吸収を阻害します。

抹茶は、あくまでも風味付けとして使って、入れすぎないように注意しましょう。

青汁×豆乳を飲むときのポイント

青汁と豆乳を組み合わせるときは、次のポイントを押さえましょう。

調整豆乳を選ぶ

豆乳には、調整豆乳と無調整豆乳があります。無調整豆乳は大豆のみを原料としているため、大豆の風味をダイレクトに感じます。対して調整豆乳は、砂糖のような調味料を加えて子供でも飲みやすく調整されています。青汁と相性がよいのは調整豆乳です。

中には、無調整豆乳でも青汁と混ぜると美味しく感じる人もいるかもしれません。両方を試してみて、自分に合った方を選びましょう。

3~7日に1回だけ飲む
豆乳は青汁とは異なり、毎日飲まない方がよいでしょう。豆乳の大豆イソフラボンの働きにより、生理周期が乱れるケースがあります。生理周期が乱れている人が飲むと生理周期が整う可能性がありますが、長く続けると再び乱れてしまうかもしれません。

豆乳を毎日飲んではいけないとの正式発表などはありませんが、健康を損ねないためにも3~7日に1回だけ飲むことをおすすめします。

大豆製品を食べない日に飲む

豆乳に限らず、豆腐や醤油、厚揚げ、納豆などの大豆製品にも大豆イソフラボンが含まれています。大豆イソフラボンを過剰に摂るとホルモンバランスが乱れる恐れがあるため、大豆製品を食べない日にだけ青汁に豆乳を組み合わせるとよいでしょう。

ただし、豆乳を飲みたいからといって、普段の食事から無理に大豆製品を排除してはいけません。大豆製品には、大豆イソフラボンのほかにビタミンやミネラルが含まれています。そして、大豆製品と組み合わせることで野菜や肉などを摂りやすくなるため、結果的により多くの栄養を摂れるのです。

そのため、豆乳を飲むために大豆製品を無理に排除するのは本末転倒と言えます。

豆乳入りの青汁を飲むのもアリ

青汁と豆乳を自分で混ぜるのではなく、最初から豆乳入りの青汁を飲むのもおすすめです。青汁を飲むときに豆乳を混ぜるのが面倒になれば、青汁を続けることまでも面倒になるかもしれません。

青汁は、毎日続けることで健康効果が期待できるため、続けやすい豆乳入りの青汁を選ぶことも検討してみてください。

まとめ

青汁と豆乳は、どちらもビタミンやミネラルを豊富に含む飲み物です。それぞれ組み合わせることで、ビタミンやミネラルのバランスが整ううえに、食物繊維やオリゴ糖、フィチン酸などによる健康効果も期待できます。何より、青汁の味がよりマイルドになり、飲むのが楽しみになるでしょう。青汁の健康効果を得るためにも、豆乳と組み合わせてみてください。

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