青汁でニキビや肌荒れの改善効果は期待できるのか

「最近ニキビや肌荒れが気になる・・・」

そう悩んでいるのではないでしょうか。

実はニキビは単なるお肌表面の皮膚疾患ではなく、ホルモンバランス・生活リズム・食習慣などあらゆる原因が密接に絡み合い発生する複雑な疾患です。

えーやっぱり・・・。

最近、特に在宅ワークになってから、不摂生が過ぎているかも・・・
と心当たりがあるのではないでしょうか。

Uber eatsの頻度増えてませんか?(美味しいから頼みたくなる気持ちもわかるけど)

そんな、あなたには是非青汁を活用してほしい。

青汁を飲んでニキビが増えた!などの情報も一部あるようですが、それらは誤りで青汁は肌荒れやニキビの改善に必要な栄養素を含むニキビ対策に活用したい飲み物の代表格です。

本記事を読んでいただけるとニキビについても詳しくなりますし、何故青汁がニキビに良いのか、そして青汁以外にもニキビ対策にどういった食事を心がければいいのかが理解できると思います。

なぜ青汁がニキビや肌荒れ改善に効果的なのか

ニキビや肌荒れ対策に必要なビタミン類が豊富な青汁

そもそも、何故青汁がニキビに効果的と言われるのか。
その理由は青汁に含まれる栄養素に秘密があります。

後述しているニキビができるメカニズムを理解いただければより深く理解いただけると思いますが、ニキビの対策は肌の新陳代謝を高め、毛穴が詰まらない環境を作ることがポイントになります。

この新陳代謝に欠かせない栄養素が青汁に含まれていることが青汁のポイントです。

青汁に含まれる豊富なビタミン類

メーカーや商品により異なりますが、大麦若葉やケールには多くのビタミン類が豊富に含まれており、青汁の多くは大麦若葉やケールを主体原料したものが多く存在します。

例えば次のような効果・作用があるビタミンが含まれています。

ビタミンE・紫外線などの酸化ストレスから肌を守る・体内細胞膜の老化抑制効果・血行促進作用
ビタミンA・肌のターンオーバ促進作用・抗酸化作用があり、炎症を抑える・肌の乾燥を防いでくれる効果
ビタミンC・抗酸化作用があり、炎症を抑える・コラーゲン生成をサポートする・皮膚のバリア機能維持に欠かせない成分・皮脂分泌の正常化をサポートする
ビタミンB1・皮膚の粘膜の健康維持をサポートする効果・新陳代謝をサポートする効果
ビタミンB2・皮脂分泌の正常化をサポート・脂肪の代謝をサポートし、粘膜や爪、髪の細胞再生をサポート
βカロテン・皮膚や粘膜の健康維持をサポート・細胞増殖や分化をサポート・免疫賦活作用・抗酸化作用
葉酸・細胞増殖やDNA合成をサポート

他にもβクリプトキサンチンや、ミネラル類(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛)、アミノ酸、ルテインも含まれています。

青汁の主原料がなんの菜っ葉なのかによって多少中身は変わりますが、基本的に青汁の主原料は栄養価の高い菜っ葉を主原料として扱われることが多い傾向があります。

このように新陳代謝や皮脂分泌を正常化する働きのある栄養素を青汁は含んでいることがニキビ対策に青汁がオススメされる理由です。

体内環境を整える食物繊維

腸内環境と食物繊維

青汁のもう一つの特徴は食物繊維も豊富な点です。
青汁の主原料で用いられる大麦若葉の場合、レタスの約8~10倍量の食物繊維が含有されています。
食物繊維は腸内細菌の善玉菌のエサになることで善玉菌の働きを活性化させ、排便を促す効果
があります。
食物繊維は特定保健用食品に用いられるほどその作用は多くの研究で証明されており、腸内環境を正常に保つ上で欠かせない成分の1つとしても有名です。

多くの栄養素は腸内で吸収されるため、腸内環境が悪化している場合、栄養の吸収が十分に行われず、新陳代謝の低下の原因にもなります。
(よくアトピー治療は腸から改善することを謳った研究書籍も多くあるように、腸は第二の心臓とも呼ばれる健康維持する上で大切な内蔵といえます)

