【粉末にする理由があります】粉末タイプの青汁4つのメリット・デメリット
冷凍と粉末どっちが良い?
青汁の購入を検討している方にとって、まず悩むのが「冷凍タイプ」か「粉末タイプ」ではないでしょうか。
一昔前までは青汁といえば冷凍タイプが主流でしたが、最近では粉末や錠剤、ゼリータイプ、カプセルタイプなど様々な形状の青汁が発売されています。
なかでも国内では粉末状のものが多く発売されている傾向にあり、摂取できる栄養素は冷凍タイプとあまり変わりないといわれています。
しかし一言に粉末状といっても製法に違いがあるため、私たちユーザー側が商品を見極めることが鍵となります。
そこで粉末状の青汁のメリットやデメリット、商品の選び方についてまとめてみました。
毎日続けるものだからこそ、しっかりとした情報を知っておきましょう。
粉末タイプが多い理由
では何故、冷凍タイプの青汁から粉末状の青汁が増えたのでしょうか?
そこには様々な背景があり、知ると納得です。
製造技術の向上
冷凍タイプより粉末タイプが増えた理由の1つが製造技術の向上。
以前の製造技術では粉末にする過程でどうしても加熱処理が必要となり、青汁本来の栄養価が損われる可能性がありました。
とくにクロロフィルなどの酵素やビタミンCは熱に弱く加熱すると働きが止まってしまうため、せっかくの栄養素が台無しです。
ところが研究が進み凍結乾燥フリーズドライ技術が登場したおかげで、このようなリスクが解消されます。
凍結乾燥フリーズドライ技術は非加熱処理で加工が可能なため、青汁に含まれるスーパーフードの栄養価をそのまま粉末状化できるようになったのです。
このことにより、冷凍タイプと同等の栄養価でありながら飲みやすく、手軽な粉末状の方が圧倒的に増えたそうです。
粉末状の方が飲みやすい
冷凍タイプの方が生のケールや大麦若葉などのスーパーフードに近く、独特の苦味や青臭さを感じやすくなります。
もともとケールなどの葉野菜が好きな方は問題ありませんが、そうでない方が多いのは当然です。
粉末状の青汁は、鮮度にこだわる必要がないためフルーツや抹茶などで味が調節しやすく、冷凍タイプより甘味成分が含まれる商品が多く発売されています。
そのため、粉末状の方が飲みやすく継続しやすいといった意見が多いようです。
冷凍タイプで飲めなかった方は粉末状でリベンジすると、飲みやすさにびっくりされる方も多いのではないでしょうか。
さらに牛乳や豆乳、ジュースなどで割るとほとんど青汁とわからないので、子供から大人まで重宝しますよ。
流通・保管がしやすい
冷凍タイプは水分の体積も含まれてしまうので、どうしても1包あたりの容量が大きくなり、冷凍庫がある場所でないと持ち運びできません。
また賞味期限も冷凍タイプのほとんどは約半年と短いのに対し、粉末状は1年から2年未満と長めです。
そのため、輸送コストや冷凍保管の手間がかかり、原価が高くなる傾向にあります。
粉末状であれば常温での管理、流通が可能なため取り扱いがしやすく原価も安く抑えられます。
ユーザーだけでなく、生産側も粉末状の方がメリットが大きいということですね。
気になる栄養素は?
様々なアレンジができて飲みやすく、手軽な粉末タイプですが気になるのは栄養素。
生に近い冷凍タイプの方が栄養価が高いイメージがあるのではないでしょうか。
実際、加熱を行わない凍結乾燥フリーズドライ製法で作られたものはほとんど冷凍タイプと栄養価が変わないといわれています。
ただし、メーカーによっては加熱処理を行っている商品もあるので注意が必要です。
購入前には、必ず製造方法や成分表、原材料までチェックするようにしましょう。
粉末タイプ4つのメリット・デメリット
粉末状には私たちユーザーにとってのメリットがいっぱい。
しかしその反面、デメリットがあることも忘れてはなりません。
粉末タイプのメリット・デメリット両方を理解した上で購入すると、普段の食生活をより快適に過ごせますよ。
デメリット
粉っぽさが残る商品が多い
解凍等の手間がかからず便利な粉末タイプですが、製法によっては水に溶かした後の粉っぽさが気になることも。
特にケールや大麦若葉、桑の葉など食品を使用している場合、※不溶性食物繊維が粉末として残ってしまうため、「パサつき」が粉っぽさを助長することがあります。
このようなデメリットを解消したい場合、通常よりもさらに細かく粉砕するマイクロ製法でつくられている青汁を選ぶと通常よりも水に溶けやすく粉っぽさが気になりません。
またシェイカーなどでしっかり振ってから飲むと、しっかりと水分に溶けてくれるようです。
※便のかさを増して、腸のぜんそく運動を活発にしてくれる食物繊維のことを不溶性食物繊維といいます。
水分で割る手間がかかる
粉末青汁は水や牛乳なので割る必要があり、そのままでは飲むことができません。
そのため、専用のペットボトルやコップ、シェイカーなどを用意する必要があります。
またキッチンが汚れたりする可能性もあるため、なるべく手軽に摂取したい方はおススメできません。
手を汚さず、すぐに摂取したい方は錠剤やカプセルタイプ、もしくはゼリータイプの方が適しているといえます。
たまに苦みや青臭さがある
商品にもよりますがケールなどが含まれている場合、粉末でも苦味や青臭さが残っている可能性があります。
