青汁の歴史!青汁はあのキーワードから知られるようになった!

青汁の歴史はさかのぼること戦時中から研究されてきました。
日本で人気になって売れるようになったのはCMのあのキーワードがきっかけです。

昔はまずかった青汁も今では飲みやすくなり、種類も豊富で今でも青汁は売れ続けています。
その青汁の歴史から現在の青汁まで、そして、今この時代でも売れている理由も含めてご紹介します。

あなたにあった青汁の選び方もご紹介していますので、是非参考にしてみてくださいね。

青汁の歴史

青汁の歴史は、1982年(昭和57年)9月、キューサイになる前の長谷川製菓株式会社が青汁の製造と販売を始めました。
1980年~1990年前半は健康管理に気を使った人、商品化したキューサイのCMが九州地方限定で流れて知られることになり、マイナーな商品だったのです。

九州限定から全国CMになり、八名信夫さんの「まずい!もう一杯!」の一言がブームになり、全国各地で知られるようになりました。

その後は、健康ブームや野菜不足で野菜が高騰している中で青汁が売り上げを伸ばして、それに続けと他の会社が青汁を生産するようになったのです。

2000年以降は、青汁の原材料を研究工夫して、味を変えることに成功。
以前のような青汁の青臭さや苦みが抑えられて飲みやすく進化しました。

青汁の中にはちみつを入れて飲みやすく製造された蜂蜜青汁やフルーエキスをたくさん加えて飲みやすいように製品化されたフルーツ青汁も人気商品になっています。

2010年からは、乳酸菌、カテキン入り、モリンガ、ボタンボウフウといった栄養価が高い素材を加えて青汁を飲むことでより成分を向上させて、ライバルとの差別化に特化した青汁が作られるようになりました。

青汁と名付けたのは誰?

青汁という名前がついたのは、1944年のことでした。
野菜を絞ってできた液体を「青汁」(あおしる)と名前を付けたのは、元倉敷中央病院の遠藤仁郎先生(1900年生まれ)です。

遠藤先生は、戦時中、食糧難で野菜不足が懸念されていた昭和18年頃から緑葉食青汁運動という活動を始められ、青汁を日本国民に知ってもらうために努力されました。

戦時中は、実や根を調理にされていたけれど、葉っぱは捨てられていたのを注目したのが青汁発案のきっかけでした。

青汁の最初はなんと大根の葉っぱでした!
大根の葉っぱを使って、ジュースにしたのが青汁の原型です。

戦争が終わって、倉敷中央病院にて、緑葉食青汁活動を続けますが、葉っぱをジュースにして飲むということに慣れていない日本人はスグには受け入れられませんでした。

ただ、諦めなかった遠藤先生の思いが伝わり、効果があると実感した人たちの口コミが広がり青汁のファンは少しずつ増えていくようになっていったのです。

その後、遠藤先生は昭和24年にキャベツの原種「ケール」と出会い、その後、昭和29年にケールの種を得ます。

そのケールの種を使っていくつかのケールを育てて、青汁を試行錯誤で作りました。
結果、青汁を作るのには「ツリーケール」という木立種が一番だということに遠藤先生は発見します。

それから青汁の原料はケールになりました。
ケールの良い所は、農薬・化学肥料を使うことなく、収穫量も多く、一年間通じて収穫できる便利さに加えてケールの成分が良かったからなのです。

現在もケールを使った青汁「遠藤青汁」として、遠藤先生が発案した青汁は販売されています。

遠藤仁郎博士
1900年 岡山生まれ
1925年 京都帝大(現京都大学)医学部を卒業し、京都帝大講師、大阪女子医専教授を経て
1945年 倉敷中央病院に赴任 その後、同病院長に就任
1979年 倉敷中央病院名誉院長に就任
1997年 逝去(97歳)

昔の青汁はまずかった?飲みにくかった過去の青汁

「まずい!もう一杯!」とインパクトあるCMは当時の八名信夫さんが放った一言をそのまま採用されたそうです。
それだけ昔の青汁はまずかったのです。

どうして、そんなにまずかったのか…
理由としては、原材料に「ケール」を使われていたからです。
ケールの特徴は、ビタミン・ミネラル・酵素・葉緑素・フラボノイドなどが成分としてふくまれており、生活習慣病予防が期待されていますが、単体だけだと独特な苦みや青臭さがあり、まずかったのです。

