青汁の副作用とその原因とは?安全な取り入れ方と対処法もご紹介

青汁を飲む上で副作用が気になっているという方も多いのではないでしょうか。基本的に青汁は食品であるため穏やかな作用であり強い副作用が出ることは少ないですが、飲む量や摂り方によっては副作用やアレルギーのような症状が出ることもあります。

副作用ではありませんが、治療中の病気やお薬との飲み合わせ、過剰摂取による症状など、飲み方や体質によっては注意が必要です。

本来青汁は健康のために飲むものなので、なるべく快適に安心して取り入れたいものですよね。そこで今回は青汁の副作用、飲むときの注意点と正しい飲み方についてご紹介します。

青汁に副作用はあるの?

副作用とは基本的に医薬品を飲んで起きる好ましくない反応のことですが、食品について副作用のような症状が出ることがあります。万が一その症状が出た場合にも慌てないようにするためにも、あらかじめ知識を確認しておくと安心です。そこで青汁の成分ごとに、一体どんな症状が起きる可能性があるのか解説していきます。

食物繊維による下痢や便秘などお腹の症状

青汁によって起きる症状の中でも、比較的頻度が高いのが下痢や便秘など胃腸の症状です。その主な原因が豊富に含まれている食物繊維であることが多く、体質によって下痢になることもあれば、逆に便秘になってしまう人もいます。

食物繊維には次の2種類があり、青汁にはどちらも含まれています。

不溶性食物繊維・・・水分を引き込み便のカサを増やす、大腸を刺激する
水溶性食物繊維・・・老廃物を絡めとる、腸内細菌のエサになる、便の滑りを良くする 

とくに不溶性食物繊維が多い青汁の場合は、大腸に対する刺激が強いため下痢を起こしやすく、排出する力が弱っている場合には腸に詰まって便秘になってしまう可能性もあります。下痢になるか便秘になるかは飲んでみないと分からないことも多いため、最初は少なめから始めて増やしていくと良いでしょう。

カリウムの過剰摂取による影響

青汁にはミネラルが豊富に含まれているため、過剰に飲んだ場合には体に負担になる可能性がありますが、通常の食事に適切な量の青汁を飲む程度であれば過剰症の心配はまずありません。ただ、過剰に飲んだ場合や、もともと腎臓に疾患を抱えている場合には、ミネラルの排出が追いつかなくなり、ミネラルの過剰症を起こす可能性があります。

とくに気をつけたいのがカリウムです。カリウムは体に欠かせないミネラルであり血圧や水分の調整に関わっています。腎機能が低下している場合には高カリウム血症を起こすことがあります。野菜や果物に豊富に含まれている成分で、腎臓機能が落ちている人、腎臓機能が落ちやすい高齢者では摂り過ぎないよう注意が必要です。もし当てはまる場合に青汁を飲まれるのであれば、医師に摂取して良いか確認しておきましょう。

冷えによる胃もたれなどの症状

青汁を飲むと体が冷えると感じる方も多いようです。少し寒く感じる程度で済むこともありますが、トイレが近くなったり、胃腸が重たくなったり、またひどい場合には下痢や腹痛が起きることもあります。

青汁に氷や牛乳などを入れた場合にも同じく冷えや胃腸が刺激されるために下痢を起こすことがあります。一度に大量に摂取すると胃腸にも負担になりやすいため、少量ずつ飲む常温で飲むなどの工夫をすると良いでしょう。

成分に対するアレルギー

どんな食品にもあり得ることですが、青汁は植物由来の素材を使用しているためアレルギー反応が起きる可能性もあります。飲んでから発疹やかゆみなどの皮膚症状や、息苦しさなどを感じるという場合にはアレルギーが疑われます。摂取しつづけることで悪化する可能性もあるため、異変を感じたらすぐに摂取するのを中止しましょう。

とくに、もともと特定の野菜や果物などにアレルギーがある場合は注意が必要です。配合成分をよく確認してから摂取するようにしましょう。最近ではフルーツ配合の青汁も増えており、パッケージにアレルギー表示がある商品もあります。アレルギーが判明している場合は必ず確認しておきましょう。

また、青汁とは無縁に思われるかもしれませんが、エビやカニなどの甲殻類アレルギーの方は青汁の選び方に注意が必要です。青汁にエビやカニの甲羅に含まれるキチンを加工した物質であるキトサンが配合されている場合があります。とくに「コレステロールを下げる」タイプのトクホ に配合されていることがあるため、甲殻類アレルギーの方は念のため注意しましょう。

青汁の摂取に注意が必要な人は?

