青汁はアトピー対策に効果あり?肌を健やかに保つ栄養素と青汁の関係を解説

肌の乾燥とかゆみに悩まされるアトピーを内側から改善していきたいと考える方は多いのではないでしょうか。「そんな内側からの対策として青汁は果たして本当に意味があるのでしょうか?青汁でアトピーって改善するの?」「青汁を飲んでアトピーが悪化することはない?」など、さまざまな不安もあることと思います。

そこでこの記事では青汁を取り入れたアトピー対策についてご紹介します。気になる青汁の好転反応や青汁の選び方についても解説していくので、ぜひ青汁をこれから始めたいと考えている方は参考にしてください。

青汁はアトピー対策になるのか?

アトピー性皮膚炎(通称:アトピー)は、かゆみのある湿疹が、慢性的に繰り返す疾患です。もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が低下している場合に起こりやすい病気です。

良くなったり悪くなったりを繰り返す病気であり、完全に治すことが難しいとされています。そのため、いかにアトピーが落ち着いている状態を維持するか、悪化させないかが快適に過ごせるかどうかにおいて大事になります。

そのため、結論から言えば青汁でアトピー性皮膚炎を完全に治すことは難しいです。しかし、肌状態は食生活やストレスなどと深く関係しているため、栄養バランスを整えると健やかな状態を維持しやすくなります。不足しがちな野菜不足を補うという意味では、青汁をアトピー対策として活用する意義はあると言えるでしょう。

アトピー体質に対する青汁の効果は実証されている?!

野菜不足を補う意味があるとしても、アトピーが改善しないならば青汁を飲んでも意味がないのでは?と思われる方もいるでしょう。でも実はアトピーに対して青汁の効果を検証した研究報告があり、’’青汁常飲者では、「アトピー性皮膚炎症状を示す指標」が、アトピー体質ではない人のレベルに近い’’ということが分かっています。

この研究ではケール青汁について飲む習慣のある人と、飲む習慣がない人でアトピー性皮膚炎症状を示す指標となる「好中球レベル」を比較しています。好中球とはアレルギー反応があると上昇する白血球の一つで、アトピー性皮膚炎症状の悪化の指標です。

結果としては、日常的にケール青汁を飲む習慣のある人は、飲む習慣のない人に比べて、血中好酸球数が低いレベルにありました。つまりケール青汁を日常的に飲んでいる人の方が、皮膚症状の良い状態に落ち着いている傾向があると推察することができます。さらに、アレルギー反応の指標の一つである「血清IgE値」が減少しており、頬の水分量についてもアトピーがない健常な人と同じくらいうるおいがあることが分かりました。

まだ研究段階で明確なことは不明ですが、豊富な栄養を含む青汁を日常的に飲むことで栄養バランスが整い、体に良い影響を与えていると考えられます。

アトピーと栄養バランスの関係とは?

アトピーの原因はさまざまですが、食生活が与える影響はとても大きなものです。では、アトピーにはどのような食生活や栄養不足が関係しているのでしょうか?

栄養不足がアトピーを悪化させる

アトピーはタンパク質・ビタミン・ミネラルなどの栄養不足が原因とも言われています。アトピーの方の血液検査を行うと、タンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンA、ビタミンB群など基本的な栄養素が不足していることもあるようです。

アトピーの原因は「炎症」ですが、この炎症を抑えるためには栄養素で皮膚のはたらきを高めておくことが大切です。さらに、皮膚や粘膜を強くするためにはビタミンAや、アレルギー反応を抑える免疫を司るホルモンを作るにはビタミンC、ビタミンE、コレステロールなどの栄養も欠かせません。

偏った食事や不規則な食生活はアトピーを悪化させてしまいます。また、甘いものや肉類、油類、脂肪の摂り過ぎ、スナック菓子などもアトピーを悪化させる要因になります。毎日の食事を見直して、栄養バランスを整えることがアトピー対策には必須と言えるでしょう。

ストレスと栄養不足には深い関係がある

アトピーの大きな原因といわれるストレスにも栄養が関係しています。ストレスとアトピーは負のスパイラルの関係があります。

アトピーがあるとかゆみなど不快な症状でストレスになる→掻いてしまう、バリア機能が低下してアトピーが悪化→悪化によりストレスに感じる→アトピーが悪化

といったように、ストレスを断ち切らないとアトピーを悪化させてしまうのです。ストレスの原因は皮膚のかゆみや精神的な問題が大きいですが、じつは栄養バランスとも関係があります。

