青汁は健康にいいの?メリットやデメリットから選び方まで徹底解説

健康維持を考えるとき、青汁を始めようと考える方が少なくありません。そもそも、青汁は本当に健康にいいのでしょうか。青汁を飲むことを検討している方は、メリットとデメリットの両方を確認することが大切です。また、青汁といっても、配合成分は商品によってさまざまです。自分に合った青汁を飲むことで、健康維持や美肌サポートを実現できます。

そこで今回は、青汁の健康効果からメリットとデメリット、選び方のポイントまで詳しくご紹介します。

青汁とは

青汁とは、生の緑黄色野菜をしぼって作る飲み物のことです。ただし、最近では粉末状の青汁の素を水やお湯で溶かすタイプもあります。そのため、青汁の定義は「緑黄色野菜から抽出した成分を液体状にした飲み物」と言えるでしょう。

青汁に対して、まずい、苦い、などのイメージを持つ方は少なくありません。最近では、味や口当たり、溶けやすさなどの研究が進んでいるため、商品を正しく選ぶことで長く続けられるでしょう。

青汁に含まれる栄養素

青汁に含まれる栄養素は商品によって異なります。青汁に含まれる栄養の種類と働きについて、詳しくみていきましょう。

ビタミン類

青汁には、βカロテンやビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類が豊富に含まれています。これらのビタミン類の特徴は、酸化ストレスを抑える抗酸化作用に優れていることです。酸化ストレスとは、呼吸によって取り込む酸素が活性化した「活性酸素」によって、細胞がダメージを受けることです。

活性酸素は身体の機能に欠かせない働きを持ちますが、同時に細胞にダメージを与えるため、抗酸化作用のある栄養をとって、ダメージを抑える必要があります。

ミネラル

青汁には、カルシウムや鉄分などのミネラルが含まれています。カルシウムは歯や骨の原材料です。そのため、不足すると歯や骨がもろくなる可能性があります。鉄分は、全身に酸素を運ぶヘモグロビンの材料です。不足すると脳が酸素不足になることでめまいや立ちくらみなどの症状が現れます。

ポリフェノール

ポリフェノールは、植物を色づける色素の一種です。ポリフェノールには、イソフラボンやアントシアニン、カテキン、セサミノール、ルチンなど、さまざまな種類があります。いずれも抗酸化作用があるため、活性酸素による酸化ストレスの対策に役立ちます。

SOD様成分

SOD酵素は、酸化ストレスに対抗する抗酸化作用を持つ酵素です。SODは、スーパー・オキサイド・ディスムスターゼの略称で、「活性酸素を除去する酵素」を意味します。SOD酵素は身体の外から補うことはできませんが、SOD酵素と似た働きを持つ「SOD様成分」をとることで、結果的に抗酸化作用を補うことが可能です。

SOD様成分を含む植物には、明日葉やルイボスなどがあります。

食物繊維

食物繊維は、食物に含まれる繊維状の成分です。食物繊維は、便を形づくるために欠かせない成分のため、不足すると便秘や下痢になります。また、肥満や糖尿病、心筋梗塞などのリスクを下げるともいわれているため、不足させないことが大切です。

青汁に使われる原材料

食物繊維は、食物に含まれる繊維状の成分です。食物繊維は、便を形づくるために欠かせない成分のため、不足すると便秘や下痢になります。また、肥満や糖尿病、心筋梗塞などのリスクを下げるともいわれているため、不足させないことが大切です。

大麦若葉

大麦若葉は、その名のとおりイネ科植物の大麦についている若葉です。ビタミンやミネラル、食物繊維を中心に、さまざまな健康サポート成分が含まれています。大麦若葉を主成分とする青汁は多いため、どれを選ぶか迷うことでしょう。他の配合成分や飲みやすさ、価格などで比較検討することが大切です。

明日葉

明日葉はセリ科の植物で、不老長寿の妙草として古くから親しまれてきました。βカロテンやビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。さらに、独自成分のクマリンやカルコンなどは、美容や健康維持に役立ちます。

