青汁はノンカフェイン?カフェインの有無と飲むときの注意点
青汁に抹茶や緑茶が含まれているのを知り、カフェインが含まれているかどうか気になる方は多いのではないでしょうか。また、妊娠中や授乳中のため、ノンカフェインの青汁を探している方もいるでしょう。そこで今回は、青汁にカフェインは含まれているのか、どのようなことに注意すべきかを解説するとともに、ノンカフェインの青汁を3つご紹介します。
青汁にカフェインは含まれている?
まずは、青汁にカフェインは含まれているのかどうか、詳しくみていきましょう。
お茶を原料とする青汁に含まれている
緑茶や抹茶などが原料の青汁には、カフェインが含まれています。そのため、ノンカフェインの青汁を求める場合は、お茶が含まれていない青汁を選ぶことが大切です。
青汁に含まれるカフェインは微量
青汁に含まれるカフェインの量は、ごくわずかです。その根拠として、食品安全委員会が公表しているデータを確認してみましょう。
抹茶(1.5g)・・・48mg
玉露(100ml)・・・160mg
せん茶(100ml)・・・20mg
ウーロン茶(100ml)・・・20mg
カフェインの1日あたりの摂取上限については、さまざまな見解があります。
例えば、世界保健機関(WHO)は、妊娠中の女性は1日あたり300~400mg程度(コーヒー3~4杯)に留めるべきとしています。
また、英国食品基準庁(FSA)は、WHOよりも厳しい200mg(コーヒー2杯程度)に定めています。
緑茶や抹茶が含まれる青汁は、一見カフェインが多く思えるかもしれませんが、他にも複数の原料を主成分としていることから、1包で6~40mg程度のカフェインしか含まれていないものと推測できます。
お茶の成分が非常に濃い青汁でも、100mgを超えることはないでしょう。そのため、1日1杯であれば、カフェインの摂取上限を超える心配はないと考えられます。
しかし、カフェインの影響度には個人差があるため、少しでもカフェインが含まれていると体調を崩す方も中いるでしょう。カフェインに過敏に反応する体質の方は、お茶の成分が含まれていない青汁を選ぶことが大切です。
青汁に含まれるカフェインの作用
青汁に含まれるカフェインの量は微量なため、身体に変化は起こる可能性は低いでしょう。ただし、カフェインの影響度には個人差があるため、絶対に変化が起こらないとは言い切れません。
カフェインには、次のような作用があります。
興奮作用
カフェインは、神経を鎮める物質「アデノシン」に似た化学構造を持ちます。カフェインを摂取すると、アデノシンが結合する場所にカフェインが結合して、アデノシンの働きを阻害することがわかっています。
その結果、神経を鎮める働きが低下して、神経が興奮するのです。眠気覚ましの作用があるため、寝不足だけれど仕事や勉強を頑張りたいときなどにカフェイン飲料を飲むとよいでしょう。
利尿作用
カフェインには利尿作用があるため、摂りすぎると夜間に何回もトイレに行くようになり、寝不足になる心配があります。
自律神経の働きを高める
カフェインには、身体の機能を調節する自律神経の働きを高めるとの報告があります。ただし、自律神経への作用については研究段階であり、不明点が多いとされています。
集中力を高め作業能力を向上させる
カフェインには、自律神経にアプローチすることで集中力を高める働きがあるといわれています。ただし、カフェインの自律神経に対する作用が明らかになっていないため、あくまで推測の域を超えません。
カフェインの摂取によって集中力の高まりを実感できる人は多いようです。
運動のパフォーマンスが上がる
カフェインを摂ると、興奮作用によって疲労が感じにくくなり、運動のパフォーマンスが上がるといわれています。さらに、血中のイオンバランスを整えることで、円滑な筋収縮を実現し、筋肉の機能を高めることも期待できます。
カフェインの過剰摂取で起こり得る症状
カフェインを過剰に摂ると、次のような症状が現れる可能性があります。
神経過敏
カフェインは、自律神経の働きを高める作用があるといわれています。そのため、過剰に摂ると自律神経が過敏になり、交感神経と副交感神経のスイッチがうまく切り替わらなくなる恐れがあります。いわゆる自律神経のバランスが崩れた状態となり、不安や興奮、不眠、めまい、心拍数の増加などが起こる恐れがあるのです。
慢性的な神経の興奮状態
カフェインには、アデノシンの働きを阻害することで神経を興奮させる作用があります。そのため、カフェインを過剰に摂ると神経が興奮しすぎてしまい、眠れなくなったり理由もなく興奮したりする恐れがあります。
睡眠の質の低下
カフェインの興奮作用によって眠れなくなったり、利尿作用によって夜間のトイレが増えたりすると、睡眠の質が低下します。睡眠時間は足りているのに睡眠不足になり、日中の仕事や家事、勉強などに支障をきたす恐れがあります。
胃腸症状
カフェインを過剰に摂ると、消化器官が刺激されて、胃痛や下痢、吐き気、嘔吐などが起こる恐れがあります。もともと、胃腸症状に悩まされている方は、カフェインの摂取を控えた方がよいでしょう。
カフェインが含まれる青汁を飲むときの注意点
カフェインを含む青汁を飲むときは、次の注意点を守りましょう。
1日の上限を超えないように注意する
青汁の適量は、1日1~2杯です。商品によって異なるため、パッケージや説明書などを確認してください。1日の目安量を超えないように飲めば、カフェインを過剰摂取してしまう心配はないでしょう。
鉄分を摂りたいときは避ける
カフェインには、鉄分の吸収を阻害する働きがあるため、鉄分を不足させたくない方は避けた方がよいでしょう。例えば、生理中は出血によって鉄分の必要量が増えるため、カフェインの摂取は避けることが大切です。
また、妊娠中も鉄分の必要量が増加します。そのほか、普段から肉や魚の摂取量が少ない方も鉄分が不足しがちなため、カフェインを含む青汁は避けた方がよいでしょう。
カフェインに過敏な人は避ける
カフェインの身体への作用には個人差があります。カフェインに過敏な人は、お茶を原料とする青汁を避けた方がよいでしょう。緑茶や抹茶、コーヒー、コーラなどを飲むとトイレが近くなったり自律神経症状が現れたりする場合は、カフェインに対して過敏な可能性があります。
身体に問題が起きたら飲むのをやめる
現在はカフェインの影響が現れにくくても、体質が変わることでカフェインに過敏になる場合があります。身体に何らかの問題が起きたときは、カフェインを含む青汁を飲むのを中止しましょう。
カフェインが含まれる青汁は妊婦さんは飲めない?
