青汁とおならの関係とは?気になる臭いケア!内側から対策をはじめよう

周りへのエチケットとして気になる「おなら」の問題。青汁とおならの関係について、気になっている方も多いのではないでしょうか?「青汁を飲むとおならは改善する?」「ガスが気になるから青汁を飲みたい」という方もいれば、「青汁を飲んでから臭いが気になる」「青汁でおならが増えた」など逆の意見も見られます。一体、おならと青汁にはどんな関係があるのでしょうか?

この記事では青汁とおならの関係について詳しく解説していきます。青汁をおなら対策に取り入れたい方はもちろん、青汁を飲んでからおならが気になる方もぜひ読んでみてください。

おならとは?

腸内で発生したガスがお尻から出てくるのが「おなら」です。口から飲み込んだ空気と食べ物などを分解して発生したガスの両方が合わさっています。

おならの成分は、窒素、水素、酸素、メタンガス、二酸化炭素などが中心ですが、食べたものの影響を受けて成分は変化します。また、それぞれの腸内細菌のバランスによっても影響を受けます。

正常な人でも1日に200〜2000ml作られて、5〜6回のおならが出るといわれています。通常、腸内で発生したガスは腸管で吸収されますが、吸収されずに腸内に残ったものがおならとして排出されます。むしろ、おならが出ることは腸が動いてガスを正常に排出できている証でもあるのです。

おならの回数や臭いが悪化する原因

消化吸収の過程で発生するガスを吸収し、排泄するというのは人体の仕組みとしても重要です。しかし、「においが強くて気になる」「回数が多くて外出先で心配」など、日常生活にとって異常なおならは厄介な問題でもあります。

とくに、青汁の摂取で余計におならが増えたり、臭いが気になってしまう人もいます。一体どうして、異常なおならが出てしまうのでしょうか?

早食いや空気の飲み込み

おならの成分の多くがじつは飲み込んだ空気です。自然と私たちは生活や食事の中で空気を飲み込んでいるので、腸内にもガスを溜めてしまいます。しかし、とくに早食いの習慣があると、食べている間に空気を飲み込みやすくなります。

また、食いしばりの癖がある場合にも、空気を飲み込みやすくなり医学的に「呑気症(のんきしょう)」ともいわれます。ストレスや歯のかみ合わせなどが原因になっていることも多いようです。もし、おなら以外にもゲップがよく出るという場合には、ゆっくり食べることを意識してみると良いでしょう。

腸内環境の悪化や便秘

おならの原因としては、腸内環境の悪化、それによる便秘も考えられます。便が出ないのにガスばかりでて、強い臭いがするという場合には腸内環境が悪化している可能性があります腸内細菌の中でも腐敗菌が優勢になっていると、スカトールやメタン、インドールなどの臭いが強いガスが出やすくなってしまいます。

食生活を改善して腸内環境が整ってくると臭いが改善されることが多いですが、活発に動き始めることで余計にガスが出たり、臭いが強く感じられることもあるようです。例えば、青汁を飲んで腸が活発に動くようになると、余計にガスが出たり、臭いが気になるということもあります。

胃腸の疾患

臭いが強いガスや、おならの回数が異常に多いという場合には、消化器系の疾患が隠れている可能性もあります。慢性胃炎や過敏性腸症候群などガスが発生しやすい疾患ではおならが増えることがあります。また、大腸癌などの腫瘍が腸にあるとガスの排泄がうまく行かなくなるため、おならが増えたり逆に減ることもあります。もし、気になるようであれば、早めに病院に相談しておく方が安心です。

精神的ストレス

おならは実は精神的なストレスとも関係しています。先ほどもご説明したように、ストレスが多いと空気を飲み込む量が増えてしまうことも、おならが多くなる原因の一つです。

また、ストレスが加わると腸を司っている副交感神経の働きが悪くなるため、腸の動きが乱れてしまうことがあります。ストレスによって便秘や腸内環境が悪化することもあるため、ストレスケアは「おなら対策」においても重要です。