青汁が出た当初はテレビ番組で罰ゲームとして青汁を飲むというものがありましたが、演技でもなく、本当に苦くてまずかったのです。

主原料ケールから大麦若葉の登場で一気に飲みやすくなった青汁

最近の青汁は、主に大麦若葉が使われています。

ケールとは違い、独特な苦みや青臭さはなく、大変飲みやすくなっているのです。
成分もビタミンで特にビタミンCが一番多く含まれていて、次に食物繊維が多く含まれています。
そのため、便秘解消や美肌、体重抑制などと言った美容健康効果を望んで購入されている人がたくさんいます。

便秘になると、顔にふきでものが出来たり、太りやすくなったりするため、青汁を飲むことで便秘解消からニキビや肌荒れの抑制・デトックス効果から肥満になるのを抑えたりするので青汁は健康に良い!と実感するのかもしれませんね。

現在の青汁は個々の好みに合わせて試せる時代に進化!

昔は、葉っぱの汁を絞ってできた青汁からケールに代わり、飲みやすさを追及して大麦若葉が原料になりました。
今は、大麦若葉だけでなく、明日葉を原料にしたり、さらに他の野菜を加えたりしています。

青汁にどの成分を混ぜるのか・どのような味にするのか・飲みやすさをどうこだわるか、ということを常に研究してそれぞれのメーカーが独自のブランド展開のために努力しています。

蜂蜜入り・フルーツ青汁・乳酸菌入り青汁・6種類の葉が入った青汁。
他にも、味を黒糖入り・抹茶入りにしたり、酵素入り・プラセンタ入りなど美容面に特化したものや寒天ジュレ青汁などの商品もあります。

個人それぞれが何を目的として青汁を購入するかを選べる時代になりました。

青汁の選び方はどれがいい?

青汁のメーカーは現在、たくさんの種類を販売しています。
私たちはどれを選んだらいいのか分からなくなる時がありますよね?
そこで、目的に合わせた青汁の選び方をご紹介します。
お子様なら、フルーツ味など味にこだわって選んでみるといいですね。

