青汁の原料の違いは?それぞれの違いを比べてみました!

青汁は、野菜が多く含まれている健康食品です。
こちらを読まれている方は一度でも「青汁」という商品を目にしたことがあるのではないでしょうか?
青汁の商品はメーカーによってさまざまな青汁を販売しています。
青汁の原料は何から作られているのかご存じですか?
有名なものは、大麦若葉やケールです。
明日葉や桑の葉が原料の青汁もあります。
成分や味も気になるところです。
そもそも青汁と野菜ジュースの違いも気になるところ…
そこで、青汁の原料の違いを調べてみました。

青汁は何から作られているの?

青汁と言えば、苦いケールのイメージがあります。
最近では、大麦若葉を使った青汁が多く、明日葉や桑の葉を使った青汁も登場しています。

青汁の意味としては遠藤仁郎博士が提唱した「緑黄色野菜をすりつぶしたもの」です。
そのため、自宅でミキサーを使って緑黄色野菜をドリンクにするだけで青汁が完成します。

青汁は、苦くて飲みにくい印象があるかと思いますが、現在は飲みやすい商品が数多く販売されています。

昔の青汁と近年の青汁の原料の違い

青汁には歴史があり、商品開発の元、飲みやすい青汁に変化しました。
昔の青汁と近年の青汁の原料の違いをご紹介します。

本格的に青汁が発売され始めたのは1982年

青汁を最初に開発したのは遠藤仁郎博士の遠藤青汁。
そこから本格的に知られるようになったのは「キューサイ」からはじまりました。
当時は健康を意識した一部の人やキューサイのCMが九州限定で流れるなど、あまり知られることはありませんでした。

全国区でキューサイのCMを流し「まずい!もう一杯!」というセリフから青汁の商品が有名になりました。

その後は、健康ブームや野菜不足解消のために青汁が売れるようになったため、色々なメーカーが青汁を商品化するようになったのです。

まずい青汁のイメージから飲みやすい青汁へ進化した2000年代

ケールは苦くてクセが強いため、昔のTV番組ではよく罰ゲームとして使われていました。
2000年頃からは、飲みにくいイメージのある青汁から商品開発で苦みやクセが抑えられて飲みやすい青汁に進化しています。

青汁そのものの味にはちみつやフルーツエキスを加えることで、ジュース感覚で飲めるようにもなり「おいしい青汁」や「飲みやすい青汁」と宣伝しているメーカーも増えてきました。
この頃には青汁は飲みやすくなり、青汁が発売された頃よりも飲む人が増えてきたためTV番組の罰ゲームとして青汁は登場しなくなりました。

飲みやすさに加えて、さらなる栄養を意識した青汁2010年代

2010年代に入ると、飲みやすい青汁はたくさん出回っているので、青汁に乳酸菌、酵素、オメガ3、緑茶や抹茶などのカテキンといった成分を加えた商品が作られるようになりました。

成分の他にもモロヘイヤ、長命草(ボタンボウフウソウ)、モリンガなど栄養価に優れている原料を青汁に加えて、同じように見える青汁との差別化をした商品が作られています。

青汁の原料はさまざま?

青汁と言えばケールですが、現在はケール以外にもさまざまな原料を使って青汁を作っています。

青汁の原料・ケール

成分はビタミンA・C・E、カルシウム、クロロフィル、GABA、ルテイン、メラトニン、タンパク質、食物繊維。
青汁と言えば、「ケール」と言われるくらい有名な野菜です。
「野菜の王様」と言われるくらい栄養が豊富に含まれています。
ただし、味は苦みやにおいなどクセがあり、飲みにくいという声もあります。

青汁の原料・大麦若葉

成分は食物繊維、カルシウム、カリウム、ビタミンC・B1・K、酵素、クロロフィル、鉄分、亜鉛。
最近の青汁は大麦若葉が主流になってきています。
味は苦みやクセがなく、飲みやすいことからファンが増えてきています。

青汁の原料・明日葉

成分はカルコン、クマリン、ルテオリン、βカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、カリウム、鉄、食物繊維。
明日葉は、食物繊維と抗酸化力の成分が豊富に含まれていることが特徴です。
味はケールほど苦くもなく、大麦若葉ほど甘みがありません。
大麦若葉の次に来るくらいの飲みやすさがあります。

青汁の原料・桑の葉

成分はカルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、GABA、ビタミン類、食物繊維。
桑の葉は血糖値の数値に期待が持てます。
味は苦みやクセがなく、お水に混ぜても飲みやすい味です。

食べる青汁は大変?

青汁の大まかな原料を知ったところで、手作りで350g以上の野菜を茹でて食べることは可能なのでしょうか?

食べる青汁の作り方

材料

  • ケール
  • 明日葉
  • モロヘイヤ
  • ブロッコリー
  • 大麦若葉(粉末タイプ)

作り方

1.それぞれを細かくカットします。
モロヘイヤは茎が固く食べることができないので、葉だけをカットします。

2.次にそれぞれの野菜を1種類毎に茹でていきます。
生のままだと青臭さが残るため、必ず茹でる必要があります。
それぞれ茹でる理由は野菜によってベストな茹でる時間が違うからです。

3.お皿にそれぞれの野菜を盛り付けます。

4.ドレッシングは砂糖、醤油、酢、サラダオイル、ニンニク、玉ねぎ、大麦若葉粉末をミキサーに入れて混ぜ合わせます。

5.最後に盛り付けた野菜にドレッシングをかけて完成です。

時間にして約2時間以上かかります。

いかがですか?