ニキビの種類・メカニズム・原因

ニキビの種類・原因・メカニズム

青汁の具体的な成分はここまでで理解いただけたかと思いますが、そもそもニキビができるメカニズムを知るとニキビ改善・予防対策がやりやすくなりますので、合わせて読んでみてください。

ニキビの種類

ニキビのステージ別図

【思春期ニキビ】
文字通り、思春期にできやすいニキビのことです。
思春期は成長ホルモンの影響で皮脂が過剰分泌され、その皮脂を餌にアクネ菌が繁殖することが原因です。
皮脂が多く分泌されるTゾーンと呼ばれるおでこ・眉間・鼻周辺(頬)にできやすい特徴があります。
思春期は毛穴が詰まりやすく、通常よりもニキビができやすい肌環境になりやすい傾向にあります。

【大人ニキビ】
思春期以降にできるニキビ全般のことを一般的に指します。
ストレスにより副腎から分泌されるコルチゾールが男性ホルモンを増やす作用があり、男性ホルモンは皮脂を分泌を促す作用があることから、通常よりも皮脂が多く分泌され、アクネ菌繁殖を促すことが代表的な原因です。
他にも女性の生理周期の過程で分泌されるプロゲステロンも皮脂分泌を促す作用があり、これら皮脂が多く分泌されるタイミングに生活習慣の乱れにより内蔵機能が低下することで新陳代謝が低下し、皮膚のターンオーバーがうまく行かず、皮脂が毛穴に詰まりやすくなる状態が重なることでニキビができやすくなります。
ホルモンバランスの乱れで主に皮脂が分泌されるUゾーンと呼ばれる顎・口周り・首筋・フェイスラインにできやすい特徴があります。

ちなみにニキビの症状度合いにより白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと呼び方が変わります。

白ニキビ(非炎症性)
ニキビの初期状態で、吹き出物がこれに該当します。
毛穴に角栓が詰まり、皮脂が溜まって膨らんでいるお肌(毛穴)の状態。

黒ニキビ(非炎症性)
毛穴に詰まった皮脂が表皮に一部が露出し、酸化することで皮脂が黒くなった状態。

まだニキビ初期状態といえます。

赤ニキビ(炎症性)
白ニキビ、黒ニキビの次のステージです。
アクネ菌が繁殖することで毛穴内が炎症し、皮膚表面が赤く腫れ上がった状態です。

黄ニキビ(化膿性)
赤ニキビが悪化し、化膿を伴うニキビです。
見た目は赤ニキビのようですが、内側は膿が溜まっており、潰れやすい状態で、潰れるとクレーター跡(ニキビ跡)ができる原因になる厄介な状態です。

ブラインドピンプル・結節・膿疱(黄色ニキビの更に進行したニキビ)

見えないニキビとも呼ばれ、化膿症状が皮膚の深部へ広がり、内側に炎症(化膿)がある状態。皮膚表面上は腫れも色もなくニキビがあるかわからないことがある。特徴として押すと非常に痛みが伴う状態。
結節や膿胞という重度な症状もコレに該当します。

ニキビの発生メカニズムは皮脂の過剰分泌・毛穴の詰まり・アクネ菌

ニキビは一般的に「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」に分類されますが、これはあくまでニキビができる原因の違いにより呼び分けられていますが、ニキビの原因、つまりニキビができるメカニズムは共通してアクネ菌が毛穴内で繁殖することで起こる毛穴の炎症です。

健康的なお肌(毛穴)であれば新陳代謝が正常に機能しているため、洗顔等丁寧に手入れをしていれば、毛穴の詰まりの多くは解消され、アクネ菌が繁殖しやすい環境にはなりません。

つまり、如何にしてアクネ菌が繁殖しやすい環境(毛穴が詰まった状態)を作らないかがニキビ予防・改善の共通の命題となります。

【原因1】生活習慣の乱れ(主に食生活)