肉類や臭いの強い食事

おならの臭いや量に直接的に関係しやすいのが食事の内容です。食べたものを分解して発生するガスがおならの臭いの決め手にもなります。

とくに臭いの強い食べ物や牛肉や豚肉などの肉類を食べたときは、腸内細菌によって分解されて強い臭いを放つ物質が増えやすくなります。肉類やジャンクフードばかり食べていると、食物繊維が不足しがちになり腸内環境も乱れやすくなります。習慣的にこれらをよく食べているという場合には、おならの臭いが強くなりやすいため要注意です。

食物繊維が多い食事、ガスを発生しやすい食事

食物繊維は一般的にお通じを促して、腸内環境を改善する成分として知られています。食物繊維が不足していると、腸内環境が乱れやすくなり、お通じも悪くなることが多いです。

しかし、食物繊維は多く摂りすぎると逆におならを増やしてしまうこともあるのです。ただ食物繊維由来のガスは水素ガスなどが大半で、においは殆どありません。

また、お腹に良い成分として知られるオリゴ糖もガスの原因になります。例えば、豆類や芋類を食べてガスが出やすいのは、食物繊維とオリゴ糖が多いことが関係します。最近ではガスの原因になりやすい食品は「高FODMAP食」とも呼ばれています。納豆やキムチ、たまねぎなどを食べてガスが増える人は、控えめにしてみると良いでしょう。

青汁とおならにはどんな関係がある?

では青汁を飲むこととおならには、どんな関係があるのでしょうか?メリットとデメリットを含めて解説していきます。

おなら対策に青汁は効果があるか?

青汁には食物繊維を豊富に含んでいます。食物繊維を効率よく補えること、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく補えることが青汁を飲むメリットです。

食物繊維が不足すると腸内環境が悪化しやすくなるため、食事で足りない分を青汁から補うようにすると良いでしょう。

また、最近では青汁にオリゴ糖や乳酸菌などの腸に必要な栄養が含まれているタイプも増えています。バランスが乱れがちな方は、「お腹の調子を整える」タイプのトクホ などお腹のケアに特化した青汁を選ぶのも良いでしょう。

青汁を飲んでからおならが出るのは副作用?

青汁を飲むと食物繊維のはたらきにより、腸が活発に動き始めることがあります。腸が動き始めたサインとしてガスが気になる、おならが増えるということもあるでしょう。

ただ、基本的には続けることで体内環境が整ってくるため、回数や臭いなども落ち着いてくると考えられます。もし、おならの臭いが強い、回数が多いという場合には、他の食生活やストレスなど根本的な問題にも目を向けた方が良いかもしれません。

ただし、体質によっては青汁の食物繊維が多すぎて負担となることもあります。もしお腹の調子が気になるという場合には、青汁を少量から始めていきましょう。

おなら対策におすすめの青汁の選び方

おなら対策のサポートとして青汁を取り入れたいという場合、どんな青汁を選べば良いのでしょうか?選び方のポイントをご紹介します。

食物繊維が含まれているかどうか

おなら対策ということは、基本的には腸内環境を整えていくことが根本対策となります。そのため、食物繊維を上手に取り入れていくことが大切です。

青汁には食物繊維が豊富に含まれていますが、その量や種類は製品により違いがあります。表示ラベルなどで食物繊維が配合されているか、どの程度含まれているかをチェックしましょう。

なお、青汁に含まれている食物繊維は主に水溶性食物繊維です。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は2:1のバランスが適切とされているため、青汁以外からも不溶性食物繊維を含む野菜から補うようにしましょう。

<お腹の調子に特化したタイプもある>

特定保健用食品(トクホ )に認められている成分「難消化性デキストリン」を配合した青汁もあります。難消化性デキストリンによる「お腹の調子を整える」効果が認められているため、お腹の調子が乱れやすい方は試してみる価値はあるでしょう。

乳酸菌やオリゴ糖が配合されているか

青汁のタイプによっては乳酸菌やオリゴ糖が配合されている製品も増えています。

乳酸菌はそもそも私たちの腸内にも存在している、良い働きをする菌の代表です。外から取り入れた乳酸菌は腸内には定着しないため、繰り返し外から補うことでメリットを感じやすくなります。乳酸菌配合の青汁は飲むだけで良いので、乳酸菌を補うのにもぴったりな食品といえます。

