【妊婦さん向け】妊娠中の青汁の選び方とおすすめの青汁

妊娠中は赤ちゃんのためにも栄養をしっかり摂りたい時期ですが、つわりなどで食事が十分にとれないことも多い時期です。そんな繊細な時期だから野菜不足を補うために青汁を飲みたいけれど、「青汁を妊娠中に飲んでも大丈夫?」「どんな青汁がいいの?」など疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

妊娠中の栄養不足を補うのに青汁は優れた食品ですが、妊娠中に補いたい栄養を含んでいるかどうか、安全性が確認されているかどうか、ノンカフェインなど、いくつか押さえておくべきポイントがあります。そこで今回は妊婦さんに青汁をおすすめする理由から選び方、注意点まで妊婦さんが気になる疑問についてお答えしていきます。

青汁は妊婦でも飲めるの?

青汁は緑の葉野菜の絞り汁を飲みやすく製品化したもの、または野菜や果物などを粉末化したものです。食事の延長にあるものなので、基本的には妊婦さんが飲んでも問題はありません。とくに、妊娠中には赤ちゃんの分まで栄養を補給しなければならないため、飲むだけで野菜不足を補うことができる青汁を有効活用している妊婦さんは多いようです。

ただ、青汁にはビタミンやミネラル、食物繊維などの他にもカフェインや原材料由来の農薬や添加物などが含まれていることもあるため、妊婦さん向きの製品を選ぶことがポイントです。選び方さえ注意すれば、妊娠中に補給したい栄養を効率よく摂取できるという点でとても優れた食品です。

妊婦さんに青汁が人気の理由

妊娠中に不足しがちな栄養や、効率よく摂取したい栄養の補給源として青汁はおすすめです。実際に多くの妊婦さんが妊娠中に青汁を活用されています。でも、一体なぜ妊婦さんに青汁が人気なのでしょうか?

栄養を飲むだけで補給できる

妊娠中はつわりの影響で十分に食事をとれない、体がだるくて料理を作る気が起きないなど、栄養が偏りがちな時期です。青汁にはビタミンやミネラル、食物繊維など、基本の栄養が豊富に含まれていて、飲むだけで簡単に取り入れられることがメリットです。

普段どおりの食事を摂ることが難しい時期でも、青汁を飲むことはできたという妊婦さんの声も多く聞かれます。青汁はそのまま、または水に溶かすだけで飲めるという点で、妊娠中の食事のサポートとして頼りになる存在と言えるでしょう。

妊娠に欠かせない葉酸を効率よく補える

妊娠中にとくに積極的に摂取する必要がある葉酸が青汁には豊富に含まれています。厚生労働省が特に妊娠を計画している女性や妊娠中の女性に対して、十分な量を摂取量を補うよう促しているほどで、妊娠前から妊娠中まで葉酸は欠かせない栄養素です。

十分量の葉酸を摂取することで、生まれてくる赤ちゃんの先天異常である神経管閉鎖障害の発症リスクを低減できることが明らかになっています。葉酸は例えば次のような食品に豊富に含まれています。

緑色の葉野菜、アスパラガス、ブロッコリー、枝豆、レバー など

妊娠中やその準備のためには普段の食事で摂取できる量(240μg)に加えて葉酸を1日400μg摂取するよう推奨されていますが、この量を食事で補うには茹でたほうれん草のおひたしで約4皿分も必要です。

全てを十分に食事だけで補うことは大変であるため、妊婦さんは葉酸サプリを摂取するか、葉野菜などから葉酸が不足しないように工夫することが大切です。青汁は葉野菜を主体とする食品なので、効率よく葉酸を補うという意味でおすすめです。

妊娠中の体調管理に役立つ

妊娠中は便秘やむくみなど、体調にさまざまな変化が起きる時期です。とくに女性はもともと便秘しやすい傾向がありますが、妊娠中になると今まで便秘ではなかった人も便秘になることがあります。便秘の原因はさまざまですが、食事量の不足や水分不足、食物繊維不足などが関係しています。

また、むくみもホルモンバランスの変化などが関わっていて、妊娠中に多い体調変化の一つです。妊娠中はなるべくセルフケアや食品で体調管理したいという方も多く、青汁には食物繊維やミネラルなども多く含まれているという点で妊娠中の体調管理のサポートとしても役立ちます。

