【ケール青汁一択？！】ケール主体の青汁が飲まれ続ける決定的な理由

野菜不足解消や美容・健康を考える人のため、世に数え切れないほど売られている「青汁」。

最近では、昔よく言われたような「まずい」「青臭い」というイメージはすっかり消え、フルーティーで飲みやすいことが売り物の青汁もたくさんあります。
⁇でも、そんな青汁の中で、何十年も飲み続けるほどのファンがいるのが「ケール」を主体とした青汁なんです。

「ケールって青臭いんじゃないの？」

「なんだか苦そう」

と思っている人もいるかもしれません。

ケール青汁は本当に飲みにくいのでしょうか？

そして、そんなケール青汁になぜ熱烈なファンが多いのか、ケールの特徴や成分などを調べてみると、そこには驚きの理由がありました。

今回は、ケールの青汁が日本のみならず海外でも広く飲まれ続けている理由、ケール青汁ならではのメリット、注意点などを解説します。

あなたにはケール青汁がぴったり？それとも他の青汁の方がいいのか…ぜひ、見分けるための参考にして下さいね。

海外セレブも御用達スーパーフード「ケール」とは

まずは、ケール青汁の原材料である「ケール」についてみていきましょう。

ケールはアブラナ科の緑黄色野菜で、和名は「ハゴロモカンラン」といいます。

アブラナ科の野菜にはほかにキャベツやブロッコリーなどが知られていますが、実は、ケールがその原種なんです。

ケールは地中海が原産といわれており、比較的温かい地方が栽培に適しています。

ヨーロッパを中心に世界各地で栽培され、日本でも島根県や愛媛県、福岡県など西日本を中心に栽培されています。

ただ、欧米ではスーパーの野菜売り場でも手に入り、サラダなどで日常的に食べられるケールですが、日本ではあまり身近で見かけることは少なく、おもに通販や青汁などの加工食品がメインとなっています。

近年、ハリウッドセレブやスーパーモデルも、「Queen of Greens（葉野菜の女王）」ともいわれるケールの栄養価の高さに注目。スーパーフードとしてサラダやジュースにして愛用しているといいます。

他の青汁との違いは？ケールの特徴と栄養成分

市販の青汁で主原料となるのは、ケールのほかに「大麦若葉」「 明日葉（アシタバ）」「 桑の葉」などをよく見かけますが、これらとケールの違いはどのような点でしょうか。

また、一般的な野菜と比べるとどう違うのでしょう。

それぞれの青汁一杯あたりの栄養成分を比較してみると、以下のようになります。

他の青汁素材と比べると、ケールはビタミンCやカルシウム、葉酸の含有量が突出しています。

ビタミンCについては、1日に摂るべき量の100mgに近い93mgがケール青汁1杯で摂れてしまうほど。

また、妊活中の女性が特に積極的に摂りたい葉酸は、一日240ugが理想摂取量とされていますが、ケールの青汁を飲むことでその4分の1を補給できます。

他の青汁素材や一般的な野菜と比べ、ケールに含まれる栄養素には細胞にダメージを与える「活性酸素」を抑制する抗酸化成分が豊富。

なかでも若々しさをサポートする「ポリフェノール」はブロッコリーの1.6倍、「ルテイン」はホウレン草の約2倍も含まれています。

ケール青汁がおすすめな人と期待できる効果効能

では、そんなケールの青汁は、どのような人に向いているのでしょうか。

野菜不足が気になる人

野菜たっぷりのバランスのいい食事を3食とりたいけれど、忙しくて朝はコーヒーとパンだけ。

昼はおにぎりや麺類など炭水化物中心、夜は残業でゆっくり料理を作れない…。

そんな毎日で、野菜不足が気になっている人は、ケール青汁で、不足しがちなビタミンCや食物繊維を補給することができます。

腸内環境を整えたい人

朝すっきりしなくて、なんだか一日中身体が重い…。

ケールの青汁には「食物繊維」が特に豊富に含まれています。

食物繊維は、厚生労働省の発表でも、次のような効果効能が期待できるとされています。

食物繊維は消化・吸収されずに、小腸を通って大腸まで達する食品成分です。 便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっています。