1. 便秘気味で体重増加も気になる

青汁には食物繊維が豊富にふくまれています。
食物繊維の役割は、腸内に溜まった不要な便を排出しやすいように蠕動運動を促して便秘改善に期待が持てます。

その際に、腸内に停滞している糖質や脂肪などの吸収を穏やかにする作用もあります。

カリウムは体内の水分を調整しているミネラルの一種です。
水分調整をするため、むくみを防止する役割があります。

便秘気味や体重増加・むくみが気になる方は、食物繊維やカリウムが多めに入った青汁を選ぶといいでしょう。

2. 体調不良で食欲不振気味

体調不良で食欲不振…なんとか食べたくても食べられない…。
そんな時も青汁は役立ちます。

ビタミン・ミネラル・カルシウムが豊富な青汁を選んで、ジュースやヨーグルトに混ぜて食べると固形物を摂りにくい状況でも栄養補給にはなります。

つわりで苦しい妊婦さん・ご年配の方・食欲がなくてフラフラしているという方、どうしても!という時にこの方法を使って補給してみてください。

3. 野菜嫌いなお子様

お子様は野菜嫌いが多くて食べさせたくても食べてくれない時が多くて困っている親御さんは多いかと思います。

そのまま好きなように食べさせていたら栄養不足になるので、なんとかしたい気持ちは分かります。

そんな時は、フルーツ味の青汁をお子様に飲ませてみてはいかがでしょうか?
フルーツ青汁なら、野菜嫌いなお子様も飲みやすい種類がたくさんありますよ。

4. アンチエイジング対策

青汁にはビタミンCが多く含まれていて、日焼け後のお肌対策や色素沈着防止、お肌にハリを与える作用があり美肌に期待が持てる成分になっています。

また、ビタミンE入りの青汁は抗酸化作用で血液の流れを良くしたり、お肌の新陳代謝(ターンオーバーの正常化)をよくすることでアンチエイジングにピッタリです。

肌荒れやニキビに悩んでいたり、美白を頑張りたい人には、ビタミンC・Eが入った青汁がおすすめです。

5. 健康診断で引っかかった・健康重視したい

健康診断で悪玉コレステロールの数値が高いと言われて焦ったことはありませんか?
他にも生活習慣病や動脈硬化など、その後の健康面で不安を感じたら、
βカロテンが入った青汁がおすすめです。
例えば青汁にモロヘイヤが入った青汁はβカロテンが豊富に含まれており、体内でビタミンAに変換されて、動脈硬化になることを防ぐ効果が期待されています。

また、ビタミンEはアンチエイジングの時と同じく血液の流れや細胞を活性化させるので、ずっと健康で暮らしたいと願っているなら、βカロテン入り・ビタミンE入りの青汁をおすすめします。

健康ブームと野菜高騰とコロナの影響で青汁は大人気に!

スーパーで見かける野菜たち。
近年、台風や豪雨のため野菜が高騰しています。
特に葉物野菜は高騰傾向にあります。

そんな野菜が高騰していても、自分自身の健康には変えられません。
そこで、今でも青汁は大人気です。
青汁には、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれていて、普段の葉野菜だけでは摂れない成分を補ってくれます。

しかも近年、コロナウイルスが世界中に猛威を振るっている中、青汁はさらに注目を浴びます。

野菜が高騰していること、コロナウイルス対策に乳酸菌入りの青汁を飲むことで免疫力強化に繋がるかもしれないという消費者の思いから、青汁消費に繋がりました。

コロナウイルスはまだ特効薬もワクチンも市場には出回っていません。
そのため、国民は自分自身で身を守るための健康維持を心がけようという意識があったからとされています。

色々な青汁がありますが、特に売れたのは「乳酸菌入り青汁」です。
乳酸菌は腸内環境と整えて免疫力強化に繋がるため、野菜高騰も重なって青汁が売れています。

若者に人気の青汁!なぜ今、青汁が若者に大人気なの?

今までの健康食品はどちらかというと中年から年配者向けがメインとして販売されてきました。
若者向けの健康食品というのは健康意識が少ないため売れないという理由もあり、ターゲット層を絞った販売をしてきました。

ところが、2014年にスマホで「すっきりフルーツ青汁」を販売したところ、若い女性をターゲットにして、口コミが広がり初年度の年商8億円・2年目20億円にも膨れ上がりました。

なぜ売れたのでしょうか?
若者は1日の大半をスマホに費やしています。
そこに目を付けたのが、青汁王子こと「三崎雄太」さんです。

すっきりフルーツ青汁は、若い女性が喜ぶであろう成分がたくさん含まれています。

  • 豆乳エキス
  • プラセンタ
  • セラミド
  • ビタミンC

これらは、美を意識する女性のお肌にとっては大事な成分です。

それに加えて

  • 81種類の酵素
  • 乳酸菌

特に女性は便秘気味なので、乳酸菌入りは嬉しいものです。

成分だけではなく、「青汁はまずいもの」という認識を振り払うため、飲みやすさにこだわり、大麦若葉をベースにして作られています。

飲みやすさ以外にも甘いものが大好きな女性はフルーツ味の青汁であれば好んで飲みます。
口コミにも飲みやすさが書かれています。

青汁でダイエットという口コミもあり、青汁を飲んで気軽にダイエットできるなら飲みたいという女心をくすぐる商品で一躍ブームになりました。

三崎雄太さんは、色々と世間では話題になりましたが、今でも新しい会社で青汁を販売し続けています。

青汁は時代の変化と飲みやすさを求めた努力で今でも人気

青汁の歴史から現在の青汁人気の秘密までご紹介しました。

今も昔も健康でいたい気持ちは変わることなく、研究者は昔より一歩前へ進むための研究を費やし、消費者はいつの時代も健康で若々しくいたいという同じ気持ちで今も時が流れているのは素敵ですよね。

青汁は今は若者からご年配の方まで愛されるようになりました。

これからも、ずっと青汁は愛されることでしょう。

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