妊娠中におすすめな青汁の選び方

妊娠中に青汁は役立つ食品とはいえ、それは選び方次第になります。妊娠中は普段とは違って、栄養バランスや添加物、安全性などを十分にチェックした上で青汁を選ぶことが大切です。ここではそのポイントについてご紹介します。

ノンカフェインかどうかは必ず確認

妊娠中はカフェインの摂取をなるべく控えるべきであり、厚生労働省からも注意換気がなされています。妊婦がカフェインを摂りすぎることにより、低体重のリスクがあることから摂取目安として200mg/日までとしたイギリス政府の見解を指標として示しています。

青汁とカフェインというと一見無縁のように思われますが、緑茶や抹茶を配合したタイプではカフェインが含まれていることがあります。青汁を選ぶ際にはなるべくカフェインが含まれないものを選ぶように注意しましょう。

妊娠中に摂りたい栄養成分をチェック

青汁を飲むメリットは何よりも栄養補給、野菜不足の解消にあります。とくに妊娠中に欠かせない栄養成分を含んでいるかどうかは青汁選びの大きなポイントです。葉酸が摂取できるかどうかは必ずチェックしましょう。

また、ビタミン・ミネラル、食物繊維など妊娠中に取り入れたい栄養が含まれていることも確認したいポイントです。青汁の場合には基本的に含まれていることが多いですが、青汁によって栄養価は異なるため必ず確認しておきましょう。

主原料で選ぶ

アブラナ科の植物。青汁に含まれる主原料としてはは「ケール」「大麦若葉」「明日葉」が代表的です。いずれも妊婦さんにおすすめですが、それぞれ成分や特徴に違いがあります。摂取したい栄養成分や風味などで選ぶと良いでしょう。

ケール

 野菜の王様といわれるほど栄養が豊富。ビタミンやミネラル、食物繊維、また葉酸の含有量も多い。クロロフィル、βカロテンなどの色素が豊富で、優れた抗酸化作用がある。ただし、青臭さや苦味が強いため苦手に感じる人も多い。

大麦若葉

イネ科の植物。鉄分、食物繊維、若葉に含まれる有用な成分が多く含まれる。体をフレッシュに保つのに役立つSOD酵素も特徴である。抹茶のように苦味が少なく飲みやすい。鉄分が多いので鉄分補給貧血対策に役立つ。

明日葉

セリ科の植物。セリ科特有の香りがあり、ストレスケアやリフレッシュに最適。葉酸、食物繊維、カルシウムなども豊富に含む。また、カルコンという明日葉独自の成分には内側からのスッキリをサポートする老廃物の排出を促す作用もある。

糖質の種類と量も要チェック

妊娠中は血糖値の管理にも注意が必要であり、妊娠中は血糖値が上がりやすくなる傾向があります。妊娠すると胎盤から分泌されるホルモンの働きでインスリンの働きが抑えられること、胎盤でインスリンの働きを壊す酵素が分泌されることなどにより、妊娠中はそうでないときと比べて血糖値が上がりやすくなるのです。そのため、妊娠中は普段よりも糖質の摂り過ぎに注意が必要です。

ただ、過剰な糖質制限も妊娠中には望ましくないこと、また糖質オフ系の商品には代わりに人工甘味料が使われていることもあるため気をつけて選ぶことが大切です。できるだけ糖質が少ないタイプであるとともに、なるべく自然の甘味料を使った製品を選びましょう。

添加物の有無と内容

青汁には葉野菜や果物などの素材由来の主成分以外にも、さまざまな添加物が使われていることがあります。全ての添加物が悪いわけではないため過剰に反応することはありませんが添加物があまりに多い製品、葉野菜などの主成分よりも添加物が多い製品はおすすめできません。

<気になる添加物>
香料、着色料、人工甘味料、保存料、安定剤、漂白剤、酸化防止剤、乳化剤、光沢剤など

これらを完全に避ける必要はないものの、厚生労働省で行われているテストはあくまで単品での試験であり複合摂取した場合のリスクは不明なことも多いのです。妊娠中は赤ちゃんにも影響することを考えて、なるべく添加物不使用のものを選ぶようにすると良いでしょう。

残留農薬や放射性物質など安全性

日本でも食の安全への関心が高まり、農薬や化学肥料、放射性物質などの化学物質について気にされる方が増えています。とくに妊娠中は胎児の発達にも影響するため、なるべく余計な成分は体に入れない方が安心です。

青汁の製品も無農薬野菜を使用したものが増えていますが、万全を期するならば残留農薬チェック、放射性物質検査などをクリアしたことが明記された製品を選ぶ方が良いでしょう。

