【ゲルマニウムの効果】生活に必要不可欠!知られざる役割を解剖

ゲルマニウム温泉。
温泉好きでなくてもこの言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

体に良さそう。という印象があるように、ゲルマニウムには健康には欠かせない栄養素であると同時に、私たちの生活でもなくてなならない存在です。

今回はそんなゲルマニウムについて、ゲルマニウムの役割、私たちの健康とゲルマニウムの関係性などについて話していきたいと思います。

ゲルマニウムとは

ゲルマニウムは原子番号32、元素記号は Ge の元素です。

周期律表の14族に属する元素で、非金属の炭素と、金属のスズや鉛の間にあり、ケイ素と共に「半金属元素」に分類されます。その名の通り、金属と非金属の中間的性質を示します。
ゲルマニウム元素の塊は銀色に光り金属のように見えるため、習慣的に「金属ゲルマニウム」とも呼ばれています。

そんなゲルマニウムですが、温泉以外でも半導体、医薬品など私たちの生活でも重要な役割をになっています。

ゲルマニウムの歴史

ゲルマニウムの効果や役割を話す前にゲルマニウムの歴史をまとめてみました。

まず、ゲルマニウムはメンデレーエフが作成した周期表でいう32番目の元素です。そもそもメンデレーエフが周期表を作成した時に全ての元素の存在が明らかになっていたわけではありません。

明らかになっている元素を組み合わせ、空いている部分には何か未知の元素が存在するはずだ。という考えのもと作成された部分もあります。

後のゲルマニウムが入る32番目も同様で、当時知られていた元素(ケイ素)から、未発見の元素を 「エカケイ素(Ekasilicon, Es:周期表におけるケイ素のすぐ下の元素という意味)」として予知していました。

その後、1885年にドイツのクレメンス・ヴィンクラーがアージロード鉱という銀鉱石からエカケイ素に当たる新元素を発見しました。

この発見によりゲルマニウムは、メンデレーエフが周期表作成の際に存在を予知した元素の中で、最初に発見された元素となりました。

その後、多くの研究が行われ、電子部品に使われたり、健康食品、化粧品の成分として活用されています。医薬品として承認されたものもあります。
私たちの生活に欠かせないゲルマニウムの役割についてまとめてみました。

ゲルマニウムの電子機器での効果

ゲルマニウムは半導体材料としては比較的融点が低く、高純度の単結晶を得ることが比較的容易だったので半導体産業で重宝されていました。

ゲルマニウム半導体検出器はガンマ線のスペクトル分析を正確に行えることから放射性核種の同定や放射能の測定をするにあたって広く用いられています。

ゲルマニウムの温泉での効果

また、半導体としての役割よりも「ゲルマニウム温泉」という言葉を聞いたことがある人も多いかと思います。都心部にある温泉でもゲルマニウム温泉をうたっている温泉もあります。

場所により多少の違いはありますが、ゲルマニウム温泉の効果は以下だと言われています。

デトックス効果

大量に発汗することで、体内に溜まっている有害物質や老廃物を汗と一緒に排出します。血液をサラサラにし、体内の循環を良くする効果が期待されています。

脂肪燃焼効果

新陳代謝を活発にし短時間で大量の発汗を促すことで、脂肪が燃焼しやすく体脂肪のつきにくい体へ導くと考えられています。

美肌・エイジングケア効果

体の細胞が活性化することで、ハリのある肌が期待されます。顔のたるみやシワなどの予防・改善に効果的と言われています。

肩こり・便秘・腰痛・むくみなどの諸症状の改善

新陳代謝が活発になることで、肩こりや腰痛、頭痛、むくみ、冷え、便秘など諸症状の改善が期待されています。温浴によるリラクゼーション効果も注目されており、アロマを用いた温浴を取り扱う温泉、サロンも存在しています。

ゲルマニウムの医薬品としての役割

また、ゲルマニウムは医薬品としても活躍しています。有機ゲルマニウムと無機ゲルマニウムとして用いられています。

まず、有機ゲルマニウムの中で、唯一、医薬品として認められている医薬品があります。
プロパゲルマニウムというウイルス性のB型慢性肝炎の治療薬です。

プロパゲルマニウムは、IL-1、IL-2、IFN-γ産生増強等により細胞障害性T細胞、NK細胞を賦活化し、ウイルス感染細胞を破壊する。また、抗体産生能増強によりウイルス関連抗原の排除を促す。更に、IFN-α/β産生増強により、ウイルスの増殖を抑制する。

参考:SKK セロシオン 株プセル10資料

このように体内の免疫力を向上することで、ウイルス関連への抵抗力を発揮するというものです。そのため、がん領域での治療薬としての可能性から多くの研究が進められています。

次に、無機ゲルマニウムは健康器具に用いられています。
ゲルマニウム貼付剤やネックレスなどが販売されて、「コリ」や「痛み」の緩和、血流の改善などが期待されています。

ゲルマニウムは生活に不可欠な元素

ゲルマニウムについてまとめてみましたがいかがでしたか。
温泉など身近なところから、医薬品まで幅広く利用されているゲルマニウム。そして、将来のがん治療の中心になる可能性も秘めています。これからの研究により多くの効果、役割が発見されるかもしれません。

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