カルシウム不足が気になる人

骨の構成や精神の安定作用があるカルシウムは、すべての人に大切な栄養素ですが、成長期の子ども、妊娠中の女性、ホルモンの関係で骨粗鬆症になりやすい閉経期の女性は特に食品でカルシウムを積極的に補う必要があります。

牛乳などの乳製品ももちろん有効ですが、実はケールのカルシウムは吸収率40％以上と、牛乳よりも吸収率が良いことが分かっています。

ひとみが気になる人

何歳になっても、イキイキした瞳で過ごしたいですよね。

ケールに多く含まれる「ルテイン」は、抗酸化作用を持つカロテノイドの一種で、目の水晶体や黄斑部に存在します。

紫外線やスマホやパソコンのブルーライトによるダメージから目を保護する効果が期待できる成分です。

ケール青汁の副作用や注意すべき点とは

さまざまなメリットがあるケール青汁ですが、注意すべき点もいくつかあります。

お腹がゆるくなる可能性

ケール青汁に豊富に含まれる食物繊維は、一度に多く摂りすぎるとお腹がゆるくなってしまうことがあります。

初めて飲む時は少ない量で試してみて、様子を見ながら少しずつ増やしていくのがおすすめです。

ワルファリンを飲んでいる人はNG

ケールには「ビタミンK」が含まれています。

ビタミンKは、心臓・脳・血管などの疾患（いわゆる血栓症）の治療で使用される「ワルファリンカリウム（ワーファリン）」の働きを弱めてしまうため、服用中の人はケール青汁は避けましょう。

そのほか、病気で通院中の人や、野菜摂取制限を受けている人などは、かかりつけの医師と相談が必要です。

味は独特？自分に合ったケール青汁を見つけよう

青汁は、薬のように数回飲んですぐに効果が出るというものではなく、あくまでも野菜などの栄養を補助する食品という位置づけです。

つまり、ケール青汁がいくら身体にいいと言っても、継続できなければ意味がないことになってしまいます。

「続けられる青汁」の条件とは次のようなもの。

手軽に毎日飲める

野菜の栄養素をまるごと摂れて新鮮なのは、自宅のジューサーなどで絞ったり、スムージーにすることかもしれません。

でも、忙しい朝に毎日生ジュースを作って後片付けをするのはとても大変。

飲み方や作り方が面倒ではなく、手軽に毎日飲めることは、負担なく続けるための大事なポイントです。

水や牛乳にさっと溶ける粉末タイプや、前の晩に冷凍庫から出しておけば朝はストローを差して飲むだけの冷凍タイプ、缶ジュース感覚で飲める缶タイプなど、手軽に飲める青汁を選びましょう。

