青汁に入っている栄養素で野菜不足を解消できるの?飲むタイミングは?

一昔前は中高年に人気のあった青汁。
最近では健康ブームやダイエットにも青汁が使われていて、子供からお年寄りまで青汁を取り入れている家庭が増えてきました。
「でも、青汁は実際栄養素なんてないんでしょ?」「数グラムを水に溶かして飲むだけで効果あるようにえない」「青汁飲んでもムダ!」
そう思っている人たちも多いはずです。
そこで、今回は青汁の栄養素についてご紹介します。
野菜不足解消になるのか、タイミングについても合わせてご紹介するので見ていきましょう。

青汁に栄養素が入っていないってホント?調べてみた!

青汁に栄養素が入っていないというのは本当のことでしょうか?
青汁の栄養素について調べてみました。

青汁の栄養素について

青汁には豊富な栄養素が含まれています。
青汁の成分をご紹介します。

食物繊維

青汁には豊富な食物繊維が含まれています。
食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分かれています。
比率としては、2:1で摂取することが理想とされていて、バランスよく食物繊維を摂ることで、お通じをサポートします。

青汁の種類によっては食物繊維の含有量がそれぞれ違うので、商品パッケージをよく確認して購入してください。

βカロテン

βカロテンには抗酸化作用があり、活性酸素と呼ばれる身体にできるサビの発生を抑えたり、排出するため、身体やお肌の老化予防や動脈硬化、ガン予防、生活習慣病の予防にも役立ちます。

また、βカロテンはビタミンAに変換されるのでビタミンAの作用も期待が持てます。
皮膚の粘膜や皮膚の新陳代謝を促す作用や粘膜を強化することで免疫力の向上、目の疲れを予防するなどがあげられます。

ビタミンE

ビタミンEは油に溶ける性質がある脂溶性ビタミンの1つです。
ビタミンEもβカロテンと同じく抗酸化作用があります。
そのため、老化予防、動脈硬化、生活習慣病予防に期待が持てます。

ビタミンB2

ビタミンB2は水溶性ビタミンです。
皮膚や粘膜が正常に働くようにサポートするビタミンで、糖質や脂質やタンパク質を体内でエネルギー変換するなど代謝の分野も担っています。

ビタミンC

ビタミンCは水溶性ビタミンです。
ビタミンCは体内の細胞と細胞の間にあるコラーゲンをつくるための必要な成分です。
この成分のお陰で皮膚や粘膜が正常に働くようにサポートする役割があります。
ビタミンCも抗酸化作用があり、動脈硬化予防に期待が持てます。

鉄分

鉄分は血液中に含まれる赤血球を作るヘモグロビンの成分です。
体内に含まれる鉄分は約70%が血液中のヘモグラビンの成分で残りの約25%は肝臓に貯められています。
鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血になる可能性があります。

葉酸

葉酸はタンパク質や細胞を作る際に必要とされるDNAに含まれる核酸を合成する働きがあります。
赤血球の形成や細胞分裂が盛んな胎児の成長に役立っています。
葉酸が不足すると赤血球の形成に大きく関わっているため貧血症状が起きる可能性があります。

カルシウム

カルシウムは歯や骨を生成するために必要な成分です。
カルシウムが不足すると骨の内部に空洞ができ骨粗鬆症になる恐れがあります。

カリウム

カリウムは細胞の間の水分の調整を行う作用があります。
ナトリウムの排出の役割もあるため血圧関連の疾患予防やむくみ対策に必要な成分となっています。

青汁1杯の栄養成分はどれくらい?

青汁1杯に含まれる栄養素はどれくらい含まれているのか「金の青汁」を参考に調べてみました。

食物繊維→ほうれん草約2株分
鉄分→プルーン約5個分
ビタミンE→ごま大さじ約22杯分
葉酸→ブルーベリー約67個分
ビタミンB2→玉ねぎ約2個分
カルシウム→ピーマン約4個分

以上が粉末青汁1袋3gに含まれる栄養素です。

毎日、これらの量をそのまま食べることは難しいのではないでしょうか?
粉末青汁1袋3gにギュッと入っている入っている栄養素だということがお分かりいただけただけたかと思います。

青汁を飲むことで野菜不足を解消できるの?

