【ケイ素の効果】生活に必要不可欠!知られざる役割を解剖

近年健康に必要不可欠ということから注目されているケイ素。
エンジニアの方々はケイ素と聞くと、シリコンバレーをイメージする人も多いかもしれません。

実はケイ素は私たちの生活、健康だけではなく、地球を支えている重要な元素であることをご存知でしょうか。

今回はそんなケイ素について、ケイ素の役割、私たちの健康とケイ素の関係性などについて話していきたいと思います。

ケイ素とは

ケイ素は原子番号14、元素記号は Si の元素です。

地球地殻の質量の74.32%は酸素(46.60%)とケイ素(27.72%)で占められており、石英の成分であるSiO2が地殻の大部分を構成しています。地殻に2番目に多い元素としても有名です。

このようにケイ素は私たちが暮らしている地球を支えているだけではなく、健康面を含め、多くの役割をになっています。

また、ケイ素は別名「シリコン」とも呼ばれています。そのシリコンで有名なのが、アメリカにあるシリコンバレーです。ケイ素は半導体の原料でもあるので、その半導体を多数使用しているIT企業が集まっていることからシリコンバレーと呼ばれています。
ここにはApple、Google、Facebook、Yahoo、Dropbox、Microsoftなどの有名企業が名を連ねています。

ケイ素の歴史

他の元素と比較するとそこまで大きな出来事もなく、ケイ素は身近な物質として発見されました。
1787年に、アントワーヌ・ラヴォワジエが初めてケイ素という元素があると考えました。しかし、ラヴォワジエは、燧石そのものを元素だと思っていたため、ラテン語の「silex」「silicis」(燧石)からシリコンと名付けました。

その後、1800年に、ハンフリー・デービーの研究によって燧石は化合物だったことが判明し、1811年に、ジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサックとルイ・テナールが、のちのベルセリウスと同様の方法でアモルファスシリコンの分離に成功しました。

最終的には、1823年にイェンス・ベルセリウスが四フッ化ケイ素とカリウムを加熱して単離に成功し、ケイ素が世に認められたと言われています。

ケイ素の活躍

ケイ素は私たちの生活を幅広い範囲で支えています。

ケイ素を多く含むガラスは建物、食器などの至るところで活躍し、セメントやシリコーン樹脂(ゴムなどの原料)もケイ素の化合物からなっています。また、現代では欠かすことのできないスマートフォンやパソコンなど様々な精密機器では半導体が使用されています。その半導体でもケイ素は必須な材料です。

ケイ素の健康への効果

最近、ケイ素を含んだ水、「ケイ素水」と呼ばれる健康、美容商品も売り出されています。

そんなケイ素は、ミネラルの一種で、私たちの体を支えるのに必要不可欠な栄養素でもあります。事実、ケイ素は、骨、関節、血管、皮膚、毛髪、歯、爪】などに多く含まれています。

美容での役割

ケイ素の具体的な効果効能・役割はまだ多くの研究が行われていますが、ケイ素はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン】などを構成する物質で、結合組織を丈夫にする働きがあると言われています。

実際、ケイ素が不足すると、それらの結合組織が弱くなるという研究結果もあります。

爪が割れる、髪が抜けやすい、皮膚がたるむ、シワができるなどはケイ素不足から起こりると考えられています。ケイ素をしっかり意識することが美容効果にも大きく左右するかもしれません。

骨粗鬆症との関係

日本では骨を丈夫にするという観点で、カルシウムをしっかり摂る文化があると思いますが、海外、特にドイツなどではミネラル(ケイ素)を非常に重要視していると言われています。

ケイ素が不足することで早期の老化が始まり、様々な疾患の主な原因になっている事が臨床研究で明らかにされています。そのため、ケイ素を含むミネラルを早期から摂取することが重要と考えられています。

また、カルシウムを補給する時にはケイ素が必要不可欠です。成長期や骨の細胞間質におけるカルシウム欠乏の人にカルシウムだけを摂取してもほとんど有効に活用されないことが最近の研究で報告されています。

ケイ素はカルシウムを運搬し骨の中のミネラル形成を促進させる効果があると言われています。また、ケイ素が骨の成長部分に多く、成長期や骨折治療中の骨に高濃度存在するということも多くの研究から報告されています。

そのため、成長期の青少年の骨格作り、女性の骨粗鬆症の予防に、ケイ素は欠くことのできない微量ミネラルと言われています。特に女性は、若いうちからの積極的なケイ素摂取が重要と考えらています。

米国の代表的な疫学研究(フラミンガム研究)によると、食事からのケイ素摂取量の差が骨密度に及ぼす影響は、カルシウムよりも大きいと結論付けています。
ケイ素は、若いころには十分に体内に蓄えられていますが、加齢とともに大幅に減っていくとも言われているので、しっかり補給し続けることが重要です。

ケイ素は生活に不可欠な元素

ケイ素についてまとめてみましたがいかがでしたか。

私たちの生活を支えるだけではなく、健康面でも必要不可欠な栄養素です。

成人1人あたりのケイ素消耗量は、1日10~40mgと言われています。若い時には、私たちの体の組織はケイ素を摂取する力があり、野菜など土中の養分を吸収する作物などからぐんぐん摂取し続けます。このため、柔軟性や弾力性に富み、つややかな肌に覆われ、硬い骨を持ち、エネルギーに満ち溢れていると考えられています。

しかし、年齢を重ねるごとに私たちのケイ素を摂取する力が落ちていきます。
コラーゲン・ヒアルロン酸などは体内で生成されますが、ケイ素は体内で作り出すことができません。そのため食事やサプリメントから補給する必要があります。

ケイ素を積極的に摂取して、心身ともに健康な生活を送り続けましょう。

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