カフェインを含む青汁は、妊婦さんは一切飲めないと思っている方もいるのではないでしょうか。妊娠中のカフェイン摂取について、詳しくみていきましょう。
妊娠中のカフェイン摂取上限とは
妊娠中にカフェインを過剰摂取すると、生まれてくる子どもが低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるといわれています。
妊娠中のカフェイン摂取上限は、世界保健機関(WHO)は300~400mg、英国食品基準庁(FSA)は200mgに定めています。
大量に青汁を飲まない限り心配はない
青汁に含まれるカフェインの量は微量であり、大量に飲まない限りは摂取上限を超える心配はありません。そのため、妊娠中でもカフェインを含む青汁を飲んでも問題ないと言えるでしょう。
ただし、普段からカフェインを含むお茶やコーヒーを飲んでいる場合は、そこに青汁を追加で飲むことでカフェインの摂取上限を超える可能性があります。カフェインの過剰摂取を懸念している方は、お茶やコーヒーの摂取量を減らすことを検討しましょう。
青汁のカフェインの有無を調べる方法
青汁のパッケージには、カフェインの配合量は記載されていないことが多いため、次の方法でカフェインの有無を調べる必要があります。
原材料にお茶が含まれているか確認する
お茶を使用している青汁には、カフェインが含まれている可能性があります。ただし、お茶の種類によってカフェインの含有量が異なるため、全ての青汁を避けるべきとは限りません。
例えば、抹茶や玉露にはカフェインが豊富に含まれていますが、せん茶やウーロン茶にはほとんど含まれていません。
カフェインを一切摂りたくない場合は、お茶が原料に含まれていない青汁を選びましょう。
メーカーに問い合わせる
どうしてもカフェインの詳細な含有量を知りたい方は、メーカーに問い合わせましょう。必ずとは言い切れませんが、多くのメーカーはカフェインの含有量を把握しています。
「○○(商品名)のカフェインの含有量を教えてください」などと質問すれば、回答してもらえます。ただし、開発部との連携が必要な場合は、回答に数日かかる可能性があります。
ノンカフェイン・カフェインが少ない青汁3選
カフェインの含有量を青汁ごとに調べるのは大変ですよね。そこで、ノンカフェイン、またはカフェインの含有量が少ない青汁を3つご紹介します。
スーパーフルーツ青汁ダイエット
スーパーフルーツ青汁ダイエットは、6種類のスーパーフルーツと9種類のスーパーフードを配合したノンカフェインの青汁です。乳酸菌や酵素、酵母、ヒアルロン酸、コラーゲンが含まれるため、美容と健康の両方を追い求める人をサポートしてくれます。
九州の契約農家が農薬を使わずに育てた大麦若葉、厳しい品質管理基準をクリアした国内の生産工場など、原料から製造まで徹底的にこだわっています。
ビタミンCや鉄分なども含まれているため、妊娠中の方にもおすすめな青汁です。
スーパーフルーツダイエットに関して詳しく別の記事でも紹介しています。
実際のところどうなの?時になる方はこちらも覗いてみてください。
緑でサラナ
緑でサラナは、8種類の野菜と2種類の果物を配合したノンカフェインの青汁です。ブロッコリーやキャベツ、レタスやリンゴ、レモンなど、日本人になじみのある野菜や果物を原料としています。また、悪玉コレステロールを下げる野菜の力「SMCS」を含む特定保健用食品のため、コレステロールが気になる方にもおすすめです。
食塩や砂糖、香料、保存料が無添加のため、妊娠中に添加物を摂るのが不安な方は試してみてはいかがでしょうか。
アオスタでは「緑でサラナ」を実際に購入し、ガチ本音で検証しています。
是非そちらも参照ください。
昔ながらの本青汁
昔ながらの本青汁は、厳選した大麦若葉だけを主原料とするノンカフェインの青汁です。丹念に耕した土壌で育てた栄養豊富な大麦若葉を使用しています。また、1袋3g中に150億個もの乳酸菌を配合しているため、スッキリした日々へと導いてくれます。
さらに、栄養機能食品として1袋3g中にビタミンCが30mg含まれているため、美容と健康にに気づかう方におすすめです。
アオスタでも「昔ながらの本青汁」徹底的に検証しました。
まとめ
ノンカフェインの青汁を求めるのなら、抹茶や緑茶などが含まれていない青汁を選びましょう。青汁を飲むことでカフェインの過剰摂取になる心配はほとんどありません。カフェインの有無や含有量だけではなく、健康や美容への効果や価格なども踏まえて、自分に合った青汁を探してみてください。