また、外国産の原料を使っている場合は、日本では認められていない農薬が使用されていることも考えられます。なるべく原材料の産地まで公開している製品、または完全に国産を謳っている製品を選ぶようにすると良いでしょう。

妊娠中におすすめの青汁をピックアップ

妊婦さん向けに開発された青汁や、家族全員で安心して飲めるタイプの青汁など、妊婦さんが飲める青汁にもさまざまな種類があります。選び方のポイントも踏まえた上で、おすすめの製品を具体的にご紹介します。

美力青汁(ミッシーリスト)

ママとベビーのために作られた人気の青汁です。開発者の高橋ミカさんは有名エステティシャンとしても知られ、ご自身の出産を機会にリニューアルされた製品です。カフェインゼロ、葉酸200μg配合、乳酸菌、オリゴ糖、酵母鉄など妊娠中の体調管理に取り入れたい成分も配合されていることが特徴です。もちろん100%無添加、九州産大麦若葉使用、国内製造、残留農薬および放射性物質検査済みとこだわり抜かれた品質が魅力です。

通常価格1箱(30包)3,700円(税抜)、 定期購入 3,145円(税抜)

日本薬健 金の青汁

完全に100%九州産大麦若葉だけを使用した、シンプルな青汁です。ドラッグストアでも購入できる手軽さと、1杯あたり30円程度というコスパの高さもおすすめの理由です。無農薬・無添加と品質と安全性には強くこだわっていて、収穫から24時間以内に加工する「フレッシュパック方式」をとっています。大麦若葉は苦みやクセが少なく飲みやすいので、青汁が初めてのママさんにもおすすめです。

楽天市場での販売価格 46包入り1,387円(税込)、定期購入なし

ファンケル 1日分のケール青汁

栄養バランスの高さで選ぶならばケールの青汁がおすすめです。葉酸などのビタミンやカルシウムや葉酸も豊富に含まれています。また、気になる添加物や有害物質などの排出をサポートする作用があることもケールの特徴です。

ファンケルのケール青汁はケールを主原料とした青汁ですが、飲みやすさと溶けやすさを追求しているので初心者でも安心です。添加物もでんぷん分解物、難消化性デキストリン(食物繊維)と最小限に留め、国産100%ケールを使用しています。
通常価格1箱(30包)4,752円、定期購入4,276円(税込)

妊娠中の青汁摂取で注意したいことは?

妊娠中はそうでない時と比べて、さまざまな体調変化が起こりやすい時期です。そのため青汁を取り入れる場合にも、注意点を守って安全に摂取することが大切です。次に妊娠中の青汁摂取で注意したいポイントをご紹介します。

飲み過ぎに注意する

青汁に限らずどんな食品にもいえることですが、健康に良いからと摂りすぎるのは良くありません。特定の栄養成分に偏ることで、過剰摂取や体調に影響することもあります。あくまでも、青汁は栄養のサポートとして取り入れるもので、基本は食事をバランス良く食べることが大切です。

体調に合わせて無理せず続ける

栄養バランスのためには継続的に飲んだ方が効果的ですが、つわりで具合が悪いときなど体が受け付けない場合には無理に飲むことはありません。「絶対に飲まなければ」というストレスが心やからだの負担になってはいけないので、体調に合わせて無理せずに飲むことをおすすめします。

体を冷やさないように飲む

青汁に含まれる葉野菜や南国系フルーツにはからだを冷やす作用があります。そのため、氷を入れるなど冷たくして飲むと、余計にからだを冷やしてしまうので要注意です。妊娠中はとくに冷えを避けることが大切で、お腹が冷えて血流が悪くなると思わぬトラブルが起きることも考えられます。冷やさないようにするためにも、青汁を飲む場合にはなるべく常温または温かくして飲むのがおすすめです。

まとめ

妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも栄養をしっかり摂りたい時期です。つわりや食の好みの変化などで、食事が思うようにとれない場合の栄養補給として青汁はとても強い味方です。赤ちゃんはお母さんが口にした食べ物を栄養源として育っていくので、青汁選びにおいても品質や安全性のチェックは欠かせません。

ノンカフェイン、無添加、無農薬、栄養バランスの良さなどを確認した上で、ご自分にぴったりの青汁をぜひ見つけてください。ぜひ青汁を上手に取り入れて、母子ともに健康的な毎日を過ごしていきましょう。

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