ストレスがかかると副腎からステロイドホルモンが分泌されてストレスに対抗します。ステロイドホルモンはビタミンC、ビタミンE、コレステロール、パントテン酸などの栄養を原料にして作られるため、これらが不足すればステロイドホルモンも欠乏してしまいます。つまり栄養不足によりストレスに対抗しづらい体になってしまうのです。

栄養不足と腸内環境は免疫にも関係

アトピーはアレルギー疾患であり、アレルギーとは免疫反応の異常のことです。この免疫反応を司っているのが「腸」です。腸内環境には免疫細胞の6割以上が存在しています。腸内環境に住んでいる腸内細菌が免疫細胞によって強くなるため、腸内環境を改善することは免疫力アップにつながります。

じつは、アトピー性皮膚炎の患者さんは腸内細菌のバランスが乱れている傾向があり、悪玉菌である大腸菌の増加、ビフィズス菌の減少などが報告されています。腸内環境は食生活と直結していて、とくに肉類や脂肪分に偏った食事や食物繊維不足により悪化することがわかっています。

このように、アトピーなどのアレルギー反応を抑えるためには、腸から整えていくことが大切です。食物繊維はとくに野菜や穀類などに含まれていて、善玉菌のエサとなって腸内環境を整えてくれます。野菜不足が気になる方は、まずは食生活を整えることから始めてみましょう。

栄養不足を整えることがアトピー対策の基本

アトピー対策には体の保湿やストレスケアなど多角的なアプローチが必要ですが、皮膚の機能を健康に保つという意味では食生活や栄養バランスを整えることが欠かせません。

青汁を飲むことで直接的にアトピー症状をコントロールできるものではありませんが、日々の体づくりの一つとして野菜不足を補うという意味では青汁を取り入れるのも手です。主にケールや大麦若葉などの葉野菜の栄養を絞ったもの、または粉末化したものが青汁であり野菜不足の解消に役立ちます。

もちろん食事から栄養を補うのが一番ですが、忙しい人や自炊が苦手な方にとって青汁はとても便利なアイテムです。青汁には、皮膚を健やかに保つために欠かせない栄養素や食物繊維が豊富に含まれているだけでなく、日頃の食生活では摂取しにくい緑の濃い野菜由来の栄養を手軽に取り入れることができることも魅力です。飲むだけで良いので続けやすいこともメリットです。

アトピー対策におすすめの青汁の選び方

青汁といっても非常にさまざまな種類があり、どれを選ぶか迷ってしまいがちです。とくにアトピーの方は体に気をつけていることも多く、商品選びに慎重になってしまう方が多いのではないでしょうか。青汁選びで失敗することがないよう、どんな観点から選べば良いのかについてポイントをお伝えします。

主原料が何かをチェックする

青汁の栄養バランスと味や風味の決めてとなるのが、最も多く配合されている主原料の種類です。青汁の原料は主に「ケール」「大麦若葉」「明日葉」「桑の葉」などがあります。

ケール…野菜の王様とも言われるほど栄養が豊富。ビタミンやミネラルをバランスよく配合し、とくにβ-カロテン、ビタミンEやビタミンCなど抗酸化成分が豊富。カルシウムの量は野菜の中ではトップクラス。食物繊維も豊富。特有の苦味がある。ケールには多くの研究報告もあります。

大麦若葉…細胞の新陳代謝に必要な亜鉛が多く、カルシウムや鉄などのミネラル類、ビタミン類がバランスよく含まれ、細胞の健康維持に貢献するSOD酵素が多い。苦味が少なく飲みやすい。

明日葉…ミネラルやビタミンが豊富で、カリウムはケールの1.3倍も多く含まれている。特有成分のカルコンやポリフェノールの一種であるクマリンも豊富。野菜の王様といわれるケールにも劣らない多様な栄養を含むことが特徴。

桑の葉…カルシウム・カリウム・マグネシウムなどのミネラルと食物繊維、フラボノイドなどを含む。とくにカルシウムと食物繊維はケールにも劣らない量が含まれる。「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」「Q3MG」などの成分も含まれる。

どのタイプにもビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれていますが、それぞれに風味や栄養のバランス、特有な成分などに違いがあります。商品を選ぶ際には、主原料が何かをよくチェックしてみましょう。