厚生労働省が推奨している「健康日本21」では、1日の野菜摂取目標量を350gとしていますが、実際は平均野菜摂取量は約280gとなっています。
欧米化の食文化が日本でも主流になっている今、目標量の野菜を摂ることは難しいのが現状です。
そこで、青汁はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で身体にとって必要な栄養素を補うことができます。

ただし、青汁だけ飲めば野菜不足を解消できるわけではないので、その点だけは注意してください。

青汁は効果がないってホント?考えられる原因は?

青汁を飲んでも効果がないという声を見かける時がありますが、考えられる原因がいくつかあります。
考えられる原因をいくつかピックアップしてみました。

青汁を1回だけで結果を求めている

青汁は健康食品で薬ではありません。
その時だけ飲んでも効果がすぐに現れるということはなく、毎日続けて飲み続けて始めて何かしらの影響を実感する場合があります。

少なくとも1シーズン3ヶ月は続けて飲んでみましょう。

飲み続けて飽きてしまった場合は甘みを加えるなど味を変えてみたり、プリンやクッキー、パンケーキなどのお菓子料理として青汁を材料にして作ってみると毎日青汁を摂ることができます。

ダイエットでも糖分が多いと逆効果

ダイエットの代わりに青汁を飲んでいても太ってしまったから青汁が悪いと決めつけるのはまだ早いです。
青汁は1袋辺り10㎉ほどの低カロリーで青汁だけで太ることは、考えにくく他に何かの要因があったはずです。

例えば、青汁に味を変えるために砂糖などの糖分を多めに入れて毎日飲み続けてみたり、
青汁パンケーキなどをたくさん食べすぎてしまうとダイエットには不向き
になります。

ダイエットはバランスの取れた栄養のある食事と定期的な運動が必要です。
青汁は栄養バランスを補うにはピッタリなので、食べすぎに注意して軽めの運動を取り入れてみましょう。

青汁を大量に飲むのは体調不良になる恐れあり

健康にいいからと青汁を1日に大量に飲んで効果を実感したいという気持ちはわかります。
ただし、青汁を大量に摂ることでカフェインが含まれているとカフェイン中毒になる可能性があります。
また、食物繊維を大量摂取することで下痢、嘔吐の症状が現れる可能性が出てくるため、1日に1杯~2杯程度に抑えておきましょう。

ポイントとしては、商品パッケージに記載されている飲み方をきちんと守ることが大切です。
また、商品パッケージの成分表に書かれている成分をよく見て、糖分やカフェインが含まれていないかを確認することもおすすめします。

青汁を効果的に飲むタイミングはあるの?

青汁を飲んでいてもイマイチ効果を実感することができないと思って青汁を飲むことを諦めてしまう人がいます。
飲むタイミングが間違っている可能性があります。
おすすめのタイミングをご紹介します。

腸内環境のための青汁

便通のことを考えるのであれば、朝起きて1番に飲むことをおすすめします。
起きた直後は胃腸が眠っている状態にあるため、起きてすぐに青汁を飲むと胃腸に刺激が与えられ腸が動くようになります。

青汁にたっぷりのお水を飲むことで水分補給と青汁の食物繊維で便通をサポートするので試してみてください。

腸内環境を考えている人であれば、ヨーグルトに青汁を混ぜて食べることもお腹のサポートになるのでおすすめです。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌と青汁の食物繊維が腸内で善玉菌のエサになり、カサが増えてスムーズな排出をサポートします。
朝には青汁!是非、試してみてくださいね。