生活習慣・食生活の乱れ

ニキビが発生する主な要因の1つに毛穴の詰まりが挙げられました。
この根本原因は皮膚のターンオーバーの乱れです。
この皮膚のターンオーバーの乱れは主に生活習慣の乱れが原因です。

・偏った食事による栄養バランスが崩れ
・偏った食事による腸内環境の乱れ
・暴飲暴食による内臓への負担
・睡眠不足による体へのストレス

これらが原因で新陳代謝機能が低下し、その結果、肌のターンオーバー(お肌が一定の周期で入れ替わる仕組みのこと)が正常に行われなくなることで毛穴に詰まった皮脂がうまく排泄できず、毛穴が詰まりやすい状態になります。

例えば、次のような方は腸内環境の乱れに注意が必要です。

・野菜が足りていない(ターンオーバーの代謝に必要な栄養素不足)
・食物繊維が不足している(便秘など腸内環境の悪化)
・お肉が大好き(腸内環境の悪化の原因)
・脂っこいもの、揚げ物を週2回以上食べる(腸内環境の悪化の原因)
・パンやパスタを良く食べる(栄養不足・腸内環境の悪化の原因)
・寝る前に食事をすることが多い
・暴飲暴食をしがち

このことからも、ニキビは単なる表皮の皮膚疾患ではなく、食生活と腸内環境と密接に関わっていることがおわかりいただけたかと思います。
また、青汁が食物繊維や新陳代謝に欠かせない栄養素を含んでいることが結果的にニキビ対策に活用される理由です。

【原因2】ストレスによるホルモンバランスの乱れ

ストレスは皮脂分泌を促し、ニキビの原因になる

2つ目の原因はストレスによるホルモンバランスの乱れです。
ストレスの原因は多種多様ですが、ストレスを受けることで男性ホルモンが乱れます。

過剰なストレスに対抗するため、副腎皮質からアドレナリンやコルチゾールが分泌されます。
このコルチゾールは男性ホルモン分泌を促す作用があり、男性ホルモンは皮脂分泌を促す作用があり、これが必要以上に皮脂が分泌される原因
になります。

また、女性の場合、生理周期において排卵期から次の生理までの間はプロゲステロンというホルモンの分泌が増加します。
このプロゲステロンも皮脂分泌を促す作用があり、生理前にニキビができやすくなる原因となります。

このようにホルモンバランスの乱れにより皮脂分泌が促進されることで、ニキビが発生するの条件の1つである、過剰な皮脂分泌が行われ、ニキビができやすくなる要因です。

【原因3】外部刺激(主に紫外線)

紫外線を浴びると皮脂が多く分泌される

お肌表面に刺激があるとターンオーバーが乱れる要因にもなります。
主に紫外線を浴びるとお肌を紫外線のダメージから守るため皮脂が分泌されます。
また、強く紫外線を浴びてしまうとお肌自体がダメージを受けてしまい、皮膚のターンオーバーを見出してしまう原因にもなり、結果的にニキビができやすいお肌環境を作ってしまいます。

紫外線の浴びすぎには注意が必要です。

ニキビや肌荒れにおすすめの青汁の選び方

ニキビ・肌荒れ対策におすすめの青汁の選び方

青汁だけでニキビを改善できるわけではありませんが、ニキビができるメカニズムや原因は理解いただけたかと思います。
ポイントは新陳代謝を正常に機能させ、過剰な皮脂分泌をさせないことがポイント。
そのためには適切な栄養素の摂取、そして腸内環境を整えること。
つまり、それら作用のある成分を多く含む青汁を意識的に選ぶのがポイントとなります。

・ビタミン類が豊富に配合された青汁
・食物繊維が豊富な青汁

何を主体原料にしているかで栄養素は変わりますが大麦若葉、ケール主体のものが多く出回っています。
特に大麦若葉は苦味が少なく、飲みやすいことから広い世代向けの青汁の主原料で用いられることの多い人気の菜っ葉になります。

