青汁の成分は何が入っているの?特徴も合わせてご紹介します!

青汁の成分は何が入っているのかご存じですか?
最近では、さまざまな青汁が登場しているので、青汁の原料によって成分も変わってきます。

青汁は野菜で作られているのである程度の成分は似ているのですが、ある原料には入っていても他の原料には無い成分があるので、この機会に青汁の成分について詳しくなってもらえたら嬉しく思います。

青汁の原料1つで求めているものが変わるのであなたにあった青汁も一緒にご紹介します。
青汁の成分の中に含まれているものが自分に合っているのかも合わせて一緒に見ていきましょう!

青汁とは?

そもそも青汁とは、「生の緑黄色野菜をしぼった汁のこと」を指します。
野菜は加熱することでビタミン、ミネラルなどの栄養成分が壊れてしまうため、「生」であることが需要です。

発売当初はケールをメインに取り扱っていましたが、時代が進むにつれて、大麦若葉や明日葉などの青汁が登場し、味も飲みやすいものが出回るようになっています。

青汁に含まれる各原料について

最近の青汁にはさまざまな原料を使っています。
そこで、各青汁の原料についてご紹介します。

ケール

ケールとは、アブラナ科アブラナ属の葉から出来ています。
原産地は地中海ですが、日本でも様々な場所で作られていてスーパーでも売っているためサラダにして食べることができる野菜の1つです。

ケールは「野菜の王様」と言われるくらい栄養成分が豊富に含まれています。
基本的には、自宅では野菜ジュースやスムージーとして取り入られているケースが多く身まれます。

日本の主な産地は、茨城県、島根県、岡山県、福岡県、大分県、鹿児島県で栽培されていますが、青汁の原料としてメーカーが栽培している所もあるため主な産地以外でも多くの都道府県で栽培されています。

大麦若葉

大麦若葉とは、イネ科に属する葉っぱで、大麦が成長する前の若い葉っぱの部分のことです。
大麦若葉には、SOD酵素をメインとして、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
ケールには独特の苦みやクセが強く、青汁として苦手意識が多いのですが、大麦若葉は苦みがなく、クセも弱いため飲みやすく多くの青汁の原料として使われています。

最近では、人間だけではなく犬や小動物、爬虫類までペット用としても大麦若葉は使われていて青汁はドッグフードに混ぜて与えている飼い主さんもいらっしゃるほどです。

明日葉

明日葉はセリ科シシウド属の植物です。
房総半島、三浦半島、八丈島、大島、伊豆諸島、伊豆半島など太平洋側に生息しています。
日本が原産とされており、古い時代から食用とされてきました。
江戸時代では八丈島で育てられた明日葉は滋養強壮に優れた薬草として「大和本草」に記されています。

食用としては、若くて柔らかい葉を摘んでいます。
明日葉のほとんどは青汁の原料として出荷加工されているのでスーパーなどで見かけるのはまれです。

今では青汁の原料として有名になりつつあります。

青汁の成分は何が含まれているの?

青汁の原料をカンタンに知ったところで、青汁の成分についてご紹介します。

ケールの成分

βカロテン、ビタミンE、ビタミンC

ケールに含まれるβカロテンは100g辺り2900㎍含まれています。
ビタミンEは2.4㎎、ビタミンCは81㎎含まれていて野菜の中ではトップの地位に君臨しています。

βカロテン、ビタミンE、ビタミンCこれら3つは抗酸化力に優れていて、体内で発生する活性酸素をおさることで、細胞の酸化または老化を防ぐ働きがあります。

メラトニン

メラトニンは、ホルモンの一種です。
メラトニンは体内時計とされているサーカディアンリズムの調整をする作用を持っています。
体内時計の調整することで、寝つきを良くし、睡眠の質を上げると言われています。
メラトニン不足によるうつ病の予防にもなります。

ルテイン

ルテインは、目に注目されている成分です。
ルテインは、青色の光、例えばPCやスマホから出ているブルーライトを吸収して、網膜の細胞を守る働きがあります。

また、細胞を守るだけではなく、細胞の酸化を防ぐことで白内障予防・加齢黄斑変性症(AMD)など目の病気のリスクを下げる働きもあるので目を酷使する人には大切な成分です。

食物繊維

食物繊維の働きとしては、腸内の動きを良くしたり、便の排出をサポートする役割があります。
食物繊維を摂ることで、スムーズな便の排出だけではなく血糖値の上昇を抑える働きもあるのが特徴です。