お肌のための青汁

青汁に含まれるビタミンやミネラルはお肌にも働きかけます。
そこで、お肌のために青汁を飲むベストなタイミングは夜です。
夜10時から午前2時まではお肌のゴールデンタイムと言われていて、寝ている時間に成長ホルモンが分泌されてお肌の再生や修復などを行っています。
その時間に合わせて夜の寝る2~3時間前に飲んでおくと青汁も一緒にサポートします。
晩ご飯と一緒に青汁を飲むのもおすすめです。

野菜不足解消のための青汁

野菜不足を実感している場合は、朝食時に青汁を飲むのがベストタイミングです。
朝は胃の中がからっぽなので、栄養が吸収しやすくなっています。
それに、朝飲むことでビタミン、ミネラル、食物繊維が身体の中を通り、その日1日イキイキと過ごせるように青汁はサポートしますよ。

ダイエット中に飲む青汁

ダイエットを意識している間に飲む青汁のベストタイミングは食事前です。
食事前に青汁を飲むことで食物繊維が膨らみ、食欲を抑えられるため食事前をおすすめします。
また、青汁は血糖値を抑える働きがあるため、炭水化物を食べたとしても食事前に青汁を飲むことで血糖値が上がりにくくなります。

ダイエットしつつ栄養を意識して野菜ジュースを考えていても糖質が気になる場合は青汁は無糖タイプの青汁を選べば糖質を気にする必要はありません。

健康的で美しい身体をめざすには栄養のことを考えて食事の前に青汁を飲んでみてください。

青汁を続けて飲むための美味しく飲むコツは!

青汁を続けて飲むための美味しく飲むコツをご紹介します。

牛乳や豆乳で割る

牛乳や豆乳で割ることで抹茶ラテ風な味わいを楽しむことができます。
甘さを加えたい人ははちみつや黒糖を混ぜてみると美味しく飲むことができます。
寒い冬は温めた牛乳や豆乳と青汁を混ぜて飲むと身体が温まりほっこりしますよ。

オレンジジュースやリンゴジュースで割る

これは青汁が苦手な人向けで特にお子様には好評がある組み合わせです。
市販のフルーツジュースに青汁を混ぜるだけで味が変わって飲みやすくなります。
甘みのある野菜ジュースを加えても青汁本来の栄養素も一緒に摂ることができるので試してみてください。

アーモンドミルクで割る

最近はアーモンドミルクが流行っています。
アーモンドミルクにはビタミンEや食物繊維が豊富で味もほのかにアーモンドの味がします。
アーモンドミルクには無糖タイプと加糖タイプがあるので好みに合わせて飲んでみてください。

スープに混ぜてみる

かぼちゃのスープやポタージュスープなどスーパーに行くといろいろな粉末タイプのスープが売られています。
そこで、そのスープに青汁を入れて飲むとまた違った味が楽しめます。

お味噌汁の中に入れる

意外かと思われる組み合わせですが飲んでみると美味しくて料理のレシピサイトにも掲載があるくらい評判です。
お味噌には青汁と同じく、ビタミン、ミネラルが含まれていて野菜が入っているお味噌汁であれば食物繊維もさらに摂れるのでお水で割って飲むと身体が冷える人にはおすすめです。

・ハンバーグや肉団子のつなぎとして入れる

お子様がいるご家庭で野菜嫌いで困っているお母さんには是非試してもらいたい方法です。
ハンバーグや肉団子を焼く前につなぎとして粉末青汁を入れてこねて焼くだけでお肉のタンパク質と青汁の栄養素が1つになって摂ることができます。

青汁の栄養素は豊富に含まれていて、野菜不足の栄養補給に最適!

青汁に含まれる栄養素は豊富に含まれています。
それに1袋3g辺りに含まれている成分量は、普段の食生活では毎日食べることが難しいほどの栄養成分がギュッと濃縮して入っています。

青汁だけで野菜不足を解消するのは難しいですが、いつもの食事に1杯の青汁を加えるだけで栄養補給が叶うのです。

また、青汁を飲むことに飽きてしまっても味を変えることで飲みやすく続けやすい方法もご紹介しました。

これをきっかけに青汁の素晴らしさを知っていただけると嬉しいです。

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