ケール

ケールは、スーパーフードと呼ばれる野菜の中でも栄養が豊富に含まれています。独特の苦みがあるため、そのまま食べることが苦手な方が多いのではないでしょうか。青汁であれば、ケールの苦みを抑えて栄養をとることが可能です。

桑の葉

桑の葉は、ミネラルや食物繊維、ルチンなどのほか、独自成分のデオキシノジリマイシンが含まれています。健康維持のほか、血糖値の上昇を抑える働きも報告されています。生活習慣病が気になる方は要注目です。

その他の野菜や植物

青汁によっては、大麦若葉や明日葉などを主成分として、さまざまな野菜や果物が含まれています。例えば、ビタミンやミネラルを豊富に含む長命草、一般的によく知られている小松菜やセロリ、パセリ、ほうれん草、りんごやバナナなどの果物が挙げられます。

青汁に期待できる健康効果

青汁に含まれる栄養や食物繊維などの働きによって、さまざまな健康効果が期待できます。青汁に期待できる健康効果について、詳しくみていきましょう。

コレステロールを抑える

青汁によっては、コレステロールの低下が認められた成分が含まれています。ただし、一般的に青汁に使用する野菜や果物ではなく、海洋生物由来の成分を添加することでコレステロールの抑制を謳う商品もあります。

また、コレステロールの抑制や血圧の上昇などの効果を標ぼうできるのは、特定保健用食品のみです。すべての青汁に同じ効果が期待できるわけではありません。

血圧の上昇を抑える

血管の拡張作用がある成分が含まれた青汁には、血圧の上昇を抑える効果が期待できます。また、GABAのように血圧の上昇を抑える成分を添加している青汁もあります。コレステロールの抑制と同じく、コレステロールの抑制を標ぼうできるのは特定保健用食品のみです。

血糖値の上昇を抑える

青汁に含まれる食物繊維には、血糖値の上昇を抑える働きが期待できます。早食い、糖質が多い食べ物に偏った食事などは、血糖値の急激な上昇の原因です。

健やかな肌へと導いてくれる

青汁に多く含まれるビタミン類やミネラルは、健やかな肌へと導いてくれます。例えば、ビタミンCは、ハリ肌成分のコラーゲンの合成に必要です。また、抗酸化作用よってシミやしわ、くすみなどを抑え、年齢肌をサポートします。

お腹の調子が整いやすくなる

青汁に含まれる食物繊維の効果によって、お腹の調子が整いやすくなることが期待できます。食物繊維は、腸内の善玉菌の栄養源になり、腸内環境を整えます。日本人は食物繊維が不足気味といわれているため、青汁で補うことが大切です。

青汁を飲むメリットとデメリット

青汁を飲むことには、メリットとデメリットがあります。両方を確認したうえで、青汁を始めるかどうかを決めましょう。

メリット

不足しがちな栄養を手軽に補える

日本人は、タンパク質や糖質、脂質は足りている傾向がありますが、ビタミンやミネラルは不足気味のため、青汁で補うことが大切です。不足しがちな栄養を補えることで、健康維持に繋がります。

野菜が嫌いな方でも栄養をとりやすい

青汁は、野菜の青臭さや苦みなどを抑えているため、野菜が苦手な方でも栄養をとりやすいでしょう。飲みやすい青汁を選ぶことで、毎日欠かさずビタミンやミネラルなどを摂取できます。

デメリット

継続しないと効果を実感できない

青汁は、継続しないと健康効果を実感できません。栄養は、身体の機能を維持するために欠かせない成分です。もともと健康な方が青汁を飲んでも、健康が維持されている実感を得ることは難しいかもしれません。
栄養不足の方が青汁を始めれば、数ヶ月後には健康効果を実感できるでしょう。

飲みづらい青汁もある

青汁の中には、苦みや臭みが残っていたり、粉っぽかったりするものがあります。飲みづらい青汁を選ぶと、毎日続けることが難しくなるでしょう。途中でやめてしまうと、残った青汁が無駄になります。