カルシウム

カルシウムは骨や歯の生成に大きく関わっている成分で、不足すると骨粗鬆症で骨の内部がスカスカな状態になります。
ケールに含まれるカルシウムは100g辺り220㎎含まれていて野菜の中ではナンバーワンに匹敵するほどです。

大麦若葉の成分

  • βカロテン、ビタミンC
  • 食物繊維
  • カルシウム

◆上記3つはケールの成分を参照してください。

SOD酵素

SOD酵素は、抗酸化作用がある酵素の1つです。
体内にできるサビの原因である活性酸素を抗酸化作用で取り除くことで、体内の酸化または老化を防ぎます。

SOD酵素は食事から摂取することは難しくなっており、健康食品などのサプリメントから摂取しやすくなっています。
動脈硬化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を予防する働きがある他、細胞の代謝を促すためお肌の健康にも関わっています。

鉄は体内の赤血球、筋肉、肝臓に含まれており、
基本的には鉄の70%は赤血球のへもグラビンや筋肉の中にあるミオグロビンの生成に役立っています。

鉄が不足すると、鉄欠乏性貧血という貧血症状が起こります。
他にも、息切れ、動悸、めまい、疲労感などの症状が現れてしまいます。

鉄を摂ることで、貧血予防や疲労回復に繋がるため、普段疲れやすい方にはおすすめの成分です。

亜鉛

亜鉛は食事をするときの味覚をわかりやすくする働きがあります。
味覚の健康維持の他にも、新陳代謝に関わる酵素を作るための成分となるため、細胞のサイクルを正常にするためには亜鉛が必要になります。

亜鉛が不足すると、味覚障害が起きて、味がわからなくなります。
舌には味蕾(みらい)とよばれる器官があり、様々な味を感知する機能があるのですが、不足すると、その味を感知する機能が低下するために味がわからなくなるのです。

ビタミンB1

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、糖質を栄養の元として脳神経の働きに関わっています。
他には、皮膚や粘膜の健康をサポートします。

不足すると、疲れやすい身体になり、食欲不振、だるさなどの症状が現れます。
肌荒れも起きやすくなります。
口内炎の治療として粘膜修正のためビタミンB1が薬として使われるケースもあります。

ダイエットをしている人やエネルギーをよく使う忙しい人やスポーツを行っている人には意識して摂りたい成分です。

トリプトファン、アラニンなどのアミノ酸

アミノ酸はタンパク質を作る成分です。

そのタンパク質を食べると体内で分解されて、腸内で吸収し、遺伝子の操作で再びアミノ酸再び合成されることでタンパク質を作り体内の各臓器や筋肉、皮膚、爪、髪の毛など全身に行きわたります。

身体を作る成分だけではなく、ホルモンや酵素や抗体になり、体調の維持や体温の調整、エネルギー源に変わることで身体を動かせるなど生きる上では最低限必須の働きを担っているのです。

アミノ酸が欠乏すると筋力の低下、肌や髪の毛の状態が悪化、神経伝達物質の働きが鈍くなり集中力や思考力が低下する可能性があります。

葉緑素

葉緑素とは、野菜などの植物やわかめなどの海藻類に含まれている緑色の色素のことで別名「クロロフィル」と呼ばれています。

葉緑素は、「緑の血液」と呼ばれ、血液にある鉄と合成し、赤血球やヘモグラビンの色素に変える働きがあります。
他にもダイオキシンやカドミウムなどの有害物質を排出させる解毒する作用もあります。
排出作用から、コレステロールも一緒に排出させるためデトックス効果があるとされています。

明日葉の成分

  • βカロテン、ビタミンE、ビタミンC
  • カルシウム
  • 食物繊維

◆上記3つはケールの成分を参照してください。

  • ビタミンB

◆上記2つは大麦若葉の成分を参照してください。

・カルコン

カルコンとは、明日葉のみに含まれるポリフェノールの成分でフィトケミカルの1つとされています。

カルコンは、抗菌、抗酸化、抗炎症作用があり、血栓を出来にくくしたり、血糖値の上昇を抑えたり、糖尿病予防もあります。

血糖値の上昇を抑えて、細胞内にブドウ糖を取り入れるように促すことでインスリンに似た働きがあり、糖尿病予防に効果があるとされています。

・クマリンとルテオリン

クマリンとルテオリンは利尿作用があるため、むくみを解消する働きがあります。
クマリンにはカルコンと同様の効果があるとされています。

・カリウム

カリウムはナトリウムとのバランスを上手に調整することで血圧が高くなることを防ぎます。
そのため、塩分を大量に摂取することで起きるとされる高血圧を予防します。

他にも、水分の代謝を良くすることで、体内にある老廃物の排出を促しデトックス効果やむくみに対して解消するなどの作用があります。

成分から見た効果は?

