お酢の代用品17選!お酢が苦手な人のためのお酢代わり13個を紹介

お酢は原料によって味や風味が異なり、使用に適する料理も異なります。そのため数種類のお酢を常備している家庭も、少なくなりません。あるとき料理にお酢を使おうとしたら、使い切ってしまっていて困ったという経験はありませんか?お酢の代わりになる食材がすぐにわかれば、お酢が切れてしまったときに焦らずにすみます。特にお酢を健康のために利用している人にも参考にしていただけるよう、極力酢と同じような役割を持つ代用品を合わせて紹介します。
その他、お酢が健康に良いというので試してみたいけれど、お酢のにおいや味がどうしても苦手という人がいます。お酢が苦手なために、お酢が持つ健康へのメリットを享受できないのは残念です。そこでお酢を健康法やダイエット法に取り入れたいけれど、お酢が苦手という人にも、お酢の代用品を紹介したいと思います。

お酢の代用品となるもの

この記事で紹介するお酢の代用品は、米酢・穀物酢以外の酢を紹介するだけではなく、酢または酸味のない食品で同じ役割を果たす食品も多数紹介します。

健康のために酢をドリンクとして飲んでいる人だけではなく、酢を使う料理をしたいときにあいにく酢を切らしていて、買いにもいけない場合にも役立つ情報をお届けします。
またお酢は、健康や料理を美味しく食べるだけではなく、お肉を柔らかくしたりアク抜きをしたり防腐目的にも使われています。そこで、それらの目的で使うことも考えて、目的別に代用品がわかるようにまとめました。

米酢・穀物酢以外のお酢4つ

まずは一般的な家庭に常備している米酢と穀物酢を切らしてしまったときに、別の種類の酢で代用することができるので、それぞれの酢の特徴や代用できる範囲を紹介します。

黒酢

黒酢は穀物酢や米酢と同じ穀物が原料のお酢ですが、色が濃くまろやかなコクが特徴です。この特徴は、発酵が終わった後に熟成させることで生まれます。熟成期間は半年から3年ぐらいまで、さまざまです。
黒酢は穀物酢や米酢よりも酸味が強いので、お料理に使うときには色味と酸味も考慮して調整が必要です。

ワインビネガー

ワインビネガーはブドウが原料のお酢で、フルーティな香りが特徴です。お料理に使えますが、日本料理など風味が繊細なお料理に使う際には、ワインビネガーの香りを加味して使えるかどうかの判断が必要です。

りんご酢

りんご酢はりんごが原料のお酢で、ワインビネガーと同じくフルーティな香りが特徴です。穀物酢や米酢の代用品として使用する際には、フルーティな香りがお料理の風味を邪魔しないかを考えて使いましょう。

バルサミコ酢

バルサミコ酢はぶどうが原料のお酢で、酸味はやや弱く深い味わいが特徴です。色が黒いのは、黒酢と同じく発酵の後に熟成期間をおくためです。

お酢が苦手な人にも!お料理で使えるお酢以外の代用品

お料理に使う米酢・穀物酢がないときに、お酢が苦手な人でも使える、お酢以外の代用品を目的別に紹介します。

酸味をつけるため

酢の物など、酸味をつけるためにお酢を使う場合、代用品としてレモン、かぼす、すだち、梅酢が利用可能です。代用品の香りがお料理に合わない場合もあるので、お料理の風味との相性を見て、使えるものを選ぶ必要があります。

◆レモン、かぼす、すだち

酸味のある果汁がお酢の代用品になりますが、酸味成分は酢ではなくクエン酸です。

◆梅酢

梅干しを漬けるときにできる液体で、酸味があります。酸味成分は酢ではなくクエン酸です。

肉や魚を柔らかくするため

肉や魚を柔らかくする目的でお酢を使う場合があります。肉や魚を柔らかくする場合には、タンパク質分解酵素を含む食材に漬け込む方法があります。タンパク質分解酵素を含む食材は、パイナップル、キウイ、塩麹などがあります。
そのほか、炭酸水に漬け込むことでも肉を柔らかくすることができます。肉は酸性下におかれると、柔らかくなることがわかっています。炭酸は酸性なので、炭酸に漬け込むと肉が柔らかくなります。