青汁は高濃度に栄養が含まれることから摂取に注意が必要な人もいます。適度な量であればただちに健康に影響することは考えにくいですが、長く摂取し続けたり、大量に摂取した場合には体に悪影響が起きる可能性があります。次に当てはまる場合には青汁を摂取して大丈夫かどうか十分に確認しておくことが大切です。

抗血液凝固剤を摂取している

青汁は食品ではありますが、お薬との飲み合わせに注意が必要な場合があります。とくに注意したいのが血液凝固剤です。青汁にはビタミンKという血液凝固を促す成分が含まれており、抗血液凝固剤(抗血栓剤)のワーファリンの作用を弱めてしまいます。ワーファリンの血液中濃度は厳密に管理する必要があるため、服用中の方は青汁を原則として摂取することができません。あらかじめ医師に相談するようにしましょう。

腎機能が低下している

青汁には葉野菜に由来するカリウムが豊富に含まれています。カリウムは血圧の調整や水分をコントロールするなどの役割があります。
健康な人では過剰症になることはありませんが、腎機能が低下している場合には過剰に摂りすぎると腎臓で濾過しきれずに高カリウム血症を起こすことがあります。

高カリウム血症になると、筋収縮に異常が現れる場合や、四肢のしびれ、心電図異常などの症状や、重篤な場合は心停止を起こすこともあります。とくに腎機能が低下している場合(腎疾患、腎障害 など)は、青汁の摂取には注意が必要です。

また、カリウム摂取について医師から何らかの制限を受けている場合や、カリウムの濃度をコントロールするための薬を服用中も同様に注意が必要です。十分に注意するとともに、治療中の場合にはあらかじめ医師に相談しておきましょう。

高齢者

青汁を年齢による体調管理に取り入れたいという方も多いと思いますが、高齢者が飲む場合は少し注意が必要です。高齢者は腎機能が低下しやすく、青汁に含まれているカリウムが体内から排出されにくくなる可能性があります。とくにご自身に腎機能が低下しているという自覚がないことも多いため、飲み過ぎには十分に注意しましょう。

妊娠中・授乳中

青汁を妊娠中の栄養補給に取り入れたいという方も多いと思いますが、妊娠中は青汁の選び方に注意が必要です。青汁には抹茶や緑茶などのカフェインを含む茶葉が使用されていることがあります。カフェインの過剰摂取は胎児の低体重に繋がるため、妊娠中はなるべくノンカフェインを選ぶことが基本です。

なお、国内において明確な上限量の設定はありませんが、厚生労働省のホームページではイギリスの英国食品基準庁(FSA)の見解である妊娠した女性に対して一日当たりのカフェイン摂取量は1日あたり200mgまでという基準が紹介されています。

授乳中においても母乳を介して赤ちゃんにカフェインが影響する可能性があります。妊娠中・授乳中はノンカフェインタイプの青汁を選ぶようにしましょう。

乳幼児

野菜不足を補うために乳幼児に飲ませることもあるでしょう。基本的に青汁に年齢制限はありませんが、大人と同じ量を飲ませると子供には多すぎる可能性があります。

また、カフェインを含んでいるタイプも子供にはおすすめではありません。ノンカフェインタイプで、かつ子供でも飲みやすいタイプを選ぶと良いでしょう。

食物アレルギーがある

食物アレルギーを抱えている場合には、青汁に含まれる成分に十分に注意することが大事です。特定の食品アレルギーが分かっている場合には、原材料以外にも製造過程で含まれる可能性がないかラベルでチェックしておきましょう。とくに加工食品の表示義務が定められている「卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そばの7品目」について該当する場合は、パッケージラベルを十分に確認してください。

青汁を安全に取り入れるための注意点

青汁に副作用があると聞くと不安になる方もいるかもしれませんが、食品であることからも基本的には強い作用が出ることは稀です。ただ、万が一の体調トラブルを防ぐために、飲み方のポイントを押さえておくと安心です。次に紹介する注意点を確認しておきましょう。