コストがかかる

青汁は、どうしてもコストがかかります。1杯あたり100~150円程度のため、毎日続けると1ヶ月で3,000~4,500円程度はかかるでしょう。不足した栄養を補うだけであれば、栄養が足りていないと感じときにだけ飲む方針でも問題ありません。2日に1回のペースで飲む場合は、1ヶ月1,500~2,250円程度と低コストです。

青汁を選ぶときのチェック項目

青汁を選ぶときは、信頼性や含有成分の種類と含有量、飲みやすさ、価格などをチェックしましょう。それぞれ、選び方のポイントを詳しくご紹介します。

メーカーの信頼性

青汁は、大手から中小企業まで、さまざまなメーカーが販売しています。そのため、メーカーの信頼性を十分に確認することが大切です。知名度が低いからといって、信頼できないとは限りません。工場の生産体制、安全への取り組み、原材料の生産体制などを見て、信頼性が高いと思えるメーカーの青汁を選びましょう。

栄養の種類と含有量

青汁を選ぶときは、不足している栄養を補えるかどうか確認が必要です。例えば、ビタミンCのサプリを飲んでいるのに、ビタミンCが多い青汁を選んでも健康維持の効果は実感できないでしょう。食事の内容から、足りている栄養と不足している栄養を分析して、自分に適した青汁を見つけることが大切です。

飲みやすさ

青汁は続けなければ健康効果を得られないため、飲みやすさを重視することが大切です。独自製法によって粉っぽさが残らないタイプ、苦みと臭みが抑えられたタイプなど、さまざまな青汁があります。まずは、お試しで購入して、飲みやすさを確認しましょう。

価格

1日あたり、1ヶ月あたりのコストを踏まえて、続けやすい青汁を選びましょう。初回限定で格安の青汁を選ぶときは、2回目以降の価格を十分に確認することが大切です。また、途中解約で違約金が発生するかどうかも確認することをおすすめします。

健康のために青汁を飲むときに注意したいポイント

健康維持を目的として青汁を飲むときは、次のポイントをしっかり守りましょう。

継続的に飲む

青汁は継続的に飲むことが大切なため、飲み忘れないように注意が必要です。飲むタイミングに指定はありませんが、飲み忘れを防ぐために同じタイミングで飲むことをおすすめします。例えば、入浴後や起床後の水分補給として青汁を飲むことを習慣づければ、飲み忘れを防げるでしょう。

目安量を守って飲む

青汁は、パッケージに記載の目安量を守って飲むことが大切です。青汁は、多量に飲めば健康になるわけではありません。栄養成分の過剰摂取は、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。特に、2回分の青汁を1回分の水やお湯で溶かして飲むことは避けましょう。

実質のところ、1回で2回分以上の濃度の成分をとることになります。

妊娠中や授乳中は医師に相談する

青汁は、妊娠中や授乳中での飲むことが可能です。しかし、何らかの事情によって飲めない可能性もあるため、まずは医師に相談してください。妊娠中や授乳中には、栄養の必要量が増加します。青汁で栄養を補うことも検討してみてはいかがでしょうか。

栄養バランスのとれた食事をとる

青汁は、栄養を補助するための飲み物です。青汁だけ飲んでいれば、食事で栄養をとらなくてもよいわけではありません。また、青汁だけで健康維持に必要なすべての栄養を補えるわけでもないため、栄養バランスが優れた食事をとることを心がけましょう。

指定の方法で飲む

青汁には、粉末や冷凍など、さまざまな種類があります。それぞれ飲み方が異なるため、パッケージをよく確認して、指定の方法で飲みましょう。飲み方を間違えると、青汁の栄養を余すところなく摂取できなくなったり、成分の濃度が高くなったりします。

外出先でも飲みたい場合は、シェーカーを使わなくても溶ける粉末タイプの青汁がおすすめです。

まとめ

青汁には、ビタミン類やミネラル、食物繊維などの成分が含まれているため、継続的に飲むことで健康維持に役立ちます。大麦若葉や明日葉、桑の葉など、商品によって主成分が異なるため、パッケージを確認したうえで購入しましょう。また、青汁の健康効果を正しく得るには、指定の方法で飲む必要があります。今回、ご紹介した青汁の選び方や注意点を守って、自分に合った青汁を見つけてくださいね。

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