◆パイナップル・キウイ

生パイナップルやキウイに含まれる蛋白質分解酵素の働きで、肉や魚を柔らかくします。酵素は熱に弱いため、火にかける前に下処理として使用します。

◆炭酸水

サイダーなどの炭酸飲料でも同じ効果がありますが、糖質を多く含むので、料理には砂糖が含まれていない炭酸水がおすすめです。

肉や魚の臭みとり

肉や魚の臭みとりにもお酢を使いますが、お酢がないときには代用品として重曹が使えます。重曹は炭酸水と同じようにお肉を柔らかくする作用もあるので、重曹で臭みとりと肉を柔らかくできて一石二鳥です。
しょうがやハーブなど香りの強いものも臭みとりに使うことができます。しょうがやハーブは香りが特徴的なので、お料理との相性を考える必要があります。

◆重曹

重曹は肉や魚の臭みとりだけではなく、肉や魚を柔らかくしたり、アク抜きにも重宝します。

◆しょうが、ローズマリー、タイムなど

香りの強いしょうがやハーブ類は、肉や魚の臭みとりに使えます。酢とは違った独特な香りを持つので、食材により相性が変わります。

アク抜き

ごぼうやれんこん、山菜のアク抜きに酢水を使うことがありますが、お酢がないときには代用品として、重曹が使えます。重曹は掃除のときにしか使ったことがない人がいるかもしれませんが、お料理にもとても重宝するので、置いておくと便利です。重曹は掃除用と料理用のグレードがあり、料理に使うときには料理用を使いましょう。

殺菌・防腐のため

殺菌・防腐のために食材にお酢を使うことがありますが、お酢がないときには代用品として、砂糖や塩が使えます。砂糖や塩が使えないときは、しょうが、しそ、玉ねぎ、ニンニク、ねぎ、山椒も防腐目的で利用することができます。

◆しそ、玉ねぎ、ニンニク、ねぎ、山椒など

食品を長持ちさせるために、香りの強い野菜などが代用品として使えます。

健康のためにお酢を使う場合

健康のために飲んでいるお酢がなくなったとき、自宅にある酢のうち黒酢、ワインビネガー、りんご酢は水で薄めて蜂蜜などを入れると、サワードリンクとして飲むことができます。お酢の種類は異なっても、成分は同じなので同じ効果が得られます。

どの種類のお酢も自宅にないときには、お酢と同じ健康効果が得られる代用品を次に紹介します。

脂肪を増やさない・減らすため

脂肪を増やしたくない、または減らしたいためにお酢を飲んでいる場合、お酢の代用品として使えるのは唐辛子、しょうがです。唐辛子に含まれるカプサイシン、しょうがに含まれるショウガオールが体温を上げて脂肪を燃焼しやすくします。

◆唐辛子

唐辛子の成分カプサイシンが、脂肪燃焼を助けます。辛いものが苦手な人で唐辛子が使えない人はしょうがで代用可能です。*1

気になる血圧のため

血圧が気になるので健康のためにお酢を飲んでいる人は、代用品として食物繊維を豊富に含む食品がおすすめです。食物繊維には、血圧をあげる要因になっているナトリウムを体外へ排出する働きがあるからです。食物繊維を多く含む食品は、キノコ類、海藻類、芋類などです。

食物繊維以外には、血圧を下げる作用があるカリウムを多く含む食品もお酢の代用品としておすすめです。カリウムを多く含む食品は、果物類、かぼちゃ、小松菜、ほうれん草などです。マグネシウムにもカリウムと同じく血圧を下げる作用があります。マグネシウムを多く含む食品として、ごまやナッツ類があります。お料理に積極的に使うとよいでしょう。

お酢のドリンクのように飲むだけの手軽さを求めるなら、無塩のトマトジュースがおすすめです。トマトには血圧を下げる作用のあるカリウムが豊富に含まれています。
*2

◆キノコ類、海藻類、芋類

これらの食品は、食物繊維を多く含みます。ここにあげた以外でも、食物繊維が豊富な食品であれば、同じ作用が期待できます。

◆果物類

果物類はカリウムを多く含みます。手に入りやすい果物を常備しておくと便利です。

◆かぼちゃ、小松菜、ほうれん草

これらの食品も、カリウムを含みます。この他にもカリウムを多く含む食品であれば、同じ作用が期待できます。

◆ナッツ類、ごま

これらはマグネシウムを多く含む食品です。この他にもマグネシウムを多く含む食品であれば、同じ作用が期待できます。

◆無塩トマトジュース

トマトにはカリウムが多く含まれています。トマトジュースには塩分が入っているので、無縁のトマトジュースがおすすめです。

中性脂肪を抑えるため

中性脂肪が気になるためにお酢を飲んでいる人は、代用品として食物繊維が豊富な食品をおすすめします。食物繊維は食事に含まれる過剰なコレステロールや脂質を吸着し、体外に排泄する働きがあります。*3,*4