ニキビや肌荒れに効果的な青汁の飲み方

ニキビや肌荒れ対策に 効果的な青汁の飲み方

青汁にニキビ対策に欠かせない栄養素が含まれているとはいえ、全てをカバーできるわけではありません。
そこで、普段の食事も意識する必要はありますが、青汁を飲む際、合わせて飲むとよりニキビや肌荒れ対策に効果的な飲み方をいくつかご紹介します。

普通に飲むよりかは美味しく、そしてボリューム感ある飲みごたえになるため、オススメです。
ビギナーとしては乳製品と合わせて摂取すると美味しく、かつボリュームがあり、そして簡単にできるのでオススメです。

青汁+牛乳牛乳にはカルシウム・タンパク質・必須アミノ酸など非常に多くの栄養素がバランス良く含まれており、青汁の豊富なビタミン類と合わせることで栄養価は非常に優れた組み合わせと言えます。味もマイルドになり、青汁の青臭さが苦手な方も飲みやすくなりオススメです。また、忙しく食事を抜いたり、中食に成りがちな人には簡単にできるため、特にオススメの飲み方です。
青汁+ヨーグルトヨーグルトに含まれる乳酸菌は整腸作用があり、ターンオーバーを促進する上で非常に優れた組み合わせと言えます。
青汁+バナナ+豆乳バナナにはビタミンAやビタミンC、葉酸など豊富なビタミン類が含まれています。また、食物繊維も豊富なため、ニキビや肌荒れ対策する上で朝食などに毎日摂取しても良いくらい優れた果物です。それに加え、豆乳を加えることでタンパク質や必須アミノ酸、カルシウムも摂取できるため、カロリー量も含め非常にバランスの良い一食になる組み合わせです。
青汁+アセロラジュースアセロラには非常に多くのビタミンCが含まれており、抗酸化作用の働きでお肌の新陳代謝の正常化に欠かせない栄養素です。
青汁+乳製品+いちごいちごにも非常に多くのビタミン類が含まれており、特にビタミンCが豊富です。アセロラ同様、お肌の健康を保つ上で合わせて摂りたいビタミン豊富な果物です。

青汁にオススメの飲み方やレシピは他にもありますので、是非合わせて御覧ください。

ニキビ・肌荒れ対策・予防で青汁を飲む際の注意点

ニキビや肌荒れ対策・予防で青汁を飲む際の注意点

無理な置き換えダイエットに代用しないこと

青汁を置き換えダイエットに用いる方がいらっしゃいます。

ニキビや肌荒れの大きな要因は新陳代謝に欠かせない栄養素の摂取不足が挙げられますので、下手に栄養摂取量を抑制してしまうと悪循環になります。

口にするものでカラダは構成されていることを忘れず、健康を維持する上で欠かせない必要な栄養素は摂取しつつ、無理のないダイエットを心がけてください。

たくさん摂取すればお肌に良いわけではない

ニキビや肌荒れに効果的な栄養素が豊富だからといって、青汁を大量に飲んだら効果が上がるわけではありません。
何事も行き過ぎ、やり過ぎは厳禁です。
あくまでも便利に手軽に栄養補給できるだけであって、栄養補給補助の役割です。
根本はあなた自身の食事に対する正しい健康対策による食習慣がニキビや肌荒れを改善・予防につながることを肝に銘じましょう。

【1分完結】これだけは覚えて!本テーマの要点7つ

非常に多くの情報が並んでいて疲れた方もいらっしゃるかもしれません。
全てを覚える必要はありませんが、次のポイントだけは押さえておいてください!

◆ニキビの原因
・ニキビのもとは皮脂の過剰分泌、毛穴詰まり、アクネ菌の3つ
・皮膚の新陳代謝機能の低下、ストレスがニキビの元を作る

◆ニキビ・肌荒れの対策・予防
・新陳代謝に不可欠なビタミン類の不足をなくす
・生活習慣を見直し、体へのストレスを減らす
・偏食を控え、内蔵負担(主に腸内環境)を意識し、皮脂の過剰分泌を抑える
・青汁は新陳代謝に欠かせない栄養素を豊富に含む
・青汁は乳製品(牛乳・豆乳・ヨーグルト)やバナナ・イチゴなどと合わせて飲むとニキビ対策に良い

関連記事