ケール

  • 免疫力の向上
  • 老化予防
  • 動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防
  • 寝つきの悪さやメラトニン不足によるうつ病を予防
  • 目の疲れや白内障を予防
  • 便秘予防
  • 骨粗鬆症予防

大麦若葉

  • 生活習慣病予防
  • 肌荒れを予防
  • 骨粗鬆症予防
  • 便秘予防
  • 貧血予防
  • 疲労回復
  • 免疫力の向上
  • デトックス効果

明日葉

  • 動脈硬化予防
  • 高血圧予防
  • 糖尿病予防
  • 便秘予防
  • 骨粗鬆症予防
  • 免疫力の向上
  • 肌荒れ予防
  • むくみ予防

青汁の成分から見たお悩みに対する「おすすめ」はコレ!

普段の食事から野菜不足を感じる方

普段の食事では、厚生労働省「健康日本21」が推奨している1日の野菜目標摂取量350gを毎日続けることは困難です。
野菜不足からお通じに困っている場合は、水分と食物繊維が一緒に摂れる青汁は理に叶っています。
また、栄養面でも気になる場合、まずは比較的飲みやすいとされている大麦若葉から飲まれてみてはいかがでしょうか?

慣れてきてから、ケール、明日葉、桑の葉など様々な青汁に出会ってみてください。

お肌のことが気になる方

お肌は新陳代謝を促して、ターンオーバーの活性化で新しいお肌の細胞がどんどんと誕生します。
新陳代謝やお肌・粘膜の維持などにはビタミン類が欠かせません。
お肌のことが気になる場合、青汁の成分ではビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB6が入っている青汁をおすすめします。

青汁の原料としては、明日葉です。
明日葉には、ビタミン類が他の青汁と比べて豊富です。
ケールや大麦若葉にはビタミンCが明日葉と比べると豊富に含まれていますが、他のビタミン類が少ないため、お肌特化を考えるのであれば明日葉は優秀です。

カルシウムや鉄分などのミネラル不足を補いたい方

骨の生成に欠かせないカルシウム、血液を作るために必要な鉄分など日々の生活には欠かせない成分も食事だけでは補うことが難しくなってきています。
そこで、「野菜の王様」と呼ばれているケールを使った青汁なら、食物繊維はもちろんのこと、カルシウム、鉄分は他の野菜と比べてみるとかなり豊富に含まれています。

また、妊娠中の方にはお腹の子供の成長のためにも葉酸が必要になりますが、ケールにはその葉酸が豊富に含まれているので、妊娠中、出産後にもおすすめです。

青汁には副作用はあるの?

基本的には青汁は野菜で作られているため副作用はありません。

ただし、食品アレルギーを持っている場合は工場で違う製品を作っている場合混入してしまう恐れがあるため注意が必要です。

食品アレルギーを持っている方は事前に青汁のパッケージに記載されている原材料を確認していただいて該当するようであれば控えていただくことをおすすめします。

また、持病により薬を服用している場合は青汁の成分が悪さをする可能性があるため、必ずかかりつけの医師に相談してください。

ビタミンKが含まれる青汁は、血液を固める作用があるため「ワーファリン」という血液をサラサラにする薬を服用している方は医師に相談してもらう必要があります。

他にも、カリウムには細胞の水分を調整する作用があるため腎臓疾患等で透析を受けている方も事前に医師に相談の上、飲用してください。

青汁の成分は原料によってさまざま!あなたに合った青汁を見つけよう

青汁は「生の緑黄色野菜をすりつぶした汁」のことから食物繊維、ビタミン類、ミネラル類が多く含まれています。

ただし、原料1つを詳しく見ていくとそれぞれ別の成分が含まれていることがわかりました。

飲みやすさをあげると大麦若葉ですが、カルシウムやβカロテンなどのビタミン類を特化したければケール、動脈硬化や高血圧など血管系の数値が気になったりやむくみに対しては明日葉など参考にしていただけると嬉しいと思います。

飲み続けていく上で、気になった青汁があれば試しに飲んでみて自分に合った青汁と出会ってほしいです。

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