血糖値の上昇を抑えるため

血糖値を抑える目的でお酢を飲んでいる場合、お酢の代用品としておすすめなのも、食物繊維です。中でもオクラのねばねばは、糖質を包み込んで腸からの吸収を抑える働きがあります。ねばねば成分はムチン、ペクチンと呼ばれる食物繊維の一種です。
*4

疲労回復のため

疲労回復のためにお酢を飲んでいる場合、お酢がないときにはクエン酸がおすすめです。クエン酸を多く含む食品は、レモン・かぼす・すだち果汁などです。梅酢も「酢」とういう名前ですが、酸味成分は酢ではなくクエン酸ですので、疲れたときにも梅酢はおすすめです。
ドリンクにして飲むと、疲れた体にすぐクエン酸が補給できるのでよいですね。

お酢の代用品の中で保存期間が長い食品

いざというときに使えるように常備してこそ代用品として役立つので、今回紹介した中から保存期間が長い食品と保存期間をまとめましたので、参考にしてください。

酢の種類によって保存期間が違う

記事のはじめに紹介した米酢・穀物酢の代用品になる4種類の酢がありますが、酢の種類によって、保存期間が異なるので、下記にまとめました。

黒酢未開封で2年、開封後は冷暗所で3ヶ月、冷蔵庫で半年
ワインビネガーりんご酢未開封で1年、開封後は冷暗所で3ヶ月、冷蔵庫で半年
バルサミコ酢未開封で2年(※)、開封後は冷暗所で1年、冷蔵庫で1〜3年

(※)バルサミコ酢の賞味期限(2年)は、法律で定められたものであり、グレードにもよりますが、3〜5年の賞味期限があるといわれています。

酸味に使えるお酢以外の代用品

お料理で酸味が欲しいときにお酢の代わりに使える食品の保存期間です。

市販のレモン汁パッケージ記載の賞味期限、開封後は冷蔵庫で1〜2週間
梅酢塩分濃度20%以上であれば5〜6年、減塩したものは冷蔵庫で半年

酸味目的以外でお酢以外の代用品

お料理や健康のために使える、お酢の代用品の保存期間をまとめました。乾物・パウダー、冷凍保存、その他で分類しています。未開封商品の賞味期限は一般的なものですので、正確には商品のパッケージに記載されている賞味期限をご確認ください。

(1)乾物・パウダー

重曹未開封で3年、開封後は冷暗所保存
海藻類製造から1年、開封後は湿気がカビの原因になるので気をつける
唐辛子冷蔵庫で半年〜1年
乾燥ハーブ冷蔵庫で1年

(2)冷凍保存

山椒1年
しょうが1〜2か月
皮付きニンニク6か月

(3)その他

ナッツ類未開封で4〜6か月、開封後1週間から1ヶ月
ごま未開封で半年〜1年、開封後3週間
無塩トマトジュース未開封で9か月、冷蔵庫で3〜4日

お酢がなくてもあわてないために

お酢はお料理に入れる調味料だけではなく、アク抜きや防腐目的など、多くの使い道があることがわかりました。お酢の原料により風味が異なることから、用途も変わります。
お酢でドリンクを作ることもでき、健康維持の目的で利用する人も多いです。お酢は用途が広く、スーパーで簡単に手に入る食品なので重宝しますが、それだけに使おうと思ったときに足りないとショックですよね。

この記事で紹介した、さまざまなシーンで使える代用品は、お酢と同じくいろんな使い道ができる食品が多いです。そのためここで紹介した代用品のいくつかは、家庭によくある食品でもあります。どの食品がお酢の代用品として使えるかがわかっていると、急に必要になった時にあわてなくて済みます。この記事で紹介した代用品が、いざというときのお役に立てば幸いです。

(参考文献)

*1: 唐辛子の辛味と痛みとエネルギー代謝(化学 と生物Vol. 43, No. 3, 2005, pp.160-165)日本農芸化学会

*2: 栄養・食生活と高血圧(e-ヘルスネット)厚生労働省

*3: コレステロール&中性脂肪値を食事で改善!(茅ヶ崎市)茅ヶ崎市役所

*4: 食物繊維の必要性と健康(e-ヘルスネット)厚生労働省

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