摂取目安を守る

青汁の副作用は多くの場合が飲み過ぎが原因に考えられます。青汁の摂取量は食物繊維の量や栄養バランスなどから考えても1日1杯〜2杯程度が目安です。もし、それ以上飲んだとしてもすぐに副作用が出るということではありませんが、体質によっては気をつけた方が良いでしょう。また、適量を飲んでいても長く飲み続けたり、体調によっては普段と違う症状が出る可能性もあります。

また、なぜ飲み過ぎてしまうかというと、飲めば飲むほど効果が出ると思っていることが原因のことが多くあります。青汁は飲めば飲むほど健康になるというものではなく、あくまでも足りない栄養を補うために適量を取り入れることが大事です。

青汁だけで栄養を補おうとするのではなく、基本の食事をバランスよくとり、睡眠や運動など基本の生活習慣の見直しも必要です。せっかく健康のために青汁を飲むのであれば、他の習慣についても見直していきましょう。

調子が悪い場合は無理をしないこと

風邪ぎみのとき、胃腸の調子が悪いとき、病中病後などに摂取した場合には、青汁が余計に体の負担になってしまう可能性があります。もし飲むのが辛い場合や、飲んで調子悪くなるようであれば、無理に飲まずに体調が回復するまで様子を見ることをおすすめします。

青汁で他に注意すべきことは?

では、青汁を飲む際には他にどんなことに気をつければ良いのでしょうか?副作用以外で気をつけたいポイントを次にご紹介します。

カフェインとの飲み合わせに注意

青汁にも抹茶配合タイプなどでカフェインを含むタイプがありますが、大量のカフェインと併用すると鉄分の吸収を妨げてしまうことがあります。せっかく青汁から鉄分を補おうとしても、一緒にカフェインを含むお茶を飲んでしまうと十分に吸収されなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

青汁を飲むとき、また青汁を飲む前後ではカフェインを多く含むコーヒーや緑茶などを飲み過ぎないように気をつけましょう。

青汁の添加物や残留農薬などもチェック

青汁の原材料の栽培や製造の過程で含まれてしまう成分や添加物などが、体にとって負担になることも考えられます。とくに気にされる方も多いのが添加物です。添加物にも種類が多くありますが、必ずしも全てが悪いわけではありません。製品の安定性や飲みやすくするためなど、添加物を使用した方が消費者側にとってもメリットがあることも多いのです。

ただ、原産国によっては日本で使用が認められていない農薬が含まれている、残留農薬など化学物質によって汚染されている、添加物が主原料よりも多いなど、健康的とは言い難いような製品は避けた方が良いでしょう。とくにお子様や妊娠中の場合には、添加物や残留農薬、放射性物質などの安全性についても十分にチェックしておくことをおすすめします。

青汁はあくまでも栄養のサポート

繰り返しになりますが、青汁はあくまでも野菜不足を補うためのサポートです。「青汁を飲んでいるから野菜は食べなくても良い」「好きなものを食べても、青汁を飲んでるから大丈夫」と健康を保証するものでもありません。

青汁は普段の食生活で補うことが難しい濃い緑の野菜の栄養を飲むだけで効率よく摂取できることがメリットです。バランスの良い食事を意識するとともに、忙しい毎日の中で十分に補い切れない分の補給に活用していきましょう。

青汁は継続することが大事

青汁は1回飲んですぐに体が変わったり、栄養が満たされるというものではなく、続けて取り入れてこそ意味があります。健康は一朝一夕では手にはいらないため、毎日の栄養管理や生活習慣をコツコツと積み重ねていかなければなりません。青汁も毎日の継続が大切です。

そのためには口に合うもの、コスパが良いもの、手に入りやすいものなど、利便性などの側面も青汁選びにおいては欠かせません。また、飲みやすさ、作りやすさなども大事です。継続しやすい青汁を見つけて、毎日の生活の一部として取り入れていきましょう。

おわりに

青汁の副作用について、気になる疑問は解消できたでしょうか?青汁は食品ということからも、基本的な注意点さえ守れば安全に取り入れられます。ただ、飲み過ぎや体質に合わないなど、稀に副作用など好ましくない症状が出ることもあります。ほとんどが注意点を知っておくことで防げるので、十分に理解しておきましょう。

毎日三食の食事をしっかりと作って食べるというのは大変なことですが、その点青汁は飲むだけで良いのでどんな人でも手軽に取りれられるはずです。ぜひ、ご自身にあった青汁を見つけて健康を目指してください。

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