無理なく購入できる価格

いくら健康によいと分かっていても、あまりにも高額な青汁はやはり長続きしません。

毎月、無理なく購入できる手頃な価格の青汁を選びましょう。

定期購入やキャンペーンなどお得なコースを利用するのもいいですね。

無添加ならさらに安心

ケールの青汁は、ケール100％のものから、フルーツ果汁やハチミツなどブレンドして飲みやすくしたものまで色々あります。

原材料のケールは、オーガニック栽培や無農薬栽培のものがおすすめ。

また、天然素材以外に人工甘味料や安定剤、香料などの添加物が使われていない「無添加」の青汁ならさらに安心ですね。

飲みやすい味

ケールは「苦い」「えぐい」「青臭い」といったイメージが強いですが、近年では苦味がマイルドな品種も増えてきています。

また、新鮮なケールには野菜そのものの甘みがあり、そういった品質のいいケールから作られた青汁は、必ずしも苦いばかりとは限りません。

とはいえ、特にケール100％の青汁は、青菜類独特の風味はたしかに感じられます。

「これは健康にいいから…！」と鼻をつまんで飲むのでは、そのうち手が出なくなってやめてしまう可能性大。

無理せず、ブレンドで飲みやすく調整されたケール青汁を選ぶのも賢い方法です。

また、ケールの青汁に、りんごジュースやオレンジジュース・トマトジュース・牛乳や豆乳などを加え、自分好みの味を見つけるのもいいですね。

ケール青汁のよくある疑問

ケール青汁について、疑問に思う人の多い点をまとめてみました。

Q & Aの内容は、ケール青汁メーカー各社のサイトに掲載された内容や、実際にケール青汁を愛用している人の口コミなどから総合的に判断したものです。

Q:ケール青汁は子どもでも飲めますか？

基本的には食品（野菜）なので、赤ちゃんやお子さんでも飲めます。

味が苦手という場合は、果汁などを加えて飲みやすくしてみるのもおすすめです。

Q:「ケール青汁は効果なし」とネットで見かけるけど本当？

ケールに限らず、青汁は「食品」です。長期間飲み続けることで栄養を補助してくれるものなので、劇的な変化がないからといって「効果なし」とは言い切れません。

口コミでも「疲れにくくなった」「風邪をひきにくくなった」「飲まないとなんとなくすっきりしない」といった実感がよく聞かれます。

いずれにしても、青汁だけに頼らず、バランスのいい食事や十分な睡眠、適度な運動といった生活習慣と組み合わせることが大切です。

Q:ケール青汁を飲むベストなタイミングはいつ？

ケール青汁は食品なので、薬のように「食後30分以内」といった指定はありません。
メーカーの推奨する飲み方があればそれに従いましょう。
特に指定がない場合も、ケール青汁愛用者の口コミを見ると

「朝一番に飲むと、カラダが栄養素をしっかり吸収してくれる気がする」

という人や、

「小腹が空いてくる夕方に、おやつ代わりに飲んでいます」

という人、

「食事の前に飲むと、血糖値の急上昇を防いだり、食べ過ぎを予防してくれます」

「お風呂上がりに飲むと全身にしみわたる気がします」

という人などさまざま。
最初はいろいろなタイミングで試してみて、自分に合っていると思えるタイミングで続けてみるのが良いのではないでしょうか。

Q：ケール青汁をホットで飲んでもいいですか？

ケール青汁の成分の中には、温めると減少してしまうものもありますが、冬場、冷たい飲み物で身体が冷えてしまうような場合、白湯やホットミルクで割っても良いでしょう。

お料理に混ぜる時は仕上げに加えると栄養分が失われにくくおすすめです。

Q：粉末タイプの青汁を作り置きしてもいい？

現在販売されている青汁の大部分は、保存料などを使用していません。

溶かした青汁は水分と栄養が豊富なため、時間がたつと雑菌などが繁殖したり腐敗する可能性があります。

作り置きはせず、作ったら10分程度ですぐに飲むことを推奨します。

Q:その時によって味が違う気がします

ケールは天然の緑黄色野菜のため、季節や気候により味が変化します。

一般的には、気温が下がる冬は葉の凍結を防ぐために糖分が増えて甘くなり、夏場はやや甘みが減る傾向のようです。

無添加のケール100％ほど味の変化がはっきり感じられますが、季節の移り変わりを楽しみながら味わってみてはどうでしょうか。

Q:冷凍タイプと粉末タイプの違いは何ですか

多くのメーカーで共通しているのは、粉末タイプは生のケールの葉を丸ごと乾燥して粉末状に加工したもので、冷凍タイプは生のケール葉を搾った液体を急速冷凍したものです。

粉末タイプは水や牛乳などのドリンクに溶かして飲み、冷凍タイプは解凍してそのまま飲みます。

粉末タイプは常温保存が可能ですが、冷凍タイプは冷凍庫で保存する必要があります。

好みや生活スタイルに合わせて選ぶといいですね。

ケール青汁は栄養の宝庫！合う人はぜひトライして

クセがあるイメージなのに、なぜか根強い人気のケール青汁。

その秘密を調べてみたら、ケールには他の野菜や青汁と比べて飛び抜けた栄養価があることが分かりました。

味は野菜の風味がしっかりと感じられ、やや上級者向けですが、ジュースや乳製品と合わせればおいしく飲めるはず。

各メーカーともお試し少量セットなどが用意されていることも多いので、ケール青汁が気になっている人はぜひ飲み比べて、あなたにとってベストなケール青汁を発見してみて下さいね。

参考：
農林水産省「種類別審査基準　ケール」
文部科学省「食品成分データベース」
日本人の食事摂取基準 ｜厚生労働省
厚生労働省e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」