栄養バランスや主成分をチェック

青汁はその製品ごとに栄養素のバランスや主成分に違いがあります。例えば、食物繊維の補給に優れたタイプ、マグネシウムや亜鉛などミネラルが多いもの、ビタミンを強化したものなど、それぞれに特徴があります。

栄養バランスについてはラベルに記載されていることも多いので、どんな栄養がどの程度含まれているのかチェックしてみましょう。

また、最近では食物繊維である軟消化性デキストリンや乳酸菌、オリゴ糖などを配合したタイプも増えています。内側からキレイを目指したい方や、体内環境から整えていきたいという方におすすめです。

農薬・添加物が少ないものを選ぶ

アトピーの悪化の要因としては農薬や添加物の影響も見過ごすことができません。食品中に残っている農薬や添加物が原因でアトピーが悪化していることもあると言われています。

青汁には多くの野菜や果物が使われていますが、それらの栽培に農薬が使われているケースもあります。ほとんどの製品は基本的に安全ですが、残留農薬のチェックをしていない場合や、原料を外国産に頼っていない場合には日本で認められていない農薬が使われていることもあり注意が必要です。

また、青汁にはその風味や保存性を高めるためなどに添加物が使われていることもあります。基本的には安全性を確認された成分が使われていますが、複数を同時に摂取した場合にどのような影響があるかは明らかではありません。とくに食事に気をつけたいアトピーの方は、これらの農薬や添加物がなるべく少ないものを選ぶことをおすすめします。

青汁を取り入れる際に注意したいこと

青汁はお薬ではなく栄養を補うために摂取する食品であるという点では極めて安全なものです。ただ、アトピーの方は健康な場合と比べて敏感に反応することもあります。あらかじめ注意点を理解した上で、生活に青汁を取り入れていきましょう。

食物アレルギーがある方は注意

アトピーのために青汁を取り入れたら、アレルギー反応が出てしまった!というケースも考えられます。アトピーの方は多くのアレルギーを抱えていることが多く、食品が原因のこともあるため注意が必要です。

もし特定の食品にアレルギーがある場合は、その成分が使われていないこと、製造過程に含まれる可能性がないことを確認しておきましょう。また、さまざまな食品に対してアレルギーをお持ちの場合には、念のため医師に相談してからが安心です。

お子様のアトピー対策に飲ませる場合

アトピーは小さいお子様から発症することも多い病気です。アトピーを改善するために子供に青汁を飲ませたいと考える方も多いでしょう。ただ、子供は体が未発達ということもあり、予期せぬ食物アレルギーを発症する可能性が考えられます。

とくにアトピー体質の子供の場合は、普段から口にしていない食品を与える場合には注意が必要です青汁を飲ませたいということであれば、念のため医師にも相談しておくと良いでしょう。

好転反応と思わずに正しく対処

「アトピー対策で青汁を飲むと好転反応が起きる」という噂を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?好転反応があれば良くなる兆しとプラスに捉える方もいれば、好転反応が心配で青汁を始められないという方もいるかもしれません。

好転反応とは、症状が改善する過程で一時的に起きる反応のことをいいます。例えばデトックスや漢方薬の服用、マッサージなどの施術で好転反応が起きると良く言われます。青汁に関しては、飲んでから症状が悪化したということであれば、好転反応と捉えない方が良いでしょう。

アトピーはさまざまな食物アレルギーが原因のことが多く、青汁に含まれる何らかの成分に対して反応している可能性もあります。飲んでから悪化することがあれば、すぐに飲むのを止めた方が良いでしょう。

青汁を取り入れて栄養バランスから見直そう

青汁がアトピー対策に役立つかどうかについてお話しましたが、参考になったでしょうか?青汁を飲んでアトピーが改善するかどうかは個人差が大きいですが、栄養バランスを整えるという点ではとても有用な食品です。とくに忙しい方や食生活が乱れがちな方は、野菜不足を補うという意味で青汁を取り入れてみると良いでしょう。

ただし、青汁はあくまでも栄養のサポートであり、基本的な食事を見直すことが欠かせません。また、同時にアトピーを悪化させている要因を突き止めて、生活習慣や住環境を見直すことも大切です。ぜひ、毎日に青汁を取り入れながら、快適な毎日の生活を目指していきましょう。

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