甘味成分などで味を加工している商品もたくさんありますが、ケールなどの独特の苦味や青臭さはなかなか消えるものではありません。
なるべく苦味青臭さを感じたくない方は、大麦若葉を原材料に使っている青汁を選ぶと良いでしょう。
子供は飲みにくい
粉末タイプは水に溶かす必要があるため、小さな子供では1人で飲むことができません。
外出先などで手軽に子供に青汁を摂取させたい場合、手が汚れないゼリータイプを選ぶと良いでしょう。
メリット
人工甘味料を含むものが少ない
毎日青汁を飲む場合、「アスパルテーム」や「スクラロース」などの体に依存性があるものは避けたいもの。
粉末タイプは、このような人工甘味料が使われていることが少ない傾向にあります。
飲みやすさを優先される方は人工甘味料の代わりにミネラル豊富な黒蜜や蜂蜜を使用している商品を選ぶと良いでしょう。
また甘味成分が含まれていない商品の場合、ヨーグルトやアイスクリーム、ジュースなどにかけたり、自分でアレンジレシピを考案するのもオススメです。
他の形状に比べて低コスト
保管料や輸送コストがかからない粉末タイプは、販売価格も比較的リーズナブルです。
そのため、継続して飲みやすく簡単に新しい味を試すことができます。
メーカーによってはお試し価格で買える商品も用意されているため、青汁初心者でも敷居が高くありません。
自分に合った商品を発見するために、まずはお試しセットで色々な商品を試してみましょう。
持ち運びしやすい
粉末状に加工されているため、重量が軽く場所をとらないのも粉末状のメリット。
さらに3〜9gのスティックタイプに包装されているものであれば、1食ずつ持ち歩くことができるので、職場や外出中でも青汁が摂取できます。
溶かすための水分は別で用意する必要がありますが、外出する機会が多い方にも粉末状のスティックタイプはオススメです。
賞味期限が長い
粉末青汁は、添加物が少なく賞味期限も1年以上2年未満と比較的長めのものがほとんど。
冷凍タイプだと賞味期限は約半年となり、少し短くなります。
そういった面でも、賞味期限が長い粉末タイプはコスパが良いと言えるでしょう。
おすすめの選び方
自分好みの味であるか
青汁を毎日継続するためには、楽しんで飲める日が大切です。
自分好みの味であれば、毎日飲むのが楽しみになり継続しやすくなります。
ケールの味や、苦み、青臭さが苦手な方は大麦若葉が原材料のものを選ぶと良いでしょう。
さらにフルーツ風味や、抹茶風味など甘味成分が追加されていると飲みやすいといった意見が多いようです。
まずはいろいろな商品を試して、自分好みの味を発見していきましょう。
原材料や生産国などの品質
海外産の原料を使用していたり海外で製造していても、最終的な製造が日本であれば国産と表記することができます。
また一概にはいえませんが、中国産の原料を使用している場合、ヒ素やカビ毒、大腸菌、農薬、漂白剤などが含まれる可能性も否定できません。
このような問題がメディアなどで取り上げられていることも度々あるようです。
購入する際は、以下を確認するようにしておきましょう。
- 原産地の明記があるか
- 遺伝子組み換え技術を利用していないか
- 有機栽培であるか
さらに「有機JAS認定」を受けていて、添加物不使用であれば理想的といえます。
フリーズドライ製法であるか
フリーズドライ製法とは、原料となる食材をマイナス数十度で素早く凍結させ、真空状態で乾燥させる製法です。
粉末青汁は、原材料であるスーパーフードの栄養価が一番の「売り」となります。
そのため、加工工程の加熱でビタミンや酵素、クロロフィルなどの栄養素が損なわれては青汁を摂取する意味がありません。
フリーズドライ製法であれば、乾燥前の食品に近い栄養素が摂取できるため優れた効果を実感することができます。
継続できる価格
青汁は、医薬品ではなく健康補助食品なので毎日継続して意味があるものです。
いくら栄養価が高いからといって1ヵ月だけ飲んでも意味がありません。
そのため、家計に負担がかからない範囲内での価格の商品をおススメします。
原材料や品質、さらに飲みやすさなども考慮しながら続けやすい商品を見つけましょう。
マイクロ製法でつくられているもの
上記で述べたように、粉っぽさが気になる方はマイクロ製法で作られているかも重要なチェックポイントとなります。
青汁を粉末に加工する「粉砕」という工程では、通常の粉末よりさらに細かい粒子にすることが可能です。
この製法を「マイクロパウダー製法」と呼び、該当する青汁は水に溶けやすくなっています。
とくに子供や老人が飲む場合、粉っぽさはむせてしまう原因となります。
他の形状よりも粉末を希望される場合、マイクロ製法であるかはチェックしておきましょう。
自分に合った青汁で健康サポート
何故粉末の青汁が多いのか、メリットやデメリットについてもおわかりいただけたでしょうか。
粉末タイプは他の形状に比べて商品の数が多く、様々な種類から自分に合ったものを選ぶことができます。
今回紹介した粉末青汁の特色を理解した上で生活に取り入れると、健康や美容のために大いに役立ちます。
気になる商品がある方は、今回紹介した内容を参考に製法や原材料などを確認してみましょう。