また、オリゴ糖は菌のエサになる成分です。腸内環境を整える効果があり、安全性の高い糖質として長く使用されています。ただ、オリゴ糖は良い菌だけではなく悪い菌のエサにもなりガスが増えることもあります。体質により相性もあるので、まずは試してみると良いでしょう。

続けやすい味と匂い、コスパ

青汁は一回飲んで体が変わるというものではありません。続けていくことで、体にも良い実感が得られるものです。そのため、飲みやすく、楽しく続けられるもの、コスト面で無理がないものを選ぶことが大事です。

青汁のベース成分としては、ケール、大麦若葉、明日葉などがありますが、どれも食物繊維は豊富に含まれています。大麦若葉は抹茶風味で飲みやすいですが、総合的な栄養バランスも重視するならばケール、リフレッシュに取り入れたいならセリ科の明日葉も良いでしょう。また、製品ごとに食物繊維の配合量に違いはありますが、美味しく飲めるものを選ぶことの方が大切です。ぜひお好みの青汁を見つけて、毎日の生活に取り入れてみましょう。

おすすめの青汁の飲み方と注意点

青汁を毎日取り入れていく上で、どんなポイントに気をつければ良いのでしょうか?おなら対策として活用する場合に気をつけたい注意点についてもご紹介します。

飲み過ぎに注意する

青汁は飲めば飲むほど効果が出るというわけではなく、適量を守ってこそ意味があります。

厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、1日あたりの「目標量」は、18~69歳で男性20g以上、女性18g以上とされています。

現代人の食物繊維の平均摂取量は一日あたり14g前後と推定されており、つまり1日あたり約5g程度の食物繊維が不足しています。青汁に含まれる食物繊維量は、1杯あたり1-3g程度であり2杯飲めば不足分を補うことができると計算できます。

他の栄養成分のバランスも踏まえて、青汁は1日あたりおおよそ1杯から2杯を目安に取り入れてみましょう。なお、1日の目安量は製品により指定されている場合もあるため、製品ごとに確認してからお召し上がりください。

お腹を冷やさない工夫を心がける

青汁を飲むときに、牛乳やジュースと合わせて飲んだり、氷を入れて冷たくして飲んだりする方もいます。飲みやすくするのは良い心がけですが、お腹を冷やさないように注意が必要です。

胃腸を冷やしてしまうと消化不良につながり、むしろガスやおならが悪化してしまう可能性があります。とくにお腹が冷えやすい冬場などは常温で飲むなど、お腹を冷やさない工夫をしましょう。

他の食生活も合わせて見直す

おならを改善するには、青汁を飲むだけでは十分な対策とはいえません。青汁を飲んでいるからと、肉類に偏った食事やジャンクフードやコンビニフードばかり食べてしまうのでは意味がなくなってしまいます。

青汁を取り入れつつも、基本の食事を見直すことが大切です。青汁は栄養豊富な飲み物ですが、そのままの野菜に含まれる栄養や酵素など補いきれない成分もあります。野菜や海藻、穀類、適度なタンパク質などバランスの良い食事を意識していきましょう。

ただ、忙しくて毎日十分に野菜が食べられない、自炊が難しいという場合には、不足している栄養を青汁で補うようにすると良いでしょう。

内側からの根本対策をはじめよう

おならは身体が発している何らかのサインです。腸の異常のこともあれば、食生活の乱れや食物繊維不足などを教えてくれていることもあります。

青汁には食物繊維をはじめとする、栄養成分が豊富に含まれています。食物繊維不足はとくに腸内環境を乱す原因となるため、日々の食生活から整えていくことが大切です。青汁は料理が苦手な方や忙しい方でも、飲むだけで簡単に取り入れられるので是非活用してみましょう。

ただ、おならの症状が強い場合や改善しない場合には医師に相談することが大切です。青汁を飲んでも続く場合には早めに受診するようにしてください。ぜひ、注意点などを確認した上で青汁を毎日の生活に取り入れ、内側からのキレイを目指してみてください。

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