青汁は意味が無い!?多くの人が陥りやすい間違いとは
SNSやインターネットで、「青汁は効果がない」と書かれていることが時々あります。
しかし、青汁に使用されている原材料の栄養価はスーパーに並ぶ緑黄色野菜よりもはるかに優れているものがたくさんあります。
そこで効果を実感しやすい青汁の正しい摂取法についてご紹介します。
せっかく青汁を摂取するのなら、嬉しい実感は実感したいもの。
青汁の性質や特色を理解して、青汁の効果を最大限に引き出しましょう。
青汁は効果がないと言われてしまう原因とは
青汁は効果がないと感じる方に多いのが間違った摂取法です。
青汁に含まれる栄養素には弱点があるため、性質に合った摂取法が大切です。
以下で、詳しくまとめているのでチェックしてみましょう。
熱湯に溶かして飲んでいる
冷凍青汁を電子レンジで解凍するほどの加熱は、青汁のβカロテン、ビタミン類、クロロフィルなどの栄養素に影響を及ぼしません。
しかし、長時間加熱は青汁に含まれる栄養成分を壊してしまう原因になります。
熱湯などで溶かして飲むとビタミンCやクロロフィルなどの成分が台無しに。
青汁を摂取する際は、常温もしくは冷たい温度でのむ方がベターです。
体を冷やしたくない方は、60℃以下と人肌程度のぬるいお湯に溶かして飲むようにしましょう。
青汁の前後にカフェインを摂取している
鉄分も豊富に含まれている青汁は、コーヒーや緑茶などのカフェインを含むものとは相性が良くありません。
カフェインは鉄分の吸収を妨げてしまう可能性があるからです。
よくありがちなのが食事の前に青汁を摂取したあと、食事中や食後にお茶やコーヒーを飲んでしまっているパターン。
青汁を摂取した前後の水分補給は、カフェインが含まれていない水や麦茶を選択した方が賢明といえるでしょう。
女性にとって、鉄分は美容に欠かせない成分です。
青汁の効果を最大限に引き出すためにも、成分の相性も気を配っておきましょう。
毎日継続していない
私たち人間は細胞や肌などの組織のターンオーバー周期が約1ヵ月となるため、青汁の効果を実感するためには少し時間がかかります。
薬であればすぐに効果がありますが青汁は健康食品であるため、1日1〜2杯継続して飲むことが効果の実感への近道となります。
効果がなかったといわれる方には実際、継続して毎日飲んでないケースも少なくありません。
効果をいち早く実感するためには、少なくとも最低3ヶ月の継続は理想的といわれています。
気が向いた時だけ飲むのではなく、まずは最低3ヶ月毎日青汁を継続して飲んでみましょう。
成分表だけで判断している
青汁はすべての商品が栄養素がしっかり入っていると言うわけではありません。
原材料や製造工程によって青汁の栄養価は全く異なります。
特に加工段階で長時間熱殺菌している冷凍青汁や、フリーズドライ製法ではなく高温乾燥によって作られた粉末青汁などは栄養素が損なわれている可能性も高くなります。
購入する際は、以下の項目をチェックしましょう。
- 原材料に安全なスーパーフードが使用されているか
- 無駄な成分が含まれていないか
- 長時間加熱してない製法でつくられたものか
また商品の全栄養素がわかる成分表が表示されている商品だと、栄養価もチェックできるため安心して飲むことができます。
購入したい商品に成分表があれば、摂取したい栄養素がしっかりと配合されているかチェックしておきましょう。
多くの人が勘違いしやすい青汁の使い方とは
ごくまれに、薬と同じように青汁を飲めばすぐに効果が現れると認識されている方もいます。
しかし青汁は栄養補助食品で、あくまでも普段の食生活で足りない栄養素を補うのが目的です。
青汁を飲んでいるからといって、食生活をおろそかにしては意味がありません。
バランスが整った食生活にプラスして青汁を飲むことで、効果が得られるものと認識しておくことか大切です。
目的に合わせたおすすめの青汁の利用方法
以下のように青汁は目的によって、摂取するタイミングを工夫してみる方法もあります。
ただし青汁は健康食品であるため、これらの方法で摂取してもすぐに効果が実感できるものではありません。
少なくとも最低1ヶ月は継続して、これらの方法で飲むことおすすめします。
シェイプアップしたい時