時間がある人ならチャレンジできそうではありますが、これを毎日続けることを考えると高騰している野菜で食べる青汁を作ることは難しいはずです。

それなら、市販の青汁を使って手軽に飲めた方が長く続けやすいでしょう。

野菜不足に青汁は効果的?

現在の食事の傾向として、欧米諸国の食事が主流になっています。
厚生労働省の「健康日本21」がおすすめしているのは1日の野菜摂取量として350g以上が目標とされていますが、実際は平均280gとなっていて、野菜不足状態です。

普段から野菜不足状態でさらに野菜を多く摂るというのは、普段仕事で忙しい場合の一人暮らしや家事や仕事が忙しくて料理をたくさん作れない家族の人には難しい現状があります。

そこで、青汁は栄養成分が豊富なため、野菜不足の食事に追加するだけで野菜成分をカンタンに取り入れることができるのでおすすめです。

青汁はあくまで栄養補助食品のため、普段の食事のサポート代わりとして飲むことをおすすめします。

青汁と野菜ジュースでは何か違いがあるの?

青汁と野菜ジュースでは何が違うのかまとめてみました。

青汁の場合

カロリー:10㎉前後
成分:食物繊維、ミネラル類、ビタミン類
糖分:無添加のものが多い傾向にある
ただし、甘みがあるものははちみつ、黒糖、フルーツエキスが含まれる商品には糖分が含まれる
保存料:無し

野菜ジュースの場合

カロリー:商品や果物の量によりさまざまで平均20㎉
成分:食物繊維、ミネラル類、ビタミン類
糖分:果物が入っている場合は糖分が含まれる
野菜でもかぼちゃやサツマイモなどが入っている場合は糖分が含まれる
保存料:添加物として含まれる
結果的にカロリーだけを見ると青汁の方が低カロリーです。
成分は、どちらも同じようなものが入っていますが、青汁の原料で葉酸や葉緑素などが入っている場合は野菜ジュースより勝ります。
保存料は野菜ジュースに含まれていますが青汁の場合は保存料が含まれていません。

青汁はどのような商品を購入したらいいの?

青汁は種類も豊富でどの商品を購入したらいいのかわからなくなります。
そこで、選ぶポイントをまとめてみました。

原料1種類か複数

青汁には、大麦若葉のみ、ケールのみで作られているものなど1種類だけで作られている青汁があります。
一方、大麦若葉やケールに別の野菜を加えて複数種類の原料が入った青汁もありますが、どちらもメリットはあります。

1種類だけの場合はそのものの素材だけなので原料の栄養を全部取り込むことができ、複数種類の場合はそれぞれ特徴ある栄養成分を平均的に取り入れることができるのがメリットです。

国産か外国産

国産の青汁は、品質管理が優れているものが多く、飲みやすい青汁が多く出回っています。

外国産の青汁は、国産の青汁に比べて価格が半分ほどになっているため購入しやすい傾向にあります。
ただし、外国産でもオーガニック製品の場合は国産と変わらない価格になる場合もあるので、その点はよく調べる必要があります。

無農薬・無添加

毎日青汁を飲むなら、無農薬で添加物が入っていないものにこだわって飲み続けたいものです。
商品パッケージを見ると「無農薬や香料・保存料・着色料無添加」として、書かれているので一目でわかります。

無糖タイプか加糖タイプ

カロリーを気にするダイエット中の人や甘いものが苦手な人であれば、無糖タイプでお茶代わりに飲むことができます。

青汁の独特な味が苦手な人やお子様には、はちみつ入りやフルーツミックスなど果物の味がついていたり、甘みがある青汁がおすすめです。

青汁の保存期間

青汁には、お水で溶かす粉末タイプ・液体タイプ・錠剤タイプ・ゼリータイプに分かれています。
それぞれには消費期限があるので、飲み切れそうなものを選ぶのもポイントの1つです。

まずは少量から試してみてください。

原料から見たおすすめの青汁は?

青汁の原料を知ったところで、おすすめの青汁はあるのでしょうか?

まとめてみました。

青汁初心者

青汁を飲むことが初めてで何から飲んでいいのかわからない!という人には、大麦若葉の青汁をおすすめします。
苦みやクセがなく、お茶を飲んでいるような感覚で毎日続けやすいからです。

青汁上級者

青汁を飲みなれている人にはケールの青汁をおすすめします。
最近では、飲みやすくなったとはいえ、個人差がありますが飲みにくさを感じる人もいます。
ただ、昔からある青汁の原料のケールは野菜の王様と言われているだけあって、栄養豊富です。
目の健康のルテインや睡眠に関わるメラトニンが入っており、栄養面に注目するならケールを飲んでみてはいかがでしょうか。

女性向け

女性なら、健康面に加えてお肌のことも考えませんか?
それなら、抗酸化力が豊富な明日葉の青汁がおすすめです。
苦みやクセがなく、飲みやすいので続けて飲むことができます。

健康診断の数値が気になる人向け

健康診断でさまざまな数値が標準より高めの人には桑の葉の青汁がおすすめです。
桑の葉には、血糖値の上昇を抑える作用があるので、気になる人には特におすすめします。

青汁の原料は時代とともに進化しつつある!

青汁はケールから始まり、今では大麦若葉が主流となりました。
近年では、明日葉や桑の葉など他の野菜の青汁も増えてきています。

味も昔は「まずい」というイメージしかなかった青汁も研究開発により飲みやすく調整され、はちみつやフルーツエキスを配合することで青汁自体の飲みやすさも時代とともに変わってきました。

また、個々の体調などで青汁の原料を選んで飲めるようになっているので、自分に合う青汁探しをしてみてもいかがでしょうか?

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