食前に青汁を飲むと食べ過ぎる気持ちをサポートしてくれます。
人間の体は、食事で摂取した成分の順に消化・吸収されます。
太りやすい食品の吸収を抑えたい場合、食物繊維→タンパク質→脂質→炭水化物の順番に摂取すると、油や糖の吸収が遅くなるため、シェイプアップ効果をサポートしてくれます。
また食前に汁物やスープを飲むと胃や腸の働きが活発になり、消化・吸収をサポートしてくれる効果が期待できます。
食物繊維が豊富に含まれる青汁はこれらの条件に当てはまっているため、理にかなった飲み物といえるでしょう。
シェイプアップだけではなく、健康数値が気になる方にもオススメの摂取法です。
飲み過ぎた時
青汁に使用されるケールや大麦若葉にはカリウムが豊富に含まれています。
アルコールを飲みすぎると、体内の水分がアルコールを分解・排出する過程に必要となるため水分不足が起こります。
この水分不足の状態が二日酔いの原因となりやすく、解消するには水だけでなくカリウムなどの電解質の成分も同時に補給することが大切です。
カリウムが豊富に含まれる青汁は、このように飲みすぎた日でも早く回復するために強力なサポート役となってくれます。
毎日スッキリしたい時
朝の起床時に水分をとると眠っていた胃腸が目覚め、ぜん動運動を促します。
胃に水分が加担されると、大腸も刺激され便をもよおしやすくなります。
このメカニズムを利用して、食物繊維が豊富な青汁を代用すると毎日のスッキリをさらに実感しやすくなります。
ダイエットは、まず腸内環境を整えることが基本中の基本。
人間のメカニズムにあった摂取方法を活用して、内側からスッキリしましょう。
原材料が同じでも製法で栄養価が変わる!青汁の選び方とは?
短時間での加熱では、青汁の栄養価にほとんど影響がないことが近年の実験データで確証されていますが、加熱の時間が長くなると比例して、青汁の酵素やビタミン類、クロロフィルなどの栄養素は損なわれます。
このことからわかるように青汁は原材料が同じでも製法によって、全く栄養素が異なります。
正しい選び方としては、長時間加熱処理を行っていないかが重要となります。
冷凍の青汁では長時間加熱殺菌処理が行われていないもの、粉末の青汁では低温な遠赤外線で加熱殺菌処理が行われているものであれば栄養素が多く残っている確率が高いといえるでしょう。
冷凍タイプでは、乳酸菌配合で乳酸飲料に分類されているもの、粉末青汁では、マイナス数十℃で凍結させ粉砕化するフリーズドライ製法で作られたものが加熱時間が少ない傾向にあります。
ただし、加熱処理で栄養価が損われているからといって全く栄養素がなくなるわけではありません。商品によっては、ビタミンなどの栄養素が後から追加配合されているものもあるからです。
購入する際はどのような製法でつくられているかも、しっかりと確認しておきましょう。
青汁を続けるうえで、気を付けたいポイント
青汁の摂取量の推奨は1日1〜2杯です。
青汁を飲んでいるからといって食事で野菜を全くとらず、1日3食青汁ばっかり飲むのはやめましょう。
青汁を過剰摂取すると、カリウムや食物繊維、ビタミンKの過剰摂取状態となります。
食物繊維は過剰に摂取すると腹痛や下痢、嘔吐等を引き起こす可能性も。
下痢や嘔吐を引き起こすと体に必要なタンパク質やミネラル分まで体外に排出してしまい、ミネラル欠乏症になる可能性も否定できません。
またカリウムの過剰摂取は腎臓に大きな負担がかかるため、高カリウム血症になるケースもあります。
実際に青汁の過剰摂取で高カリウム血症を発症し、搬送された事例も報告されています。
ビタミンKは、血液を凝固させる特性があり、血栓を防ぐワーファリンなどを内服している方に対して作用を妨げる可能性があります。
ワーファリンを内服している方は、青汁を飲む前にかかりつけ医に必ず確認をとるようにしましょう。
まとめ
青汁は食品から作られた栄養補助食品であり、万能薬ではありません。
また、体質に合わない方がいるのも事実です。
しかし、青汁に使用されている原材料には、通常の野菜の何倍もの栄養素が含まれている食品が多いのも事実です。
意味がないと諦めてしまう前に、製法や原材料をしっかりと見極め、摂取法を見直すことで嬉しい効果を実感しやすくなるかもしれません。